見出し画像

アッスチーム痛恨連敗 マホメッツ首位守る -第2節

おんJ天鳳部ペナントレース2022は2月12日にリーグ戦第2節が行われ、3連勝がかかっていたとっとこマホメッツはボーナスポイント獲得はならなかったものの首位をキープ。前年度王者のアッスの子供が生まれたーズはまさかの連敗で、首位と200ポイント差の最下位に沈んだ。

次節第3節は三麻戦。2月26日に行われる。


・供託高く積もる混戦 セキネコが最後にまくり勝ち -1回戦

画像1

南4-1、セキネコ(魚)が対面の桜小路才華(定時)から和了した場面

最大で5本も供託が積みあがる、リーチが実らない戦い。セキネコの対局を決着させる和了も、副露からだった。

1回戦はアイScream、定時ケエリタイガース、アッスの子供が生まれたーズ、魚の組み合わせ。各チームからとたん屋根、桜小路才華(小見川千明)、ツラゲ薬師、セキネコが出場した。

東1局は流局したが、同1本場。12順目にセキネコがようやくテンパイしてリーチすると、同巡に桜小路も追いかける。ツラゲが切りにくい手かたちから牌を切り出していたが、直前に通った3筒を切ったツラゲに、テンパイしていた屋根からロン。2900に供託がついてくる。ツラゲは同2本場にも桜小路に放銃し、一人沈んでいく。

東2局。セキネコが身軽に2副露して、5-8索テンパイ。10順目にツラゲがカン3索でリーチするも、すぐに8索をツモあがってリー棒も回収する。

その後もリーチ者の手があがれず、副露した選手たちが次々にあがっていく不思議な1局が続く。東3局は屋根がリーチするも、發ポン・6萬チーでテンパイしていた桜小路が和了。東4局は桜小路、南1局は桜小路とツラゲがリーチするも和了牌はやってこず流局。南2局はツラゲが七対子でリーチもセキネコの当たり牌である3萬をつかみ、南3局もまたツラゲが七対子でリーチするが、こちらも副露していた屋根がツモあがった。

南4局もセキネコが2局連続で副露からの和了で逆転勝利。3人が接戦を演じた対局は、鳴きを駆使して身軽に卓上で舞い踊ったセキネコが制した。


・どんえ~ん 復帰初戦で白星 まほっちは3連勝ポイント逃す -2回戦

画像2

東2-2、どんえ~ん(魚)が満貫をツモ和了した場面

今季魚に復帰したどんえ~ん。実に約1年3か月ぶりの勝利だった。

2回戦はアイScream、点棒配りおじさんズ、とっとこマホメッツ、魚の組み合わせ。各チームからたいしらちゃん、Anneil、スーパーまほっち、どんえ~んが登板した。点棒のAnneilと魚のどんえ~んは2季ぶりとなる復帰戦。スーパーまほっちは3連勝ボーナスがかかった一戦だった。

東1局、いきなり大物手が飛び出す。スクランブル戦を制したたいしらちゃんが、まほっちの副露でツモが有利に働き手が進む。そして7順目にドラの9萬と5索のシャンポン待ちでリーチ。これにうまくホンイツへ進んでいたまほっちがドラをつかみ、打ち出して放銃。親番の満貫で、大きくリードを取る。

流局を挟んで東2-2。親番のどんえ~んが順調に進めて、手がドラ3枚で満貫スタートの形に。6順目に5索をポンしてタンヤオ模様に進行方向が決定。まほっちからのリーチをかいくぐってテンパイすると、最後は赤5萬をツモ和了。4000オールでトップに立つ。

同2本場はたいしらがあがるも、東3局に再びどんえ~んが和了。追撃を許さない。

東4局、ここまで沈黙していたAnneilが少しずつ手を進める。どんえ~んから切り出された6萬をチーして東と2筒のシャンポン待ちで構えると、直後にたいしらから東が出て7700の和了。順位が入れ替わる。

決定打は南1局、どんえ~んが確実に手を進めてドラ3枚の手を4-7索でテンパイしリーチ。これがたいしらから4索が出てロン。満貫の和了となって優勢に。オーラスにたいしらが満貫をツモあがるも着順は変わらず。どんえ~んが久しぶりの白星を挙げ、魚が3連勝ボーナスに王手をかけた。


・鬱憤晴らす快勝 洗いたてのシャツ、端午を飛ばして逆転トップ -3回戦

画像3

東4-4、洗いたてのシャツ(定時)が端午(アッス)から跳満を和了した場面

3回戦は短時間の決着。電撃戦さながらの目まぐるしい展開だった。

アイScreamからナウチカ、点棒配りおじさんズから求種求牌(矢澤)、定時ケエリタイガースから洗いたてのシャツ、アッスの子供が生まれたーズから端午が登板。序盤は様子を探り合うあがりが続いた。

東1局、端午がシャツの切った赤5索をポンして手を進めるも、求種求牌がタンヤオ・一盃口 の手を3-6索のシャンポン待ちでテンパイ。ここで端午が2副露目をしたところで求種求牌がツモ切りリーチ。さらに端午が3副露目で4-7筒のシャンポン待ちテンパイ。次巡でカン5筒に待ち変えし、シャツからこぼれたところをロン。ミラクルローリングで2900をあがる。

九種九牌で流局を挟んで同2本場、ナウチカが端午の2副露を見とがめるように平和手を10順目リーチ。これをツモって700-1300とすると、続く東2局は端午から2400のあがり。トップ目に立つ。しかし、ここから急展開を見せる。

2度流局して東4-3。親番のシャツは好配牌にツモがかみ合い、6順目に7索發のシャンポン待ちでリーチ。これに一発で端午が發を切り、ロン。満貫でシャツがトップに立つ。

そして東4-4。またも好配牌好ツモで見る見るうちに手が進んだシャツは、8巡目にタンヤオ平和三色同順にドラ2枚の跳満をダマテン。2順を経て手が進んだ端午が、不要になった8索を切り、これにシャツがロンの発声。18000直撃で南場を迎えることなく端午が飛び、対局は終了した。

シャツは昨年、あまりにも牌に嫌われた対局内容ばかりだったが、今節はその鬱憤を晴らすような2連続での高打点和了。いい状態でシーズンのスタートを切った。


・ネコアルク、オーナーのラスを取り返す勝利 そらまるはうまい立ち回りもトップは遠く-4回戦

画像4

南3局、そらまる(定時)がミルモンヌ(点棒)から和了した場面。これでネコアルク(マホメッツ)のトップが確定した

そらまるの好調を上回った、ネコアルクの麻雀。ミルモンヌは今年も苦悩の1年を過ごすことになるのか──。

4回戦はミルモンヌ(点棒)、そらまる(定時)、ネコアルク(マホメッツ)、海木貝気(魚)が出場。魚は3連勝ボーナスがかかった対局。マホメッツが達成を逃したこの条件戦に、今度は魚が果敢に挑むことになった。

だが、対局は魚に厳しい流れとなる。東1局から流局して東2-1、海木が先制リーチするも、平和をダマでテンパっていたミルモンヌに放銃。1000点とはいえ、出鼻をくじかれる形となった。

東3局からネコアルクが攻めに出る。ドラ2枚の手を鳴き進めて軽く1000-2000をあがると、東4局にはミルモンヌのリーチに白・高め一盃口 で追いかけ、見事に高めをロン。ミルモンヌから満貫をあがる。

一方、ミルモンヌもやられっぱなしではいられない。南1局、東を鳴いて海木から4順目に2900をあがる速攻を見せ、連荘。しかし同1本場に海木が500-1000をあがって追撃を許さず、ラス回避の争いが激しくなってくる。

雲行きが怪しくなってきたのは南2局。ここまで他家のあがり合いを眺めていた親番のネコアルクが、ミルモンヌから5800を和了。これでほぼトップが固くなってくると、そらまるが猛反撃。南2-2、7順目にリーチするとこれをツモって1000-2000。そして南3局、海木、ミルモンヌのリーチにも親番のそらまるはうまく立ち回り、12順目にテンパイ。1巡待ってリーチすると、これに一発でつかんだのはミルモンヌ。満貫のあがりで大きく素点を伸ばし、ミルモンヌを飛ばして2着を確定。そして、この和了でネコアルクがトップを決めた。

そらまるは調子のよさを感じさせる立ち回りも、ネコアルクにはあと一歩及ばず。それでも次戦の勝利を期待させる、見事なうち回しだった。


・第2節終了時点のチーム順位とポイント

画像8


・Owner's Voice

各節ごとにチームオーナーの声をお届けする「Owner's Voice」。今回は定時ケエリタイガースのオーナー・原住民氏。

-------------------------------

──序盤は厳しい展開だった

「そうですね。第一戦の小見川は角田に見放されましたけど、シャツもトップをとってくれましたし。そらまるも素晴らしい麻雀をしてくれたのでね。有利な展開で進められたかなと思います」

──再来週の第3節(サンマ)への思いを

「良い形でサンマに臨んでいけるような形をみんなでつくれたんで。マホメッツというのは、意識はしていますけど、僕たちの🍹がやれればいいんだというね、これからもしっかり目指していきます」

──シャツは移籍後初勝利
「段位では、悪くないんだけど、もがいているところはあったのでね。今日は🍹におまじないをしていた。全員飛ばせと言って、俺がおまじないをしているようにして飛ばせたからさ、再来週もおまじないします」


・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

今年から本紙に観戦記者として加わった梅野隆太郎氏が選ぶ、各節の好プレーを紹介するこの企画。第3回目となる今回は、第2節2回戦、魚・どんえ~ん選手のプレー。

-------------------------

おん天スポーツ観戦記者です。

今週もどのプレーを取り上げるか迷う、面白いプレーの連続でした。

今回紹介したいのは、非常に堅調な戦いでトップをとったチーム魚・どんえーん選手の一打です。

東1局1本場8巡目、かなりのチャンス手だったところに4mをツモってきました。

画像5

みなさんなら何を切りますか。

3467m、どれも候補になると思います。

3mや6mを切ると一手替わりで345の三色が見えるのが魅力的です。

画像6

しかしどんえーん選手の選択は打4mでした。

3mや7mを切り、ここで両面固定をする選択肢もあったでしょう。

しかし8sが二枚切れており、ここで萬子を片方ヘッド固定するのは非常に合理的な選択に見えます。

そして4mと6mの比較です。

6mを切る方が三色変化の可能性が見えるところですが、河に1枚切られている2mを見て枚数重視で4mを選んでいます。

ドラドラ赤と打点十分であるため、受け入れ・和了率最大に受ける選択をしました。

どんえーん選手はこの局面に限らず、半荘を通して手堅い麻雀を展開していた印象です。

麻雀はミスの少ない選手が勝つゲームということを改めて認識させられる戦いぶりでした。

----------------------------

【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。VIPで天鳳スレ出身の選手には「麻雀脳ゼロ」の名前でも知られる。


・Man of the Match -週間MVP

今季から創設された週間MVP。今回はリーグ戦第1節。選出されたのは果たしてどの選手だろうか。

------------------------------

第1節3回戦。高打点の和了が飛び交う1戦となった本局において、圧倒的な火力で他家を圧倒した選手がいた。

ワレモコウ(ぎんこう)。今季、とっとこマホメッツから新たに参戦した選手である。

オープン戦からすでにその実力を見せつけていたが、特にこの対局においては、それを存分に発揮したといっていいだろう。

荒木比奈(定時)の連続和了にもひるむことなく敢然と立ち向かい、満貫をツモればさらに直撃させてとあっという間に逆転。最後も自ら7700を和了し、その手で勝利をつかみとった。

画像7

激戦を勝ち抜いた強豪が、今回のMVPとなった。

とっとこマホメッツ、ワレモコウ。

2位の倍以上の得票数での選出となった。ワレモコウ選手に惜しみない称賛を送りたい。


----------------------------


ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?