見出し画像

イベント戦強者の本領を見せつけた! シリーズ初出場の魚が優勝飾る -天鳳シリーズ3日目

おんJ天鳳部ペナントレース2022天鳳シリーズは、12月10日に最終日となる3日目が開催された。ここまで魚が安定して好成績を残しており、とっとこマホメッツと定時ケエリタイガースの追い上げに注目が集まっていた。

しかし最終日も魚が連続トップでペースを握り、最後まで3チームに割って入らせなかった。前評判では優勝候補に挙げられていたマホメッツ、タイガースを凌駕しての優勝。3度目の正直で天鳳シリーズに進み、そのままの勢いで頂点まで駆け上がっていった。

天鳳シリーズ3日目のオーダー


・劇的な結末も逃げ切りに成功 セキネコ、シリーズ2勝目を挙げる -1回戦

南3局の2000-3900和了。これがなければトップは危うかった

好調を維持して優位に立つ魚を追いたい、マホメッツとケエリタイガース。追われる立場ながらも、セキネコ(魚)は東1局に野獣先輩(マホ)から7700、南3局には2000-3900ツモで1人4万点台に乗せる。

道中はぴゃあ(アイス)、桜小路才華(定時)とトップ争いを繰り広げるも、オーラスにはラス目の野獣先輩が見事な清一色をツモあがり、あわやトップかという三倍満。しかしセキネコには及ばず、2着となった。セキネコは天鳳シリーズで2勝目を挙げ、魚はさらにリードを広げることとなった。


・「強い、強すぎる」───風を味方にどんえ~んが100ポイント超の大勝 -2回戦

東2局の満貫和了。ここからどんえ~んの1人舞台だった

どんえ~んの大暴れに、周囲はついていくこともできなかった。100ポイントを超えるトップで、魚は優勝をグッと引き寄せた。

対局はネコアルク(マホ)がそらまる(定時)からの満貫のあがりでスタートするも、東2局に親番のどんえ~んが連続で満貫和了。直後にはそらまるがとたん屋根(アイス)から跳満をあがって復活。トップに近づいていたネコアルクは東3-1にどんえ~んに7700を放銃。どんえ~んの独走状態に入る。

南場に入ってからもどんえ~んは3連続和了と暴れまくり、そのままトップの座を譲らなかった。他家2人をハコ下に落とし、魚の残り2戦のライバルはマホメッツに絞られた。


・アイScream、一矢報いる Q&Aが爪痕残す勝利 -3回戦

南3局の11600は強烈な一撃。トップを勝ち取るあがりだった

ここまで天鳳シリーズでの最高成績が、1日目3回戦の白井一行の6.2ポイントだったアイScream。待望のトップを獲得したのはQ&Aだった。

序盤に満貫、跳満をあがってリードを築くと、次の見せ場は南3局。自らのリーチに追いかけたスーパーまほっち(マホ)から11600をあがり、ついに5万点台に。オーラスも自らの手であがりを決め、チーム初のトップを獲得した。

銀河に喝(定時)は南2局の親番に跳満をあがってQ&Aに迫ったものの、あとひとあがりが遠く。梅野隆太郎(魚)は南2局に銀河への跳満放銃が激痛だったが、南2-1に3900をあがってなんとか耐えて3着に。マホメッツよりも上の着順を死守した。


・イリューシン勝利でアイScreamが連勝締め 胡瓜泥棒ラスも魚の優勝が決まる -4回戦

南1-1からの4連続和了に、イリューシンオーナーの意地を見た

魚の優勝の可能性がかなり高い状況。それでも、みながあきらめずに戦い抜いた。トップを獲ったイリューシン(アイス)は、南1-1から親番の満貫ツモを含む4連続和了。放銃も1度に抑え、意地を見せてくれた。

シーズンでは伝説を残したすぱ(マホ)も、シリーズでは沈黙。今回は4度あがっておいかけるも届かなかった。誠司さんありがと(真ん中来いよ!、定時)はおはDポテト(定時)の激励も力及ばず。胡瓜泥棒はラスとはなったが、優位な立場を利用して無理のない戦いぶり。魚にペナントを持ち帰った。


・天鳳シリーズ終了時のチーム順位とポイント

2022シーズンは魚が優勝。おめでとうございます!


・Owner's Voice

不定期更新のオーナーズ・ボイスのコーナー。最後となる今回は、就任初年度で見事優勝を果たした魚・超ンゴンゴダンスオーナーからのコメントをご紹介。


ゴンゴンダンス氏の意志を継ぎ、優勝出来て本当に嬉しいです。

ドラフトの時にこのチームなら絶対に優勝出来ると信じていました。

誰一人欠けることなく、最後まで着いてきてくれた選手達には感謝しかありません。本当にありがとう。

ンゴンゴダンスを讃えよ、ンゴンゴダンスを崇めよ。



・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

弊紙で観戦記者としてペナントレースをウォッチし、選手としても活躍する魚・梅野隆太郎氏が送るこのコーナー。

第36回目となる今回。最後に取り上げたのはアイScream・イリューシンオーナーのプレー。


おん天スポーツ観戦記者です。

ここまで全記事を選手の「かぶり」なく紹介してきたところ、最後の人選は悩みました。

たとえば一度記事にしているどんえ~ん選手が魚の優勝を決める活躍をしており、特別に二度目の紹介をしたいと思ったほどです。

第一戦で見事な三倍満ツモを決めた野獣先輩選手はまだ記事にしておらず、記事に書ききれないほど隠れたファインプレーが出てくる高い雀力を持っています。

最終節で配信の中心にいたのは間違いなく原住民(誠司さんありがと)選手、こちらもまだ紹介していません。

 
しかし、今節一番記事で取り上げたいと思ったのは最終戦・南1局の親番で必死の粘りを見せたアイScreamオーナー・イリューシン選手です。

今年新規参入してくれたチームのオーナーは、ある意味今年の顔の一人でしょう。

そのイリューシン選手を紹介せずに終わりたくないという気持ちもあり、イリューシン選手を最終節のターゲットに選びました。

 
イリューシン選手のアイScreamはトップとおよそ千ポイント差、3位チームとも600ポイント差という状態で最終戦に臨みます。

つまり、南場の親番が終わった時点で優勝や順位浮上の目がなくなってしまうわけです。

とにかく連荘を積み重ねていくしかありません。

そんな中、粘りに粘って南1局5本場までこの親番を続けたことは称賛に値するでしょう。

 
南1-0から、いきなり連荘が危ぶまれる手牌でした。

ポイントは6巡めの1mチー、ここをなりふり構わぬ白バックにいったところが大連荘を呼びます。

このチーをしやすい理由は、白ポンをしてもヘッドができやすい索子の23445という形でしょう。

上家・すぱ選手がドラそばを切っているなど、かなり速度感があるところもチーに動いた理由でしょうか。

実際間もなくすぱ選手から立直が入り当然の全ツ。

1mチーでシャンテン数をとりあえず進めていなければ、聴牌までこぎつけられたかわかりません。

和了こそできませんでしたが、見事な判断でした。

 
このプレーが実り南1-1・南1-2は手なりで和了できたのですが、南1-3にまた聴牌をつなげるか難しい展開がやってきます。

ここでもイリューシン選手は、チーで難しい局面を打開しました。

24567という萬子の形から8mをチー、まだ2向聴の段階から両面食い伸ばしを敢行します。

実は上家・すぱ選手や対面・胡瓜泥棒選手がかなり和了を見込める手に育っており、ここも和了可能性重視で仕掛けていった判断が功を奏しました。

その後3mもチーしてぎりぎり聴牌一番乗り、この仕掛けがなんと海底ツモという最高の結果を生みます。

結果こそ偶然ですが、この2つのチーによる局面打開がなければこの半荘トップを取れたかも怪しいところです。

 
今期はなんと、35人もの選手をこのコーナーで紹介することができました。

これもひとえに、選手の皆さんが気持ちを込めた戦いを見せてくれたためです。

熱い闘牌に感謝します。

来年は、一読者として別の方が書いた観戦記を読んでみたいところです。

どなたかコーナーを持ってくれる方はいらっしゃらないでしょうか?


【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞。今季も魚の優勝に貢献した。
また、雀魂の大会にも多く出場。天鳳部のみならず活躍の場を広げている。


ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。



※記事の最終更新は12月17日となります。最後までお付き合いいただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?