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ケエリタイガース今季初の3連勝! アイScreamは赤字解消&4位浮上 -第6節

おんJ天鳳部ペナントレース2022は4月9日に第6節が行われ、定時ケエリタイガースが今季初の3連勝ボーナス獲得チームに。2位・魚と3位・点棒配りおじさんズがポイントを減らしたことによって、ケエリタイガースが独走態勢に入った。

また、5位だったアイScreamが今節で赤字を解消し、累計ポイントがプラスに。とっとこマホメッツが伸び悩んだこともあって4位に浮上し、これでポイントプラス圏に5チームが入る状況となった。

次回は4月23日、21時からリーグ戦第7節が行われる。


・飛ばして逆転勝利 荒木比奈、個人2勝目は3連勝ボーナス付き -1回戦

南2局 荒木比奈(定時)がネコアルク(マホメッツ)から11600を和了した場面

3連勝ボーナスに王手をかけた定時ケエリタイガース。これまで幾人の選手が重圧に敗れていったチャンスに、荒木比奈が挑んだ。

荒木は東1局に中のみ1000点を和了してスタートを切るも、直後の東2局にOUOチソチソ(アッス)が跳満ツモ。痛い親かぶりを食らう。

以降のチソチソは堅実なかったぁい…♡打ち回し。これに対し、Shoebill(魚)が東3局に3900、南1局に1100を和了。それ以上に加点したのが荒木だった。
東3-1にネコアルクから3900をあがると、東4局にも2000を和了。そして最大の見せ場は親番の南2局、配牌ドラ3枚の手を鳴いていき、5-8筒ですぐにテンパイ。これに運悪く放銃したのがネコアルクだった。11600でネコアルクが箱下となり、対局終了。一時はラスが近かった荒木が、勝負どころの強さを見せて逆転勝利。3連勝ボーナスも手にして凱旋した。



・強敵相手に盤石の麻雀 とたん屋根快勝でチームは赤字解消! -2回戦

東4-2 とたん屋根(アイス)がおまかせあれ(点棒)から11600を和了した場面

3連勝で勢いに乗るケエリタイガースに、エースをぶつけてきた点棒配りおじさんズ。不調続きのマホメッツはオーナー直々に出場と、激戦が予想された2回戦。本局の主人公はアイScream・とたん屋根だった。

対局は東1局から大きく点棒が動く展開。おまかせあれがおはDポテト(定時)から跳満をあがると、東3-1からは屋根が3連続和了。東4-2には11600をおまかせあれからあがり、点棒を5万点台に乗せてトップ目に立つ。
東4-3にはスーパーまほっち(マホメッツ)が満貫を和了。屋根の独走を許さない。

そこから2局流局を挟んで南2-2、テンパイしていたまほっちがリーチした屋根から2600を和了し、供託4本を回収。あと少しでトップというところで、屋根が反撃に出る。

南3-1に横に伸びそうな配牌をしっかり仕上げて断ヤオ・平和・ドラ1枚に高め5萬で一盃口のテンパイを入れ、これにまほっちが5萬で放銃し7700。さらにオーラス、4順目に平和・ドラをテンパイして即リーチ。これを再びまほっちから和了して5800とし、勝負は決着。点棒を5万点台に戻し、強敵3人を実力で蹴落として見せた。

とたん屋根は62.4ポイントを持ち帰り、チームの借金を返済。古巣への恩返しも果たしたポテンシャル高き雀士が、チームの救世主となった。


・えっちはチームを救う!? えちえちなえち越前リョーマがえちえち大勝利 -3回戦

東4-1 えち越前リョーマ(マホメ)がさんれんたん(点棒)からえちえち和了した場面

やっぱりえっちは世界を救うんやなって…。

3回戦は終局までに16局を要した、まさに激戦。主役はマホメッツの本来の出場選手だった花澤香菜に代わって現れた"えちえちの申し子"、えち越前リョーマ(かにぱん)。スケベな実況・解説陣からは異様な盛り上がり。チソチソが泣いてるぞ。

先制はえち越前リョーマ。ペン3索のテンパイを迷うことなく速リーチ。これをツモって1000-2000とする。
だが東2局からはさんれんたんが大暴れ。9順目にドラ2枚の手をリーチすると、これにe-daten(アッス)が放銃。裏ドラが3枚乗って18000。一気にe-datenが飛び圏内に突入してしまう。
これにとどまらず、同1本場にも2900を加点。勝負は早々に決してしまうかと思われた。

東2-3。えちえちは萬子の濃い配牌から落ち着いて手を進めていき、途中向聴数が思うように進まなかったものの10順目にタンヤオ・平和に赤ドラ1枚の手を3-6-9萬でテンパイし間髪入れず即リーチ。これを2巡後にツモり、さらに裏ドラを3枚乗せて倍満4000-8000のあがり。一気にトップ目に立ち、そのあおりを食らったe-datenわずか1700点。追い詰められる。

えちえちパワーに火がついたえちえちは親番の東4-1。さんれんたんの先制リーチに4-7萬で追いかける。不運にもこれを一発で引き当てたのがさんれんたん。あまりにもツイてない放銃は跳満となり、もはや誰もえちえちを止められなくなった。

南場。ここからe-datenの大逆襲が始まる。南2-4の1000-2000和了を皮切りに、親番の南3局は3900オールで2着に立つ。同1本場にさんれんたんがセキネコ(魚)から1000点をあがって親番を流すも、オーラスにe-datenが800-1600を和了して原点に復帰し、対局は決着した。

南場の疾風迅雷、他家の介入を許さぬ巻き返しで飛び寸前のラス目から舞い戻ってきた不死鳥e-daten、そしてなにより、えちえちのえち越前リョーマが魅せた麻雀で会場のボルテージは爽快MAX。今節のベストバウトと言っていい一戦だった。

これには某天才テニスプレーヤーもご満悦


・見たかオーナー! 銀河に喝 オレがタイガースのエースや!! -4回戦

南2-1 銀河に喝(定時)がアラフォー賢者(アッス)から満貫を和了した場面

オーナーに代わって、オレがチームを引っ張る──。そんな意気さえ感じる勝利だった。

こちらも全部で13局も続いた激戦。東場は銀河に喝と胡瓜泥棒(魚)のあがりあいとなり、それでも3萬点越えがない重い展開。だが、今局はここからが本番だった。

南1局、東場を耐えしのいでいたイリューシン(アイス)が流局寸前で1000-2000を和了。すると、ここから急激に点棒移動が激しくなってくる。
流局を挟んで同1本場、親番を流された銀河は順調に手を進めていき、断ヤオ・平和・ドラ1枚の高め5索で一盃口がついてくる2-5索リーチ。これに一向聴で立ち回っていたアラフォーが高めを打ち込んでしまい、満貫に。南2局にしてようやく3万点越え到達者が現れる。

南3局。親番のアラフォーは捨て牌でメンツができてしまい、しかもそれを持っていれば1回あがれていたというめぐりあわせの悪さ。そこに胡瓜泥棒がリーチを打つ。だがアラフォーも魂の張り返しで追っかけリーチ。この対決を制したのはアラフォーだった。胡瓜泥棒が運悪くアラフォーの和了牌である7筒を掴んでしまい、これが満貫に。さらにアラフォーは同1本場にもイリューシンから5800を和了。トップ争いに参戦する。

これをとがめたのは他でもない銀河。リーチしていた胡瓜泥棒がまたも銀河の和了牌をつかんでしまうという不運で、2000のあがりに。追撃をかわす。

オーラスにイリューシンが連続和了で追い上げ、アラフォーも満貫条件でまくりトップが見えていたが、南4-2。最後は銀河が一気通貫・混一色をツモって1300-2600とし、対局は終了した。

未だリーグ戦四麻初勝利が遠いオーナーに対し、今季2戦目で1勝した副オーナー・銀河に喝。ケエリタイガースの頼れる男が挙げた勝利に、オーナーも叫び声が止まらない?!


・第6節終了時点のチーム順位とポイント

2位・魚と3位・点棒配りおじさんズがポイントを減らし、ケエリタイガースが独走。アイScreamはとたん屋根の活躍でついにポイントがプラスになり、マホメッツを抜いて4位に。唯一赤字のアッスチームも今節はポイントをプラス。次節にかける。


・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

今季から観戦記者としてシーズンをウォッチし、選手としても活躍する梅野隆太郎選手(魚)が選んだ、至極のプレーを紹介するこの企画。
第9回目となる今回は、今季好調の定時ケエリタイガース。おはDポテト選手のプレー。



おん天スポーツ観戦記者です。

麻雀はトップを取れる時にしっかり稼ぐことも大切ですが、ツイていない時に失点を最小限に抑えることもチームへの貢献となります。

4/9(土)第6節で特にツイていなかった選手の一人が、タイガース・おはDポテト選手でした。

しかしこの半荘でおはポ選手は、一歩間違えていればトビ終了という局面でも地力を見せます。

 

ピックアップする場面は南1-0です。

チートイドラドラの一向聴に構えていたところ、上家・おまかせあれ選手の先制リーチを受けてしまいました。

ドラが2枚あり、聴牌すれば勝負してもよさそうです。

しかしおはポ選手は冷静、一向聴からは無理をしませんでした。

36m8m・2sのうち二筋を切らなければ聴牌できない状況になったところで9pをを抜きます。 

しかし次巡、発が暗刻になったところでワンチャンスの2s切り。

ここからなら現物5pを切るだけで役ありの聴牌する可能性があります。

次巡に引いてきたのは7sでした。

おはポ選手の選択は7sツモ切り。

萬子・もしくはワンチャンスの6s8sを切れば一向聴に取れるところを我慢しました。

7sの受けはすでに残り1枚、索子を外すにはドラを外す必要があり萬子は無筋2枚プッシュとなります。

残り巡目も少ないためか、6s8sの縦引きの時だけ聴牌を目指せる状況維持の選択をとりました。

 

おはポ選手はこれ以外の局も、点棒が少ないことを理由に無理な押し返しをしません。

逆転チャンスの親番を迎えるまで、飛ばずに他家の先制テンパイラッシュをしのぎきりました。

結果南場の親番も大きな加点の機会は巡ってきませんでしたが、ビハインド時のお手本となる見事な立ち回りを見せています。


【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。今季はここまでスクランブル戦四麻予選首位・決勝2位、同三麻予選3位。リーグ戦2戦1勝1ラス。




ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。


※本日の「Man of the Match -週間MVP」はお休みです。ご了承ください。

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