日記6/19 時空を滑っていく感覚

今日は出演者として契約させていただいている、一般社団法人劇団コーロの『眠っているウサギ』、名古屋での学校公演(原則一般のお客様は入れず、オファーをくださった学校の生徒さんに見てもらう公演)だった。無事に終えられて、帰路。

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台詞を噛むこともなく、共演者からも「落ち着いてやれてましたね」と言ってもらえたので(おそらく皮肉ではない。どんだけ激情を表してても頭の中は落ち着いてないといけないと思う)、まあ、悪い出来では無かったとは思う。だがところどころで、観客が芝居について来てくれているか、とか、自分が舞台上にいるのか、とかを不安になる瞬間があった。

体が演劇の時空間の中を横滑りしているような、ちょうどこの、ハイエースに乗って高速を、周りをみるだけで運転は自分でせずに揺られている瞬間のように。動く歩道に立っているだけで自分では歩いていないように、、

観客がついてきているか不安になったときは、自分にしかわからないくらいにセリフを止めてスピードを下げて、何とか(まず前提としての)喋っている内容を理解してもらい直そうとしてみた。もしかしたら、会場がすごく大きなホールだったうえに最前の3列くらいは空けて生徒さんが座っていたので(コロナ対策……?それとも前述のように大きなホールだから、そうしないと見づらいのかな……)、どうやっても観客の反応を掴むのは難しかったかもしれないが……)

時空を横滑りしているような感覚は、その時そばにあったテーブルに手を置くことで軽減した。
テーブルの面の木材と、テーブルクロスとしてかけられていたタペストリーの感触……

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