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2位以下大混戦 ケエリタイガース足踏みも優位変わらず -ペナントレース第7節

おんJ天鳳部ペナントレース2022は4月23日に第7節が行われ、2位の魚がポイントを大きく減らして5位に転落。一方、前節で定位置だった5位を抜け出したアイScreamが今節で2位に浮上。プレーオフ進出をかけた争いは混戦の様相を呈してきた。

次戦は4月30日、ペナントレース第8節が行われる。


・ネコアルクの意地 逆転の倍満でチーム連勝決めた -1回戦

南3-1 ネコアルクが倍満をツモ和了した場面

開幕直後こそ好調だったとっとこマホメッツ。しかし、以降は思うように勝ち星を重ねることができず、順位はついに5位まで落ちた。前節にえち越前リョーマ(かにぱん)が勝利してなんとかトータルポイントマイナスは免れた。

1回戦に登場したのは副オーナー・ネコアルク。前節も1回戦に出場し無念のラスを引いた彼が、リベンジを期して今節も出場した。

ネコアルクは東2局2本場に超獣ぎがから5800を和了するも、東場は梅野隆太郎(魚)が支配。実に3和了で4万点を超え、優位を確保する。

南場からは超獣ぎが(点棒)が巻き返す。南1局、南2局と連続で和了し2着目に浮上。ここまで苦しんでいたナウチカ(アイス)も南3局に1300オール和了でラス目を脱出。だが、ここから今局最大の見せ場が訪れる。

南3-1、ネコアルクは配牌から徐々に三元牌が集まりだし、数牌も索子寄りに。中が暗刻になって白、發が対子になり、一向聴となったところで梅野から切り出された3索をチー。シャンポン待ちでテンパイする。
ツモれば小三元&三暗刻の大物手。このチャンス手をしっかりモノにして、なんと大逆転の倍満に。そうしてオーラスも鳴き三色同順であがり、そのままネコアルクのトップで終局した。

苦戦が続いていた今季。本局も耐える展開が続いていたが、終盤に最高のあがりが転がり込んできた。チームはこれで連勝。逆襲の3連勝チャンスに王手をかけた。


・MHaLLNMが快刀乱麻の大活躍 東場で終わる大勝 -2回戦

東2局 親番のMHaLLNMが真ん中来いよ!から跳満をあがった場面

正直、記事にするのが難しいくらい早く終わった対局だった。MHaLLNM(アイス)は今局3和了。7700、18000と2局続けて高打点。特に画像にもある跳満和了は対局の趨勢を決める一撃となった。飛び寸前の真ん中来いよ!(定時)の親番を蹴った1000点も効果的。文句のつけようがない対局だったといえる。

ていとく(点棒)も序盤に7700放銃で今局もラスが見えていたが、なんとか巻き返し3着でフィニッシュ。しかし、調子が上向く気配がなかなか見えてこない。調整にはまだ時間がかかりそうだ。

2着で終わった映画泥棒(アッス)は我慢の麻雀が続いた。それでも、東4局に真ん中来いよ!を飛ばす満貫で逆転2着。負けが許されないチーム状況において、貴重なポイントを持ち帰った。

ゲン担ぎの予祝で勝利を約束された真ん中来いよはハコラス。第4節以来の出場もチームの勢いに乗ることはできず、ポイントを減らすことになってしまった。ペナント開催初年度からの参加ながら、未だにリーグ戦四麻での白星なし。底はいつまで続くのか。


・"サヨナラ男"ミルモンヌ、2戦連続逆転勝利で個人3連勝に王手 -3回戦

南4局 ミルモンヌが跳満を和了した場面

2シーズン前、自らチームを引っ張る活躍で優勝に導いたミルモンヌ。昨季は不運に泣かされたが、今季はここまで1勝1敗。徐々に本来の調子が戻りつつある。

今局は前回出場時と同じく、序盤は耐え忍ぶ展開だった。チーム3連勝がかかる水本ゆかり(マホメッツ)が2連続和了で早々にリードを築き、バースの再来(定時)、どんえ~ん(魚)が隙を狙う。東4局にはどんえ~んがバースから7700を和了。ラス回避に全力を期す。

だが、ここから南場に入るも4連続流局。これで流れが変わったか、南3-4にミルモンヌが1000オール和了。同5本場にバースがどんえ~んから満貫をあがってトップが見える位置につける。

オーラス。跳満ツモで逆転となるミルモンヌは、筒子の多い配牌で迷うことなく清一色へ。ツモや副露に恵まれてテンパイを入れると、どんえ~んのリーチ直後にツモ。お見事な跳満和了でまくり勝ちを決めた。

2戦続けてオーラスに逆転手を和了。点棒配りおじさんズに"サヨナラ男"がここに誕生した。


・Q&A快勝 チームを2位に引っ張り上げる -4回戦

東2局 親番のQ&Aが満貫を和了した場面

MHaLLNMの大勝で勢いに乗るアイScream。4回戦に登場したのは、学生麻雀大会でもその実力を遺憾なく発揮しているQ&A。今局も彼の戦いぶりが光った。

東1ー1に満貫をツモると、親番で迎えた東2局にも満貫を和了。いきなり点棒は4万点を越える。
東3-2には急遽出場した野獣先輩(マホメッツ)が満貫を和了して食らいつく(意味深)。

東4局からは内川畜一(アッス)が反攻。Q&Aから2000をあがり、南2局には酒の魚から7700を和了。トップまでは遠いものの、これで3着の野獣先輩に1万点差をつける2着目に立つ。

だが、南3局から野獣先輩が3連続和了あぁ~いいっすねぇ。徐々に点差を詰めていくが、最後はQ&A自らあがって勝負を決めた。

このトップでアイScreamは連勝。順位も4位から一気に2位まで上昇した。まだ5位までとは点差が小さいとはいえ、好調なチーム状態を維持して、打倒ケエリタイガースを期す。


・第7節終了時点のチーム順位とポイント


・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

今季から観戦記者としてシーズンをウォッチし、選手としても活躍する梅野隆太郎選手(魚)が選んだ、至極のプレーを紹介するこの企画。
第10回目となる今回は、点棒配りおじさんズ・くれない提督選手。



おん天スポーツ観戦記者です。
今回は、昨年までのイメージを覆す打牌を見せてくれた点棒配りおじさんズ・ていとく☆選手を取り上げます。
 
東2局1本場、この試合はすでにMHaLLNM選手が大きなリードを取っていました。
一方ていとく☆選手はMhaLLNM選手に7700を放銃しており3着という状況です。
4巡め、上家の原住民選手から二枚目の4sが出ます。

配信も開設陣もていとく☆選手を「鳴き散らかしていくタイプ」と評していた中、ていとく☆選手はこの4sをスルーしました。

 MHaLLNM選手・映画泥棒選手に仕掛けが入った後、3900の聴牌がとれる7pが原住民施主から出てきます。

しかしていとく☆選手はこれもスルー、「副露型」のイメージを覆す意外な選択でした。 

ここで鳴いて聴牌を取らないことは、確かにメリットがあります。7700点以上を原住民選手からロンできれば逆転で2着確定、これはかなり大きな和了となるでしょう。

満貫以上ツモ和了なら、トップのMhaLLNM選手に親被りをさせることができます。自分がトップになる可能性を見るなら、確かにこのチャンス手を3900で妥協したくないところです。

 この2度のスルーが功を奏し、ていとく☆選手はこの局見事面前聴牌を果たしツモ和了を決めます。

残念ながら満貫止まりでしたがもし裏が乗っていれば跳満、一気にトップの可能性も広がっていた素晴らしい和了となりました。
この後の局では「らしい」鳴きも見せてくれたていとく☆選手でしたが、このように門前で勝負するスタイルも披露しています。

今後ていとく☆選手がどの程度鳴きを駆使していくのか、次の戦いも注目していきましょう。


【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。今季はここまでスクランブル戦四麻予選首位・決勝2位、同三麻予選3位。リーグ戦に3戦出場してトップ1回、2着1回、ラス1回。


・Man of the Match -週間MVP

第6節でMVPに輝いたのは、第6節3回戦に出場したとっとこマホメッツのえち越前リョーマ(かにぱん)。5票を獲得し、多くの観衆に「ふーん、えっちじゃん」と言わしめた。

記事ではふざけた書き方をしたものの、その内容は迷いなき打ち筋と力強い和了が光るものだった。東2-3で見せた倍満。それまでさんれんたん(点棒)勝利の空気が、この一撃で一変した。

東2-3 えち越前リョーマの倍満和了

その後も攻撃の手は緩むことはない。決定打は東4-1、さんれんたんとのリーチ合戦を制し、18000を直取り。もはや勝負は決したも同然だった。

誰も追いつけず、誰も抑えられなかった。牌に愛され、その愛を存分に打点に映し出した。それは約束された勝利だったのかもしれないと思わせるほどの勝利だった。

第6節のマホメッツは彼の対局前まで大苦戦していた。下がり続けるチーム状態を止める手立てを持つ者がいなかった。そこに現れた彼は、チームの救世主というにふさわしい雀士だろう。

えち越前リョーマ。MVPの栄誉は、彼にこそふさわしいものだ。
その活躍に惜しみない称賛を送りたい。




ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。



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