詩「往来」

往来


頭を縛り付ける
理屈の窓枠に腰掛ける

隠語で遊ぼう
かもめかもめ、夜明けはまだ来ず

湯船に浸かっていると
曇ったすりガラスの向こうから呼ばれた

一人暮らし寒月一部屋
此処が通り道、今は宙ぶらり

ふらふらふらり
涎かけをつけた坊や
子守りは何処へ

夜を過ぎ、無能な人
絶望と無思想の次へ

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