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【イベントレポ】薬局薬剤師さんに聞く仕事と就活のリアル

こんにちは、ヤクミラボ運営の北川です🐶

12/17に開催したヤクミラボ第8弾のイベント "薬局薬剤師さんに聞く仕事と就活のリアル" の様子を少しお届けします🎉
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今回は中規規模剤チェーンと地域密着型の個人薬局の勤務を経て現在はネット販売企業の医薬品部門にて薬剤師として勤務されているくさやんさん、クリーンベンチでの輸液・麻薬調剤、深夜・休日出動当たり前のガッツリ在宅医療の現場で働いていたRinaさん、調剤併設ドラッグストアで管理薬剤師として調剤をメインにOTCカウンセリングや健康相談にも乗っているというゴメスさんの3人が来てくれました🍀

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なぜ薬局薬剤師になったのか?

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多くの学生さんは、卒業後に薬局で働くか、病院で働くかで悩むかもしれません。先輩たちが何を考え、どういう思いで薬局薬剤師の道を選んだのか聞いてみました。

まずくさやんさんは、「日常を大切にする医療をしたいと思ったから」と教えてくれました。医療の中で日常に入り込めるのは薬局かなと考えたそう。また、たくさんある薬局の中でも就職を決めたのは、新しい挑戦に好意的なチェーンの調剤薬局を選んだそう。そのときは色々な薬局に見学やインターンに行ったといいます。
すでに3社目の会社で働いているくさやんさんですが、新卒で入社した1社目の薬局は、栄養管理士を採用していたり、店舗で積極的にイベントを開催していたりと色々挑戦できそうだったとのこと。
また最初の3年で薬剤師としてのベースを作りたいという思いがあり、2年後には「より暮らしの中で医療をやりたい」と決意し、個人薬局に転職。理念をもった経営者の近くで働くことができたそう。

次にゴメスさんは、調剤併設ドラッグストアで働くことはキャリアプランの幅が広いと思ったからだそう。もともとは病院への就職を考えていましたが、飲食店でのバイト経験などから経営やマネジメントにも興味がありましたが、薬学部だから経営やマネジメントには関われないと諦めていました。しかし就活でドラッグストアの説明会に行ったときに「経営者の薬剤師もいるよ、商品開発にも関われるよ」という話を聞き、薬剤師でもそういう道が選べるんだと気づきました。
今のドラッグストアを選んだ理由は、やはり営業や経営、商品開発などキャリアの幅が広いと感じたから。インターンの際に本社にも見学に行くことができ、将来のビジョンが思い描けたのがきっかけだそうです。

Rinaさんは「新しいことがしたい」という思いがあり、健康相談をできるような薬局ってどんな薬局だろう、もっと患者さんが来たいと思ってくれるにはどうすればいいだろうなどと考えるのが楽しかったと言います。
現状はまだまだ「病院のあとにお薬をもらいに行くところ」というイメージが強い調剤薬局を変えていきたいと思ったそうです。
Rinaさんは多くの薬局にインターンに行ったそうですが、行けば行くほどどこもよく見えてしまうので、一緒に働く先輩の薬剤師さんがどういうことを考えて働いているのかということに注目していたと教えてくれました。
そして実際に、バリバリと働いている女性薬剤師が働いていて、自分もそうなりたいと思えるロールモデルが在籍していたことがきっかけで今の薬局に決めたと言います。


1日のスケジュール

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次に、薬局では実際にどんなスケジュールで1日を過ごしているのか聞いてみました👀

くさやんさんが2社目に勤めていた調剤薬局では、メイン業務は調剤や在庫発注、健康相談、在宅訪問、薬歴や報告書などです。
今のオンライン薬局では、第1類医薬品に関わる販売業務や相談などの電話対応がメインです。問診票などを確認し、場合によっては受診を促すこともあるそう。

ゴメスさんのドラッグストアでは調剤、OTC接客、健康相談がメインになります。他にも納品対応や在庫管理を行います。
いつ何をするという細かいことが決まっているわけではありませんが、午前中はやはり調剤業務が多くなるそう。ただし門前ではなく面の薬局なので、調剤がすごく混み合うということはないとのこと。
このあたりは立地に寄っても変わりそうですね。

Rinaさんの薬局は在宅の処方箋が多かったので、外来スタッフと在宅スタッフで業務が完全に分かれているといいます。
Rinaさんは在宅を担当していて、処方箋が届くと監査や調剤業務を行い、優先順位や患者さんのスケジュールに合わせて訪問予定を決めて配達をしていきます。
医師だけでなく看護師やケアマネージャー、ヘルパーの方などとの多職種連携は積極的にできる環境だそう。
周辺の医療機関や地域によっても差が出てくるところですね。

1日のスケジュールについては薬局によって大きく差がありそうなので、見学やインターンの際にも聞いてみると良いかもしれません💡


入社して想像通りだったこと、ギャップを感じたこと

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入社前に想像していたことと、実際に働いてみてのギャップがあったのかは気になるところ。想像通りであることが理想ではありますが、実際はどうなのでしょうか?

くさやんさんは1社目の薬局で働いてほぼほぼ想像通りだったと言いますが、やはり就活で見えていたのは華やかな一面だったのだなと感じたと言います。
2社目の薬局では個人薬局だったこともあり、1人に任される仕事の幅が広がったと感じたそうです。個人の薬局では良くも悪くも経営者による部分が大きいため、それが合うか合わないかといった問題は出てくることがありそうです。
そして現在のオンライン薬局では、今までよりもロジカルな思考が求められる反面、残業などは少ないとのこと。

ゴメスさんはほぼギャップを感じておらず想像通りだったそう。ただし想像よりはOTCや健康相談が多いこと、調剤が忙しいことには驚いたと言います。

Rinaさんは職場の人間関係は想像通りで、ストレスなく過ごせているそうです。そしてギャップとしては、在宅が想像より過酷だったことを挙げてくれました。薬局実習では在宅業務に関わることが多くなかったため、全く知らない状態で在宅に関わることになってしまったのも原因の1つ。
また、薬の知識だけではダメなんだなと感じることも多いそうです。患者さんの興味の対象は薬ではなく自分の健康や人生なので、関わり方なども難しいと感じることが多くあったといいます。
在宅が中心の業務は多忙で、実際に職場にも男性が多いといいますが、Rinaさんは出産や産休を経ても働ける仕事にしていきたいと語ってくれました。


今後のキャリアプラン

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そんな3人の今後のキャリアについて聞いてみました。薬局薬剤師の先には、どんな未来を描いているのでしょうか?🕊

くさやんさんは最初の3年で調剤薬局で薬局業界や薬剤師の仕事を知り、今はそれを広げるために別業界で働かれています。その後のプラントしては、まだまだ具体的ではないものの新しい事業など何か新しいものを創り出したいと語ってくれました。

ゴメスさんは現在勤務している新しい店舗を繁盛させ、その後地区やエリアのマネージャー、5年目以降は本社で経験を積み、最終的には経営幹部を目指したいと具体的なプランを教えてくれました。
実際に近くの先輩やマネージャーを見れることで、より具体的に将来を描きやすくなりますね。

Rinaさんは多忙な在宅業務を経験したことで、その中でもっと効率化したり、やりやすい方法があるのではないかと感じることが多かったと言います。ご自身も産休や育休をとられていることもあり、産休・育休から復帰した女性でも、誰でも業務がやりやすいようなシステム構築をしていきたいそうです。


実際に働いている先輩たちのキャリアプランを聞くことで、自分の将来を想像しやすくなった方も多いのではないでしょうか✏️

3名の先輩方、素敵なお話をありがとうございました✨


今回のイベントが就活のこと、将来のこと、キャリアのことなどを考えるきっかけになれば幸いです🌱

ヤクミラボは、「薬剤師の将来にも色々な選択肢があり、それを多くの学生さんに知ってほしい」という思いで活動しています。

将来どんなことがしたいか?どんな薬剤師になりたいか?何を大切にしたいか?…就活やキャリアのことを考えていくなかで、迷うことも多くあると思います。
ヤクミラボはそんなときに仲間と相談したり、話したりすることができる場です。興味を持っていただけたら、ぜひこちらからご参加ください🍀

※今回の詳しい内容は、ヤクミラボメンバーはアーカイブ動画を視聴いただけます。

次回のイベントもお楽しみに✨

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