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マニキュアリストの働き方

やくさひろです。

ネイリスト、マニキュアリスト、ネイルアーティスト、様々な表現をされますが、アメリカでは「マニキュアリスト、ネイルアーティスト、ネイルテクニシャン、ネイルスタイリスト」と表現されます。いづれも爪の施術をする人を意味します。ネイリストはいわゆる日本独自の造語、に該当すると思われます。

ここでは「マニキュアリスト」と表現をして、マニキュアリストとしての様々な働き方について考察しています。

マニキュアリストの働き方①


そもそもマニキュアリストになったら、どんな風に働くの?これからマニキュアリストを目指すなら、マニキュアリストの働き方も理解しておく必要があります。ネイリストと言っても、働き方は人によってさまざまです。代表的な働き方を紹介していくので、あなたに合った働き方を考えてみましょう。

【ネイルサロンで正社員として働く】


正社員としてネイルサロンに勤務する場合、概ね1日8時間程度、勤務先の勤務形態に従い働きます。営業時間の長いサロンでは早番・遅番などのシフト制で、勤務時間が不規則になりがちです。土日祝日はお客様が多く来店し繁忙日となるので、基本的には出勤となります。休日は平日がメインでスタッフで交互にとります。

正社員で働くメリットとしては、安定した雇用が見込まれる点でしょう。勤務期間が長くなり、技術も向上すれば、昇給・昇格も可能で、ネイリストとしてだけでなく、店長やエリアマネージャーといった管理業務に携わる立場に就くこともあります。長期的にキャリアを形成できるという点が魅力です。昇給・昇格していくことで、新人研修や顧客管理、人材採用といった、どの仕事でも必要となるスキルを身に着ける機会もあるでしょう。
また、未経験OKの場合が多く、未経験者でも、研修があったり、スキルアップできる制度を設けているサロンが多いので、マニキュアリストとしての技術や知識を習得できます。お給料をもらいながら学ぶことができるので、技術習得に集中できますね。
また、雇用形態に比べ、社会保険・福利厚生が充実している点もメリットと言えます。

一方、正社員という立場上、他の雇用形態と比べると責任は重くなりがちです。繁忙期にはなかなか休みを取りにくいこともあるかもしれません。また、チェーン展開しているネイルサロンの場合、転勤や異動があることも。
そのため、最初は正社員として働いて、技術や経験を積んでフリーランスや独立開業する人も少なくありません。

安定して働きたい、スキルアップやキャリアアップを目指している人、未経験でこれからネイリストになりたい人は、ネイルサロンで正社員として活躍することがおすすめです。


〇ネイリストの働き方②

【パート・アルバイトで働く】


パートやアルバイトとして働くメリットは、勤務時間や曜日の融通がきくことです。正社員は1日の労働時間、勤務日数が決まっていますが、アルバイトだと週1日からOKだったり、勤務時間も短時間でOKなところがほとんどです。そのため、育児や家事との両立でフルタイム勤務が難しい場合は、ライフスタイルに合わせてパートやアルバイトの形で働く人が多いです。

正社員に比べて、パートやアルバイトの求人は数が多いので、経験者であれば働き口に困ることはないでしょう。また、ネイルサロンによっては、未経験者歓迎のところもあります。この場合は、勤務時間以外に自主練習という形でサロンでネイルの練習をすることができるところも多いです。サロンの雰囲気を感じながら、サロンで使用しているネイルグッズや商品を使って練習することができるので、未経験者にとっては充実した練習環境と言えるでしょう。

一方、パート・アルバイトのなかにはフルタイムで正社員と同様の勤務時間、仕事内容をこなす場合もありますが、あまりおすすめしません。給料や福利厚生で劣る場合が多いからです。また、お店が空いているときは、早上がりになったり、勤務日を減らされることもあります。正社員と違ってボーナスもないので、パートやアルバイトだけで稼ぐのは難しいでしょう。
高収入を得たい場合は、正社員雇用を目指すか、フリーランスとしての道を模索するほうが効率的です。また、サロンによってはパートやアルバイトから正社員への登用制度があるところも。最初はパートやアルバイトから始めてゆくゆくは正社員になりたい、という人は、入社前に確認しておくと良いでしょう。


〇ネイリストの働き方③

【派遣として働く】


派遣は、人材派遣会社に登録し、その社員として、別企業(会社やお店)に派遣される働き方です。派遣としてネイルサロンで働く場合、サロンと直接の雇用関係にはありません。
美容関連の派遣会社、あるいはマニキュアリストを対象とする派遣会社に登録をしておくことで、派遣マニキュアリストとして働くことができます。
近年、派遣のマニキュアリストを求めるネイルサロンは増えているので、派遣として働きたいマニキュアリストは、派遣会社に登録しておけば、オファーが得られやすいと言えます。派遣会社に登録するときは、自分のスキルや資格、実績、経験をしっかり派遣会社に伝えます。
結婚式シーズンや年末年始といった繁忙期などは派遣の依頼も増えます。

派遣で働くメリットは、生活スタイルに合わせて働き方に融通が利くところです。また、ネイルサロンと派遣会社間での契約に基づいて派遣されるので、サービス残業や契約で定められている以外のことを求められることはありません。サロンに直接雇われているわけではないので、スタッフ同士の人間関係に巻き込まれることもありません。また、お店の雰囲気が合わないと感じれば、派遣会社を通じて、すぐほかのお店に移ることも可能です。
一方、派遣で働く場合、派遣先のやり方、施術方針、雰囲気に臨機応変に合わせることが求められます。また、派遣先のサロンは即戦力となる人を求めているので、未経験には不向きです。派遣は契約期間が決まっているので、契約打ち切りになった場合は、新しい派遣先や仕事を探さなければならないので、不安定な立場であると言えるでしょう。

とは言え、派遣で働くスタイルはメリット部分が非常に魅力的です。ネイリストとしての実務経験があるなら、パートやアルバイトよりお給料面の待遇も良く、契約以上のことを求められることもありません。
実務経験のあるネイリストで、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方をしたい人にはおすすめの働き方と言えるでしょう。


ネイリストの働き方④

【フリーランス・業務委託で働く】

サロンに従業員として勤務するのではなく、フリーランスとして働く働き方もあります。
例えば、業務委託の形を取るなら「面貸し」という方法があります。面貸しは、ネイルサロンの場所を間借りする代わりに、マニキュアリストは契約に基づき、サロン側に場所代として歩合料を支払います。サロンとの契約では、完全歩合制や成果報酬制を取るところが多いです。

※完全歩合制
ネイルサロンの一角を借り、自身のツールや人脈で予約を取ったお客様を施術します。その報酬として施術総売り上げ代金の〇%を企業から得る流れの業務。

※成果報酬制
企業からの指示書や説明書を元に自宅等でネイルチップを作成。 指定期限までに企業に提出した完成品の個数×〇円の報酬を得ます。

業務委託のメリットは、サロンとは従業員ではなく対等な関係で交渉できる点、、勤務時間や曜日は自分で決めることが出来るという点です。また、施術料金も自分で決められるため、顧客を持っていて技術のあるマニキュアリストであれば、効率的に稼ぐことが可能です。実際に業務委託の形を取っているマニキュアリストの中には、サロンで働く正社員より高収入の人もいます。

デメリットとしては、集客を自分で行う必要があり、客足が伸び悩んだ時は、従業員の立場でマニキュアリストとして働く場合より、実収入が減るという点です。

業務委託のスタイルは、経営者感覚を養えるといった面もあり、サロン開業を考えるマニキュアリストが、その準備段階として選ぶことが多い働き方です。

また、お客様の自宅に伺って施術を行うスタイルもあります。サロン勤務と違って、ひとりひとりのお客様の要望を受け入れやすくなるため、一生のお付き合いになることも。ブライダルやパーティなど、お客様にとって特別なイベントのお手伝いをする機会も多く、ひとりのお客様と深く長いお付き合いができるのも魅力です。


〇ネイリストの働き方⑤
【開業する】


ネイル道具一式さえあれば、自宅で開業もできるのがネイルの良いところの一つ。ネイルサロンは比較的少ない元手で開業可能なため、独立開業のハードルは低いです。
テナントや路面店に店舗を構えることもありますが、個人の場合は、より初期投資額を抑えるために、自宅の一部をサロンにする自宅兼店舗型も多いです。空間作りや集客を自分で行う必要はありますが、初期費用という面ではとても安くスタートできます。

開業のメリットは、サロンの雰囲気などを自分の理想通りに仕上げることができる点です。
自宅兼店舗型の場合は、自分のライフスタイルに合わせて、お客様の予約を調整できるため、家事や育児との両立がしやすいでしょう。
デメリットとしては、集客がうまくいかない場合、収入が想定より低くなったり、経営が成り立たず廃業に追い込まれたりすることもあります。また、自宅兼店舗の場合は、自宅にお客様を迎えるので、安全面などが心配されます。集客の際には、自宅住所等を安易に表示しないようにするなど、気をつける点も多いです。
さらに、正社員やパート・アルバイトの時には必要なかった経営者感覚が求められるほか、税金などの事務手続きを煩わしく感じる人もいます。

個人事業主となるため、正社員やアルバイト、派遣といった形で働くより、気を漬けなければならない点も多いです。けれど、マニキュアリストとしての実績があり、お客様を持っているのであれば、開業はそういった経験や実績を生かし、自分のライフスタイルを大切にしながら働ける理想のスタイルと言えます。

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