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週末の立ち読み

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金曜日によく掲載する。主観的なブックレビュー。人文学やサイエンス、SF小説などが多い。時折有料エリアが発生しますが、これはその時思い浮かんだ思考やアイディアをまとめるものです。で…
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#週末の立ち読み

21.02.26 【週末の立ち読み・続 #3】さわる、ふれる、把握する──ジャン・ブラン『…

 手は人間らしい器官である──という命題は、別に手フェチでなくても、表現にこだわりを持つ…

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21.01.08 【週末の立ち読み・続 #1】僕らは何から距離を取るべきなのだろうか? 〜カ…

 こんばんは。八雲 辰毘古です。ふだんは『小説家になろう』で創作しているアマチュア創作者…

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20.11.21【週末の立ち読み #7】僕らは孤独だ、母胎の中に閉ざされながら 〜竹宮惠子…

 宇野さんの『母性のディストピア』(早川書房)を読み終えてから、母性社会というものについ…

20.11.14【週末の立ち読み #6】僕たちの虚構はどこに向かうのか? 〜樺沢紫苑『父滅…

 前回の読書で、肝心なことが話せていなかったので、対比的になる書籍を探したところ、ちょう…

20.11.07【週末の立ち読み #5】この虚構じみた世の中でリアリティを語ることのアイロ…

 いまのこの国に本当の意味で語るに値する現実は一つも存在しない、そう著者は断言している。…

20.10.30【週末の立ち読み #4】2020年のノーベル物理学賞受賞者の考える「心と宇宙」…

 2020年10月6日、ノーベル物理学賞の受賞者の中に、その男はいた。  ロジャー・ペンローズ。…

20.10.23【週末の立ち読み #3】未来はもしかすると過去に置き去りにされたのかもしれない 〜ブルース・スターリング『ホーリー・ファイアー』(アスペクト)を読む〜

 かつて「未来はここにある。それはまだ広くいきわたっていないだけだ。」と書いていたのはSF作家ウィリアム・ギブスンだった。彼は『ニューロマンサー』という作品で「サイバーパンク」と呼ばれるサブジャンルを有名なものにした。  この命名についてはそれだけで多くの議論を招くことができるが、本題から逸れるので割愛する。今回はギブスンの盟友、ブルース・スターリングの作品について語ってみたい。  ギブスンもいまとなっては古典となってしまったものの、スターリングとなるともう知っている人は多

20.10.16【週末の立ち読み #2】死に至る病、それこそは老化。──デビッド・A・シンク…

※この書籍で書かれている内容はあくまで著者:デビッド・A・シンクレア氏の意見と考えである…

20.10.09【週末の立ち読み #1】己の正しさを全うするために 〜プラトン『国家』(岩…

 皆さんは、エルの物語を知っているだろうか?  残念ながら、「えるしってるか?」のほうで…