見出し画像

予算より教祖が勝った

月末で辞める同期への贈り物を探す。経費が出るので、これはれっきとしたミッションだ。
花束代わりのお菓子は手配したので、プラス2000円くらいで雑貨でも買いたい。
でかいロフトに行けば何かあるだろうとたかを括って、早々と退勤して銀座に足を伸ばす。

銀座を歩くには初めてだ。すげー都会。外国の人だらけ。会社帰りの自分が浮いているみたい。

フロアを順々に見ていく。可愛いアイピローがいいかな、と思っていた。が、ない。高機能っぽいアイマスクはいくつかあるけど、相手は手作り系の可愛い物が好きっぽいので、動物モチーフとかが欲しい。
実家近くのロフトにはそういうの結構あったけどな……とぼやく。

じゃあおしゃれな入浴剤とか? と探すが、2000円でちょうどよくギフトセットになったのはない。うーん。
一旦ロフトを出てハンズへ。しかしここでも目当てのアイピローはない。

えー、私ってギフト探しが下手なのかしら。いや都会の店って意外と物がないんだな。なんか縦にフロアが多いだけで平面積が狭い。

気づけば8時前。明日もあるのでそろそろ決めて帰りたい。
と、ボードゲームのコーナーが。いいじゃないか、最近流行ってそうだし。物色すると、「教祖 爆誕」というかなんかサブカル的センスの鋭い同期にぴったりなカードゲームを見つけた。琴線にビビッとくる。これだ!

しかし予算がややオーバー。お菓子を先に注文してしまったので、上司に言われた予算に抑えるには2000円以下にしなきゃいけない。そのゲームは2700円ほど。お菓子と足すと6000円超え。
これで経費出したら怒られるかなーとたたらを踏む。でも、もう。ビビッときちゃったのだ。

購入。

まあなんとかなるだろう。
第一、送別の品で千円ケチるような会社だったら私だって早晩辞めてやるよ!


今日の嘘ホント比率は1:9でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?