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マホメッツが痛恨マイナスで魚に接近 タイガースが頭一つ抜ける -第21節

おんJ天鳳部ペナントレース2022は10月22日に第21節が行われた。前回の実質オーナー戦で2位に転落したとっとこマホメッツは、今節4着3着のマイナス。定時ケエリタイガースはほぼ横ばいに終わり、結果として首位との差は拡大した。

下位陣はアイScreamがナウチカのトップなどで大きく加点するも、アッスの子供が生まれたーズもプラス終了で差はあまり広がらなかった。最下位回避の争いは最終節までもつれ込みそうな様相を呈している。

次節は10月29日、リーグ戦第22節が行われる予定。


・効果的なあがりでつけ入る隙を与えず おはDポテトが四麻最多タイの4勝目 -1回戦

最後はトップ確定の満貫ツモ。主導権は渡さなかった

コンスタントなあがりで最短8局終了。おはDポテト(定時)の腕が光る対局だった。

東1局に内川畜一(アッス)のあがりで戦いの火ぶたが切って落とされると、東2局におはポが700-1300で追走。東3局にはとたん屋根(アイス)が1300-2600ツモでトップ目に立つも、点差はそれほど開かないまま南場に入る。

しかしここからはおはポが主導権を握った。南1局は親番の恵体凡投(魚)の喰いじかけにも臆さず、自身も場風を鳴いて和了。南2局でも再び700-1300和了でついにトップ目に立ち、南3局の内川の和了も意に介さないオーラス満貫ツモで対局は終了した。

おはDポテトはこれで今季4勝目。四麻では最多勝トップタイに並び、三麻との合計でも2位タイにつけた。最終盤のリーグ戦、チームに価値ある1勝をもたらした。


・満貫親倍大爆発! ナウチカがチームの救世主となる -2回戦

渾身の清一色和了。苦戦するチームに希望を与えた

 高打点で殴り勝つ麻雀。ナウチカ(アイス)の代名詞である「爆発」は、シーズン終盤でも健在だった。

東場は開始早々のネコアルク(マホ)の1000こそ安かったが、以降は高打点が飛び交う乱打戦。東2局に邪神ニキ(点棒)の満貫が飛び出すと、東3局はナウチカも満貫和了。続けて親番になったナウチカが東4局、リーチが入りながらも萬子の染めの手を止めず、11順目に追っかけ。これを見事にツモって8000オールに。南4局にどんえ~ん(魚)が邪神から跳満をあがるものの、ナウチカは完全に頭一つ抜け出た。

南場は一転して低打点に終始し、最高は邪神の5200。それでも一時はラス目に落ちていた邪神が怒涛の犯行で着順を上げ、オーラスにはナウチカとともに2着確定のあがりで勝負は決着した。

ナウチカはリーグ戦では、前回出場の第18節に続いて連勝。頼れる副オーナーの好調で、チームも上昇気流に乗っていけそうだ。



・執念の3連続和了でe-datenが逆転勝利! チームは今節プラスで逆襲期す -3回戦

不利な状況もあきらめず、自らの手で勝利をもぎ取った

3回戦の序盤は激動の麻雀だった。東1局から洗いたてのシャツ(定時)が満貫をあがり、e-daten(アッス)の和了を挟んで親番で迎えた東3局には再び満貫。しかし同1本場、おまかせあれ(点棒)が跳満ツモで復活すると、東4局にはイリューシン(アイス)がシャツから跳満和了。これで場は平たくなった。

南場に入ると流局が続き、重い雰囲気を破ったのは南1-2のイリューシンのあがり。だが、南2局からはe-datenの独り舞台が始まった。おまかせあれから満貫をあがり、南3、4局はそれぞれ2600と2900和了。最後の2900はトップ目のイリューシンからのあがりとなり、これで逆転トップとなった。

第13節から遠ざかっていたトップで2勝目。最下位にあえぐチームに、明るい兆しが見え始めた。



・幻になりかけた「334ボーナス」 セキネコが初の達成&個人連勝 -4回戦

空中戦を潜り抜け、わずか2和了でトップ。ボーナスもきっちり獲得した

多くの人が期待し、幾人もの選手が王手をかけながらも達成者が現れなかった「334ボーナス」。リーグ戦最終盤でついにその時が来た。

対局は最初から最後まで、打点の高い手が飛び交う「空中戦」の様相だった。東1局こそそらまりー(そらまる、定時)がていとく(点棒)からの3900でスタートするも、流局を挟んで東2-1にはスーパーまほっち(マホ)が満貫ツモ。東3局はていとくが1300-2600をツモるも、直後にそらまりーに満貫を放銃する。

南1局、ここまで耐え続けてきたセキネコが攻めに出る。2順目に高め一気通貫の手をテンパイし即リーチ。これを2巡後にツモって2000-3900に。これで表舞台に帰ってくると、南3局はそらまりーから3900をあがって点棒が33400に。そしてオーラスに突入する。

6順目、ていとくがドラの白を暗刻にして1筒と1索のシャンポン待ちでテンパイし、リーチ。2巡後にそらまりーが1筒を打ち出して2着浮上の満貫和了となり、対局は終了。この瞬間、セキネコのトップと334ボーナスが確定した。

今季3勝目は初の334達成。手にしたボーナスポイントは、魚のAクラスを確定させるのに十分すぎるポイントとなっただろう。



・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

今季、弊紙で観戦記者としてペナントレースをウォッチし、選手としても活躍する魚・梅野隆太郎氏が送るこのコーナー。

第30回目となる今回は、アッスの子供が生まれたーズ、内川畜一選手のプレー。


おん天スポーツ観戦記者です。

現在あまりに苦しい状況に立たされている2チームは、アイScream・アッスの子供が生まれたーズで間違いないでしょう。

しかし、ほぼ3位以上の無条件シリーズ進出が決まる順位を目指せる可能性がなくなりつつある今も選手たちは変わらぬファイティングポーズをとり続けています。

 
そんな闘志を特に見せてくれたのが、第一戦目に登場したアッスチーム・内川畜一選手でした。

もう全試合でトップを取るくらいの心構えが欲しいところ、貪欲にトップを目指す姿勢を見せます。

 
まずは南2局0本場、5巡目に4pをツモってきたシーンです。

すでにイーシャンテンですが、ドラの中を切ればさらに形が広くなります。

しかしここで内川選手は打6p、リーチのみになる手組を拒否しました。

直後に5pを引きますがここでもフリテン両面採用することなくツモ切り。

断固として中を使う・三暗刻・一盃口のどれかで大きな和了を狙いに行く選択を崩しませんでした。

結果的には間3mでのリーチが空振りに終わりますが、ツモなら符ハネで2600オールからの手です。

この競った局面、一気に抜け出すことができていたでしょう。

 
さらに続く南3-0、2人からのリーチに対してためらわずに追いかけたシーンも非常に印象的でした。

点棒状況は21700点、25800点の2着・とたん屋根選手と20200点の恵体凡投選手からのリーチが入っていたところです。

宣言牌の4sはそこまで放銃率が高くなさそうに見えますが自身の視点から8p・9pが相当見えています。

横移動を祈るプレイヤーもいそうなところですが、オーラスでトップを見るなら条件が厳しくなりそうです。

ここでためらわずにリーチして加点したことが、結果的に連対確保につながりました。

残るペナントレギュラーシーズンは2節。

まだ首位から3位で順位の入れ替わりがあってもおかしくありません。

そして天鳳シリーズ進出圏争いで、3位魚と4位点棒配りおじさんズの入れ替わりがあってもおかしくない状況です。

最後の最後まで、熱戦に期待しましょう。


【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。
また、雀魂の大会にも多く出場。天鳳部のみならず活躍の場を広げている。



・Man of the Match -週間MVP

実質オーナー戦でMVPに選出されたのは定時ケエリタイガースの
真ん中来いよ!。リーグ戦で不調続きのオーナーが、相棒とともに魅せてくれた。


悩めるオーナーの頑張りに、ついに牌が応えてくれたか。首位攻防の天王山で、彼はやってのけた。

対局は東1局からタイガース副オーナー・銀河に喝の活躍で優位に進んだ。だが、東1-2に真ん中来いよ!がすぱ(マホ)に7700を放銃。それでも少しずつ点棒を回収していき、マホメッツを徐々に追いやっていった。

そして東4局1本場、その時は訪れる。

ここから先は自らの目で確かめていただきたい。おいしいところを持っていかれるのは銀河に喝からしてみれば憎らしいかもしれないが、チームにとっては想定される中で最高の結果。この人の持つスター性に、誰もが感嘆したことだろう。

さあ、ここからはリーグ戦で勝利をつかみ取らねばならない。無念の2戦連続飛びラスも、3度目の正直でトップを獲るための伏線なのだ。彼の逆襲はもう始まっている。

役満賞でチームの首位浮上に大きく貢献した真ん中来いよ!。彼の活躍に惜しみない称賛を送りたい。


ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。


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