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トクホって本当のところどうなの?正しく理解して健康を手に入れよう!

こんにちは、やくえいといいます!

「トクホ」ってインターネットやテレビなどでよく耳にしますよね。
健康食品みたいなイメージがあるんじゃないでしょうか。
「脂肪の吸収を抑える~」とか言ってるあれですね。

ただし、あくまで食品という位置づけなので治療を目的にしている医薬品とは異なります。
中には医薬品のような効果の期待をしている方もいますが、正しく理解して利用する必要がありそうです。

NR・サプリメントアドバイザーの資格を持っている僕がトクホに関する知識をお伝えしていきたいと思います。
健康を手に入れるためにもトクホの持っている力を理解して利用すると効果的です。
色々な製品を試す前に知識をつけておくことで貴重なお金や時間をムダにせずに済みます。

トクホについては食品の中では比較的科学的根拠が示されているものなので、何が効果的なのかわからないという方はトクホを選ぶことをおすすめします。

トクホとは

トクホとは特定保健用食品の略です。
特定の健康を保つことが期待できることを表示している食品と定義付けられています。
1991年から栄養改善法(現:健康増進法)で規定されました。
その後に安全面を考慮し、健康増進法に加え食品衛生法によっても規定されるようになりました。

トクホは個別許可型の食品で、製品ごとに許可要件を満たす必要があります。
つまり、一つ一つ製品ごとに有効性や安全性が十分に示されている食品であるということです。
ただし、医薬品のように疾病の治療を目的としていませんので過度の期待は禁物ですし、過剰摂取することでの健康被害もないわけではありません。
また、トクホは以下4つに分類されます。

・特定保健用食品
有効性や安全性に関する科学的根拠が規定レベル以上示されている食品。

・条件付き特定保健用食品
本来のトクホほどではないが一定以上の科学的根拠が示されている食品。「根拠は必ずしも確立していませんが、○○に適している可能性がある」といったような効果は限定的であることを表示する。

・規格基準型特定保健用食品
トクホとしての実績の多い成分を含んだ食品。過剰摂取試験は必要だが、有効性に関する資料の提出が免除されている。規格が適していればトクホとして認可される。

・特定保健用食品(疾病リスク低減表示)
これまでトクホとして許可されたわけではないが、疾病リスクの低減効果が示されたものは別途許可を受けることができる。
現時点では「骨粗鬆症に対するカルシウム」と「神経管閉鎖障害※に対する葉酸」のみです。ただし、リスクが0になるわけではありませんし、過剰摂取による健康被害もないわけではありません。
※胎児の神経系に生じる先天異常の一つ

トクホの見分け方

トクホは個別許可型の食品のため、個々の製品ごとに許可(承認)を取る必要があります。
その許可(承認)を受けた場合、トクホであることを表示することができます。
以下のマークが目印です。

保健機能食品制度及び特別用途食品制度|東京都福祉保健局

「許可」のところが「承認」の場合がありますが意味は変わりません。
また、表示する必要のある事項として成分や原材料、賞味期限など通常の食品と変わらないものもあります。
その上でトクホは摂取時の注意事項や1日の目安量の他、バランスの取れた食生活の普及啓発を図る文言が表示されている必要があります。

トクホは製品ごとに保健の用途が表示できます。

「血圧が高めの方に適しています」
「お腹の調子を整えます」
「体脂肪が気になる方へ適しています」

などですね。
医薬品と誤認されないために疾病の診断・治療・予防に関する表示は認められていません。

「高血圧症を治療する食品です」(疾病の治療に使うと誤解されるような表示。医薬品と混同)
「血糖値を下げる食品です」(直接症状や疾病の改善を数値などの指標で表示。医薬品と混同)
「老化防止に役立ちます」(科学的根拠が不明確)

といった表示はトクホには認められていません。
こういった表示のあるものは無承認無許可医薬品で違法性の高い製品になります。
当然有効性や安全性は保証できませんし、そういう製品による健康被害も事実出ているような状況です。

トクホの利用方法

トクホは国が認めた科学的根拠のある製品ですが、あくまで食生活における多様な食品のうちの一つです。
利用する前に食生活の見直しをしないと、トクホを摂ることによってかえってバランスが崩れて効果が得られないばかりか健康面に問題が出てくることが考えられます。
しっかり効果を得るためにもまずはバランスの摂れた食生活を心がけましょう。

1.利用対象者を確認する
トクホは健康が気になる方へ向けた製品です。
病気の人に対する医薬品のような使い方はしません。
使ってはいけないわけではありませんが、トクホを過信しすぎると適切な治療の機会を失ったり病気を悪化させてしまう可能性があります。
普段の食事で摂取しているものの中からトクホに置き換えるくらいのイメージで利用します。

2.イメージだけで選ばない
トクホは国に認められた製品です。
それによって期待される効果ばかりに注目がいきがちです。
しかし、あくまで食品のうちの一つです。
適切な利用をしなければ効果を得られないばかりか食生活の乱れにつながり健康を損なう可能性もあります。
製品を選択する時の判断基準としてトクホがあるくらいで考えると良いでしょう。

3.過剰摂取に注意する
トクホは科学的根拠に基づく効果が期待できますが、摂りすぎた場合は副作用を起こす可能性もあります。
錠剤やカプセルの形をしたものは成分を濃縮したものであることが多いため、複数の製品を摂取するなどして一度に大量摂取できてしまいます。
用法用量を守ることはもちろんですが、いくつも製品を利用することによる過剰摂取には注意が必要です。

4.専門家のアドバイスを受ける
現在、SNSやインターネット、テレビ、雑誌など情報が氾濫しています。
そのため何が正しい情報なのか判断することが困難です。
判断に迷った時は医師、薬剤師、栄養士などの医療専門家やアドバイザリースタッフに意見を聞くことをおすすめします。
医薬品との飲み合わせも気になる方は薬剤師への相談が良いでしょう。

まとめ

トクホは国が認めた科学的根拠のある食品です。
健康食品をあれこれ試すのであればトクホの表示がある製品をおすすめします。
ただし、期待した効果を得るためにもまずは食生活を見直す必要があります。
利用する時は以下のことを覚えておきましょう。

1.利用対象者を確認する
2.イメージだけで選ばない
3.過剰摂取に注意する
4.専門家のアドバイスを受ける

効果が期待できるからといって過剰摂取には特に気をつけなければなりません。
例えば普段の生活で使っている「油」を「トクホの油」に置き換えるくらいで考えたほうが良いです。

とはいえ、やはり科学的根拠がある食品であることは健康を手に入れるためにも大きく期待できます。
健康食品は何を選んだら良いかわからないのであればトクホから選ぶと良いです。
正しく理解して健康を手に入れましょう。

それではまた!

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