【イベントレポ】薬学生の海外留学・海外交流事情
こんにちは、ヤクミラボ運営の北川です🐶
8/13に開催したヤクミラボ第三弾のイベント "海外留学経験者に聞く~薬学部での留学の意義と進路の話~" の様子をお届けします🎉
今回のゲストは薬学生時代に「世界で必要とされる医療者に!」のテーマで、イギリスとエジプトはの留学をし、大学卒業後にアフリカを中心に様々な事業をされている角田さん。
イベントの詳細はこちら。
今回は角田さんに
・海外留学に興味を持った理由
・留学で気づいたこと
・ファーストキャリア選択の理由
・企業・プロジェクトを始めた理由
・後輩へのメッセージ
という観点からお話を伺いました。
海外留学に興味を持った理由
もともと高校生の頃は薬学部に興味はなかったという角田さん。化学や生物、スポーツが好きで色々な選択肢を考えていたといいます。しかし大学受験の際に、うつのような症状になったことをきっかけに医療に興味を持つようになり、薬学部を受験したそうです。
入学してからは勉強・実習・アルバイトの生活を送っていましたが、知人に「インドネシアのヘルスケアセンターというおもしろい場所があるよ」と教えてもらい1年生の夏休みにインドネシアに行ったの最初だったそう。
そこでインドネシアのヘルスケアセンターで日本との違いに驚き、そこから海外に興味を持ち始めたとのことです。角田さんはそれまでは英語も特に話せたわけではなく、インドネシアに行った後から英語の勉強を始めました。
ちなみに費用はアルバイトで稼ぎ、稼いだ分は留学やバックパック旅行に消えて、また稼いで…という生活だったそうです。
そんな中でどうやって勉強と両立していたかというと、自分なりにコツを見つけ、毎日スキマ時間でコツコツやっていたそうです👀これは皆さんも気になるところですよね。
1〜2年生の頃から諦めず、「チャンスがないかな?」とアンテナを張って意識をしておくことが重要だと教えてくれました。お金がないから留学なんて行けないと思わず、日々意識して過ごしているときっかけになる情報を見つけられるかも✨
インドネシアでの気付き
インドネシアでの薬剤師は、日本のように白衣を着て働いているわけではなく、薬局もきれいに整頓はされていません。しかし、街における薬局や薬剤師の立ち位置が日本とは違うそうです。インドネシアでの薬剤師はフレンドリーに患者さんや街の人と接し、病気や薬の相談だけではなくご飯の相談を受けたり、健康のアドバイスをしたり、先生として信頼されています。
角田さんはそんな薬局や薬剤師の様子を見て、「これが薬局のあるべき姿なのではないか」とカルチャーショックを受けたそうです。
また、エジプトやイギリスなどの留学を経て、「薬剤師」という職や枠組みにとらわれず、今までに薬学部で衛生や物理、生物など幅広く学んだことを活かして何かできるんじゃないかと考えるようになりました。
キャリア選択
角田さんは5年生のときに留学をしていて、留学をしながら企業を探さなければならず帰ってきてすぐ就活を始めることになったと言います。
製薬会社も受けていましたが、「せっかく海外留学などを経験してきていろんなことに気づけたのに、薬学部だからという理由で製薬会社を選んで良いのか?」と葛藤がありました。
留学や海外との交流をしていくなかで、「人と人を繋ぐ」ということに喜びを感じていたことから、人材系の会社もいいのではないかと感じ、ファーストキャリアとして人材会社の海外事業部を選びました。
ただ、「薬学も好きだし、いつか関わることになるだろう」という考えがあり、そこを意識して人と話したりアンテナを張って活動しているうちに、公衆衛生や健康、ヘルスケアなどをテーマに様々なプロジェクトを立ち上げるに至ったと言います。
こうしなければいけない、これはするべきではない、などということはなく、自分がどうしたいか?ということを考えながら、自分の可能性を狭めず視野を広く持って過ごすことが大切ですね。
皆さんに伝えたいこと
薬学部にいると、国家試験のために勉強しないと、という状況が多くあると思います。でも、それだけに囚われず、やりたいことや興味のあることを考えたり自らアクションを起こしたり、自分の頭で考えて行動していってほしいと角田さん。
いろんなところに行ったり、いろんな人に会ったり、アンテナを張ったりしていると幅広い繋がりやきっかけが生まれることがあります。それを意識して薬学生生活を送ってほしいなと思います。
海外へのハードルは高いと思っている人も多いかもしれませんが、薬学生でも時間がなくてもいろんな行き方ややり方があります。薬学部だからと諦めないでほしいと角田さんの強い思いを聞くことができました。
今回のイベントでは、薬学生時代に留学を経験し、現在はアフリカを中心にヘルスケアなど様々な事業をされている角田さんにお話を伺いました。
留学や海外に興味がある人の後押しや、いろいろなキャリアを考えるきっかけになっていれば嬉しいです。
私たちは「薬学部に進学したからといって、ただ薬剤師になると決まったわけではない。いろいろな選択肢があり、それを多くの学生さんに知ってほしい」という思いで活動しています。
どんな選択肢が良い悪いということではなく、皆さんにはたくさんの選択肢を知ったうえで、納得して自分のキャリア・人生を選んで欲しいなと思っています😊
将来どんなことがしたいか?どんな薬剤師になりたいか?何を大切にしたいか?…就活やキャリアのことを考えていくなかで、迷うことも多くあると思います。
ヤクミラボはそんなときに仲間と相談したり、話したりすることができる場です。興味を持っていただけたら、ぜひこちらからご参加ください🍀
また、今回のイベントをきっかけに、ヤクミラボに国際部が誕生🎉
英語学習について情報交換したり、留学や海外の情報をシェアしたり、角田さんに直接相談することもできます!
※今回の内容は、ヤクミラボメンバーにはアーカイブ動画を視聴いただけます。
次回のイベントもお楽しみに✨