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はじめての

「選ぶことは、どれかを捨てることだからね」
高校1年の頃、特別授業で来ていた大学の先生に言われた。

自分の選択には、責任があることを知って、抱えきれない重さが身体にのしかかって、なんだか泣きそうになった。

「もし私が死んだら、私の大好物の、かぼちゃプリンも一緒に火葬してね」

小学生の頃、そろばんで席が近かった「あんなちゃん」に言われた。

好きなものを、本当に好きだと表現する方法に、そんな言い回しがあることを知って、すこし賢くなった気がした。

今となっては、どちらもありふれた言葉だし、あの時の衝撃を忘れてしまいそうになる。

でも、ありふれた言葉は、誰もが、初めて聞いた時衝撃を受けたから語り継がれているんだと思う。

あなたの思い出の言葉はなんですか?


やくにき


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