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2位から4位までわずか5.8ポイント差 アイScream快勝で首位も見えた -ペナントレース第9節

おんJ天鳳部ペナントレース2022は5月21日にリーグ戦第9節が行われた。首位の定時ケエリタイガース、2位の点棒配りおじさんズがポイントを減らし、アイScreamは出場3選手全員がプラスで105.1ポイントを稼いで上位との差を詰めた。

次戦は5月28日、リーグ戦第10節が行われる予定。


・好調維持して個人連勝 MHaLLNMがアイScreamに流れ引き寄せる -1回戦

東4局 MHaLLNMが7700を和了した場面

第7節で今季初勝利を挙げ、ここまで2着1着と連対。チームの浮上を支えるMHaLLNM(アイス)が、今節も好調ぶりを見せつけた。

対局は序盤からあがりが飛び交う乱打戦の様相を呈した。東1局に海木貝気(魚)がおはDポテト(定時)から2600をあがって先制パンチを決めると、東2局にはMHaLLNMが500-1000をツモって追走。そこから海木のあがりを挟み、MHaLLNMが連続和了してトップ目に立つ。

東場に苦しんでいたおはポと超獣ぎが(点棒)は、南場に入って巻き返す。南1・2局はおはポに連続であがりが飛び出し、MHaLLNMのあがりを経てぎがが6400、7700と怒涛の着順浮上。特に南4局は、海木の發・北・混一色・対々のツモれば逆転トップも見えるテンパイを潜り抜け、着順を浮上させる7700和了は見どころ。これは是非アーカイブで見てもらいたい。

最後は南4-1、おはポが2着を確定させるあがりで対局は終了。MHaLLNMは序盤のリードを保ち続け、南2局の2600で優位に。そのまま最後まで点棒を守り切った。

個人連勝でここまで連対率100%。3連勝ボーナスをかけ、次戦の出場に注目が集まる。



・ツラゲ薬師渾身の倍満 苦難の麻雀報われ今季2勝目 -2回戦

南3局 親番のツラゲ薬師が倍満をツモ和了した場面

好配牌でもあがりが遠く、2着争いで精一杯。ネコアルク(マホメッツ)優位のまま、ツラゲ薬師(アッス)の対局は終わる…そう思われた。

東場はネコアルクが支配的だった。東1局に1000-2000ツモで先制すると、親番の東4局には邪神ニキ(点棒)から満貫を和了。続く東4-1にも洗いたてのシャツ(定時)から5800をあがり、5万点近くまで点棒を積み上げる。

シャツは東場に2和了もネコアルクへの放銃が響いて3着目に。それでも2着のツラゲと僅差で南場に入る。

南1局から3連続で流局し、供託棒が3本積まれた状況で、ネコアルクがこれを回収する300-500ツモ。南2局にようやく邪神ニキがシャツから2000点をあがって反撃を狼煙を上げる。そしてここから、対局は怒涛の展開を迎える。

南3局、横に伸びていきそうな配牌を得た親番のツラゲは、邪神ニキの鳴きをよそ目に順調に手を進めていく。そして6順目、一盃口を確定させた断ヤオ・平和の手を即リーチ。これを一発で高めのドラをツモり、裏を2枚乗せて倍満に。一気に24000を稼ぎ、トップ目に躍り出る。

だが、これで黙っている他家でもない。南3-1、今度は邪神ニキに絶好手が入る。ツラゲのカンで対子にしていた9萬がドラに化け、さらに1枚引き寄せてリーチ。これをツモって裏ドラ1枚の倍満。ラス目から復活の16000で、2着どころかトップも見える条件を残した。

そしてオーラス。あがればトップのネコアルクとツラゲは速攻で鳴き仕掛け。邪神はなかなかスピードのない配牌とツモで、シャツに先制リーチを許す。のらりくらりと一向聴に持ってくるネコアルクに、テンパるツラゲ。シャツの当たり牌がネコアルクのところに入った次巡、ツラゲは狭いカン3筒を引き当て、小さくも大きい300-500和了。これでツラゲトップで対局は終了した。

ツラゲ薬師は自身初となるシーズン複数勝利。苦しみ続ける雀士に訪れた、つかの間の我が世の春だった。



・粘り勝った胡瓜泥棒 猛攻しのぎ切り勝利たぐり寄せる -3回戦

東3局 胡瓜泥棒が11600を和了した場面

わずか3和了も、破壊力抜群の打点でリード。他家の猛攻にもなんとか耐えた価値ある勝利だった。

3回戦は序盤から高打点の応酬が繰り広げられた。東1局にとたん屋根(アイス)が銀河に喝(定時)から2000をあがって先制すると、直後の親番には満貫をツモあがる。

東1-2には銀河が花澤香菜(マホメッツ)から満貫をあがり、東2・3局は胡瓜泥棒が8000、11600をあがってトップ目に。東4局にも花澤香菜が屋根から7700をあがって素点を回復し、南場に望みをつなぐ。

東4局から3連続和了していた銀河は、南3局に当面のライバルだった花澤に満貫を放銃してラス目に。トップ争いをしていた胡瓜泥棒は南2-1に2600をあがって優位を決定的なものに。最後は屋根が花澤から3900をあがって2着を確定して対局は終了。胡瓜泥棒がわずか3度の和了ながらも、粘りに粘ってトップを獲得した。

南場では他家のみならず、自身の回線とも戦った胡瓜泥棒。勝ち星から遠ざかっていた魚に、久しぶりの勝利の美酒を届けた。



・勝負は南3局から! 大逆転のたいしらちゃん、最後にドラマが待っていた -4回戦

オーラス たいしらちゃんが跳満をツモ和了した場面

勝負は最後の最後までわからない…今シーズン何度も起こっているオーラスの逆転劇。今節ではたいしらちゃん(アイス)が魅せてくれた。

対局は東1局からワレモコウ(マホメッツ)が3連続和了で大きくリード。東3-1にたいしらが1000-2000ツモで流れを止めるも、東4局には親番の皐月二十三(アッス)がさんれんたん(点棒)に跳満を直撃させて2着目に浮上。東4局にはさんれんたんが1000-2000をツモあがり、これでおおよその着順が固まる。

南場に入ってもワレモコウは攻めの手を緩めない。南1局にたいしらから2000、同2局にはさんれんたんから3900をあがり、優位なポジションで南3局に。しかし、ここからたいしらちゃんの反撃が始まる。

南3局、好配牌を手にしたたいしらは6順目にドラを引き入れ先制リーチ。これを一発でツモって満貫とし、跳満ツモ条件を作ってオーラスへ突入する。

ここでも絶好の配牌とツモを得て順調に向聴数を進めていき、平和・ドラ2枚に高めタンヤオの手で8順目に6-9筒リーチ。そしてこれを3巡後に安めの9筒ながらもツモり、裏を1枚乗せて跳満に。トップどころか2着も大変な状況から満貫、跳満で大逆転を演出したいしらちゃんが、リーグ戦今季初勝利を手にした。

スクランブル戦で優勝するも、リーグ戦ではなかなか勝ち星に恵まれなかったたいしらちゃん。遠かった今季1勝目は会心の逆転勝利。これでチームは今節全連対となった。



・第9節終了時点のチーム順位とポイント



・Owner's Voice

各チームのオーナーの声を届けるオーナーズ・ボイスのコーナー。
今回は点棒配りおじさんズのミルモンヌオーナーと、とっとこマホメッツの夢乃マホオーナー。

まずはミルモンヌオーナーのコメントから。


「点棒配りおじさんズを最下位予想したやつバットでボコボコにします」


続いて夢乃マホオーナーのコメント。


「マホメッツのトップは取れそうで取れないけど、田口翔の純正アカウントは取れます。ゼレンスキーは取れません。byまほっち」



・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

今季から観戦記者としてシーズンをウォッチし、選手としても活躍する梅野隆太郎選手(魚)が選んだ、至極のプレーを紹介するこの企画。
第13回目となる今回は、アイScream・MHaLLNM(4番DH男プニキ)選手。


おん天スポーツ観戦記者です。

今週も白熱した4試合が見られました。

今回は、攻守のバランスよく接戦の第一試合をモノにしたアイScream・MHaLLNM選手を見ていきましょう。
 

この試合のMHaLLNM選手は、MAX打点を狙いに行く局・和了率重視に受ける局と手作りのうまさを随所に見せてくれました。

特にあがりに結び付く価値ある一打となったのが、東3局1本場です。
対面のトップ目・海木貝気選手の親を流すべく中から仕掛けていきます。


中を鳴いてすぐ、2pもチーすることができました。


ここでMHaLLNM選手が迷わず切ったのが7pです。

7sを切る方もいるのですが、ここは6p受けを重視しました。

 偶然ではありますが直後のツモは6p、7sを切っていた場合はここで55677p23sの形となりまだ一向聴です。

打点こそ高くなりますが、残った部分がドラ含みの急所となりかなり和了率が下がるでしょう。

他3者も聴牌・一向聴と勝負形になっていたところ、見事500・1000をツモり他のチャンス手をつぶしました。 

この日の勝利でMHaLLNM選手は2連勝、2~4位が混戦の現在連勝ボーナスを得られれば非常に大きいことは間違いありません。新規参入のアイScreamが台風の目となるか、好調MHaLLNM選手の次回登板にも注目しましょう。


【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。今季はここまでスクランブル戦四麻予選首位・決勝2位、同三麻予選3位。リーグ戦に3戦出場してトップ1回、2着1回、ラス1回。



・Man of the Match -週間MVP

今回のMVPはなんと4人。ポイント獲得に貢献したすぱ(マホメッツ)、e-daten(アッス)、ナウチカ(アイScream)、桜小路才華(定時)である。

なお、詳しい試合内容は前回記事をご覧いただきたい。


すぱは2度あった同巡フリテンにも折れることなく、ひたすらあがりにむかって打ち続けた。その結果はご覧のとおりである。まさに粘り勝ちと言える。

e-datenは長らくポイントマイナス圏に沈むチームの赤字解消に果たした役割は大きかった。リーグ戦においては未だ勝ち星がないが、交流戦ではきっちり仕事してみせた。状態は上向いている。

ナウチカはなんといってもその爆発力、である。本局では計6和了。途中痛恨の倍満放銃もあったが、それでも彼を止めるには至らず。昨季から積み重ねている勝利を今季はまだ伸ばせそうだ。

そのナウチカにオーラス、劇的な差し込みを披露したのが桜小路才華。実力と経験に裏打ちされた打ち筋には感服せずにはいられない。タッグマッチの"打ち方"を知る人の闘牌だった。

今回は人数が多いために、各人の活躍を詳細に書けなくて大変申し訳なく思う。ぜひwikiのイベント戦ページから牌譜や配信アーカイブをご覧いただき、彼らの活躍をその目で見てほしい。MVPに選ばれるにふさわしい麻雀だったことは、本紙記者が保証させていただく。

この4選手の活躍に、惜しみない称賛を送りたい。




ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。


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