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備えの大切さ

なんという年明けだ。元日の夕方、最大震度7の大地震が石川県能登地方を襲った。倒壊したビルや、夜暗の中の大規模火災に心を痛めたのもつかの間、2日夜には羽田空港でJALの機体が海保の航空機と衝突、機体は炎に包まれた

コロナの5類移行で、北陸でも久しぶりに制限のない帰省や旅行を楽しんでいた人も多かっただろう。子どもや親戚が集まりこれから夕食を囲む家もあったと思う。ようやく取り戻した「いつもの正月」。それが一変した

暮らしていた家が突然住めなくなって真冬に放り出され、水や電気、交通も寸断。天災の恐ろしさを再認識させられた。1人でも多くの救出と、早期の復興を願いたい

一方の衝突事故。海保機搭乗の5人は亡くなったが、旅客機の乗員乗客379人全員が助かった。乗客がパニックにならず脱出できたのは客室乗務員らの不断の訓練のたまものだと思う

備えあれば憂いなし。憂いが完全に消えることはないが、例えば地震なら津波や寒さ対策、その対応など、記憶の鮮明なうちに行政がいま一度周知徹底するなど、教訓を最大限に生かすことはできる

家庭でもしかり。年始、帰省中の人も少なからずいるはず。戻る前にぜひ、避難場所や経路、防寒具や暖房器具といった真冬時の対策など、親子で一緒に点検してほしい。普段離れて暮らす、大切な人の命を守るために。

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