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結局コレがDXだった 〜働き方改革推進記録 vol.10〜

 こんにちは、株式会社シグナイト COO 兼 Tオケ自称マネージャーの山田です。私自身は2001年創業時から約20年間、ずっとシグナイトという会社を切り盛りしていて、良い面、悪い面含めてさまざまな経験をさせていただきました。良い面と悪い面双方の良い例としては、2014年から取り組んだ働き方改革があります。前回まで全9回にわたり、シグナイトがどのように働き方改革を進めてきたかをご紹介してきましたが、今回はいよいよ最終回となります。

 紙とボールペンを格安のノートパソコンに持ち替えたことがきっかけでスタートした働き方改革でしたが、最初のデジタル化への第一歩を踏み出したことで次々と改善のためのアイデアが生まれ、様々なデジタルツールを試すことができました。今振り返ってみると、正にこれが当社にとってのDX(デジタル・トランスフォーメーション)であったと感慨深く感じています。

 DXとはデジタルを使った業務の変革を意味し、単なるデジタルツールの導入だけに留まりません。シグナイトのケースで言うとデジタルを用いて働き方改革を成し遂げたことが DX であり、ブラックからホワイトへ会社を変革させたことが大きな成果と言えます。ただ、この成功には最初にデジタルインフラを構築できたことが背景にあり、もし紙とボールペンのまま時代の流れに乗って DX を目指していたら、ここまでの成功はあり得なかったのかもしれません。

 私個人としては、今回の働き方改革の取り組みにおいて、まず時間の価値を認識し、どうすれば価値ある時間を増やして、無駄な時間を減らせるかにフォーカスしてきました。紙とボールペンをノートパソコンにシフトしたのも情報をいかにすばやく共有できるかが焦点でしたし、Google Apps(現Google Workspace)も議事録や提案書を共同編集により最短で仕上げ共有することが目的でした。ビデオ会議や在宅勤務、交通費の精算もそうですし、一見手間がかかりそうな工数入力などを含む社内管理システム(ERP)の導入においても、分析や集計の時間圧縮につながっています。時間にフォーカスしたおかげで結果的に DX を成し遂げることができたのです。

 最後に今回ご紹介した内容を振り返ってみたいと思います。

働き方改革の第一歩 〜働き方改革推進記録 vol.1〜
 Point:紙とボールペンをノートパソコンに変更。デジタルインフラを作り上げる。

Google Apps との出会い 〜働き方改革推進記録 vol.2〜
 Point:時間短縮の立役者 Google Apps(現Google Workspace)。これがなければ働き方改革は実現できなかったかもしれない。

ビデオ会議の積極導入 〜働き方改革推進記録 vol.3〜
 Point:2016年から従業員同士だけでなくクライアントとのビデオ会議を開始。こでも大幅な時間圧縮につながった。

チャットの導入〜働き方改革推進記録 vol.4〜
 Point:Slack が社内のコミュニケーションのカタチを変えた。これによりオフィスだけでなく社外、自宅へと働く場所に依存しなくなった。

タスク管理ツールの導入〜働き方改革推進記録 vol.5〜
 Point:タスク管理ツールはプロジェクト管理の必需品。ただし使い方が個人の好みに分かれたため決まったツールは未だ定着せず。

在宅勤務制度の開始 〜働き方改革推進記録 vol.6〜
 Point:在宅勤務制度を導入。従業員を監視するか、信じて任せるか、その鍵は作業時間、すなわち工数の管理だった。

入退出管理と交通費精算 〜働き方改革推進記録 vol.7〜
 Point:入退室記録の可視化で高セキュリティに。交通費精算もSUICAのタッチとデジタル申請で悩める精算手続きを解決。

社内管理システム(ERP)の開発と導入 〜働き方改革推進記録 vol.8〜
 Point:自社開発のERPで会社の健康状態を常時把握。細かく管理しなくても確実に入力がされて、従業員の意識強化にもつながった。

失敗の振り返り 〜働き方改革推進記録 vol.9〜
 Point:デジタルツールの導入が目的になってしまったがための失敗例。何のためにデジタルツールを導入するかが本当は重要だった。

 以上となります。今回これらの取り組みをご紹介することで私自身の気づきもたくさんありました。最後まで本内容をご覧いただいた方に感謝いたしますとともに、この内容が皆さんの働き方改革やDXへの取り組みの一助となれば幸いです。

Photo by
Paul Hanaoka on Unsplash

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