4/21 簡易懸濁法

今日は錠剤の粉砕と簡易懸濁法について学んだ。
まず錠剤の粉砕は疾病などにより嚥下障害が起こった場合、小児・高齢者など嚥下能力が低い場合、薬用量が規格に合わない場合などに行われる。この調剤報酬は行うと自家製剤加算を処方7日分に加算することが出来る。行う場合の注意点については徐放錠や腸溶錠、またフィルムコーティング錠の一部は粉砕が出来ない。粉砕してしまうと薬剤の急激な濃度上昇が起こり副作用のリスクが上昇してしまうので注意し行わなければならない。
簡易懸濁法とは錠剤やカプセル剤などをお湯に溶かして飲む方法である。具体的な方法は55℃くらいのお湯20 mLを準備し、そこに錠剤を入れ10分程度混ぜて溶かしてから飲む方法である。OD錠などの溶けやすい薬は適しているが、溶けない薬は行えない。
このように服薬コンプライアンスを向上させる方法は様々あり、それぞれの患者に対して最も適切な方法を選ぶことが重要である。実際の患者ではグーフィス、アゾセミド、アルファカルシドールカプセルを簡易懸濁で飲んでいる方がいた。この方は粉砕して粉薬にすると飲みずらいため簡易懸濁で飲んでいるとの事だった。