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西武バスの実証実験で自動運転バスに試乗してみました

 ニュースで西武バスが行っている自動運転の実証実験に乗車できると聞いて、実際に試乗してきました。通常の営業運行エリアでの自動運転は国内初の取り組みのようです。ニュースを見た後すぐに検索して空いている時間帯に申し込みました。

 区間は飯能駅南口~美杉台ニュータウンの【飯20】路線、約2.6Kmの工程です。他の記事を読んでみると実証実験にこの地を選んだのは、路線区間のすべての場所が対向二車線であるということと、電波を障害する高い建物が無いということが理由のようです。

 バスには屋根前部の一番高い位置に設置された全方位カメラ、屋根前後中央に配置された位置測定等を行うレーザーセンサや高感度GPS(GNSS)、そして遠隔監視カメラ(一部マイク付)が張り巡らされています。底部には障害物を認識するためのレーザーセンサも搭載していて、お掃除ロボットのように物体を認識できるようです。遠隔監視は道路状況や車内の様子を確認するためのもので、将来的には遠隔監視でバスを操縦できるようにするとのこと。

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 いかにも物々しい様相ですが、これでもハンドル、アクセル、ブレーキ、ウインカーを自動化する、ドライバーの監視が必要な自動運転レベル2です(国土交通省:自動運転のレベル分けについて)。

 実際に試乗してみると、車線上に駐車している車両がある場合や、大きめの交差点などでは安全面からドライバーによる手動運転に切り替えが必要なものの、停車したバス停から自動でウインカーを出し、発進、走行、ウインカーを出して次のバス停に停車するまでの流れは人による運転と比べても違和感はありませんでした。

 車内の撮影は禁止されていて写真は撮れなかったですが、大きめのモニターが配置されていて、ドライバーがハンドルから手を話している様子を見ることができました。わずか15分程の試乗でしたが、レベル2とはいえ本物の自動運転車両に乗ることができたのは貴重な体験なので、個人的にはかなり興奮しました。ホンダが世界に先駆けて自動運転レベル3の車両を販売することも発表されたばかり。今後ますます自動運転の流れが加速していきそうです。

※ 西武バスの実証実験は 2月23日〜3月7日 に実施されたものです。


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