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新型コロナウイルスの特徴と対策

中国の武漢市から発症した新型コロナウイルス。

ここでは、現時点(2020/2/15)でわかっている新型コロナウイルスの特徴とそれに対する対応や対策について書いています。

新型コロナウイルスの特徴と対策・対応方法について

どんどん新しい情報がアップデートされている段階ですが、すでに日本の市中でもコロナウイルスに感染する危険性が高くなってきた今、やるべきことと注意すべきことをまとめました。

現時点で感染が確認されている人数は以下の通りです。(2/13時点)

日本:251人

世界:46997人

新型コロナウイルス:COVID-19

新型コロナウイルスは別名COVID-19(コビット19)と呼ばれるようになりました。

2月1日に感染症法に基づく指定感染症と検疫法の検疫感染症に指定されました。

このように指定されると、疑わしい患者や確定患者に対する入院措置や医療にかかる費用が公費負担となり、検疫における診察・検査が可能となるため、国内のサーベイランスや医療体制もだいぶ変わりました。

サーベイランスに関して、それまで運用されていた疑似症サーベイランスと異なるのは、

届け出基準を「武漢市への渡航歴・居住歴」から「流行地域への渡航歴・居住歴」(2月6日時点では湖北省)に変更した
軽症例による持ち込みを想定し、軽症例との接触歴も要件に入れ
COVID-19の鑑別が必要と考えられた重症感染症患者であれば渡航歴にかかわらず疑似症患者としての届け出が可能になった
の3点です。

医療体制に関しては、厚労省が都道府県に「帰国者・接触者外来」設置を要請し、疑い例が確実に、診療体制の整った医療機関を受診できるよう、体制が整備されました。

新型コロナウイルスの症状や臨床的特徴

患者の年齢中央値は34歳(25〜75パーセンタイル:34〜48歳)、2例が小児(2歳および15歳)で、10例(77%)が男性だった。
12例は武漢を訪れた家族(両親と息子)や、2019-nCoVの流行発生後に武漢を訪れた小児(2歳)の祖父母などで、1例は武漢との関連が不明でした。
12例は入院前から発熱(平均1.6日)が認められた。
症状は、咳嗽(46.2%)、上気道うっ血(61.5%)、筋肉痛(23.1%)、頭痛(23.1%)などでした。
専門病院に移送されるまで(平均2日)に呼吸補助を必要とする患者はいなかった。
最年少患者(2歳)は発熱が1週間断続的に続き、2019-nCoV診断前の13日間、咳が持続していた。CRPなどの炎症マーカーが上昇し、リンパ球数がわずかに上昇していた。
4例が胸部レントゲン、9例が胸部CT検査を実施した。5枚の画像で浸潤影も瘢痕像も認められなかった。胸部レントゲン写真の1枚で、左下肺に陰影が散在していた。6例で、右肺または両肺にスリガラス状陰影が認められた。
2月4日時点ですべての患者が回復したが、12例はまだ病院で隔離されていた。
詳細はJAMAのホームページから参照できます。

新型コロナウイルスへの医療機関の対応方法

一般の病院などの医療機関や高齢者施設などへの対応方法については、環境感染学会がまとめたガイドがわかりやすく記載されています。

このガイドは、今回の新型コロナウイルスが拡大した場合の国内の医療現場の混乱を防ぎ、適切な対応が取られることを目的に作成されました。

しかし、このガイドの内容はあくまでも1つの目安であり、各施設の状況に応じ具体的な対応を決めることが重要と言われています。

このガイドは

ウイルスの特徴
臨床的特徴
診断
治療・予防
感染対策
国内における患者の診療体制
法律上の規定
相談窓口、問い合わせ先
参考文献、情報
以上の項目に分かれて記載されています。

詳細は環境感染学会のPDFをご参照ください。

この内容は随時アップデートされていく予定です。

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