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金曜日によく掲載する。主観的なブックレビュー。人文学やサイエンス、SF小説などが多い。時折有料エリアが発生しますが、これはその時思い浮かんだ思考やアイディアをまとめるものです。で…
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#週末の立ち読み
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20.10.23【週末の立ち読み #3】未来はもしかすると過去に置き去りにされたのかもしれない 〜ブルース・スターリング『ホーリー・ファイアー』(アスペクト)を読む〜
かつて「未来はここにある。それはまだ広くいきわたっていないだけだ。」と書いていたのはSF作家ウィリアム・ギブスンだった。彼は『ニューロマンサー』という作品で「サイバーパンク」と呼ばれるサブジャンルを有名なものにした。 この命名についてはそれだけで多くの議論を招くことができるが、本題から逸れるので割愛する。今回はギブスンの盟友、ブルース・スターリングの作品について語ってみたい。 ギブスンもいまとなっては古典となってしまったものの、スターリングとなるともう知っている人は多