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紳士たれ

今日の朝、宅配便の人から電話があった。内容はぼく宛に荷物が届いているため、取りに来てください。とのこと。

ぼくの自宅はオートロックもなくて、エレベーターもない。共用のドアは鍵がかかっているため外側からは開かず、住民が内側から開けなければならない。おまけにそのマンションの最上階に住んでいる。そのため、荷物が来たら1階の共用ドアまで降りて荷物を取り行き、荷物を自分の部屋まで持ってくる必要がある。

軽い荷物だったら、特になんの問題もないのだが、今日来た荷物がAmazonで定期購入した水である。2リットル×9本だから、18キロほどある。
これが毎月のイベントである。

部屋まで持ってきてもらっていいですか?って何回も考えたことがあるが、下に行き、わざわざ自分の部屋がある最上階まで持ってきてと言うのは気が引ける。

だから、いつもこう思っている。

映画やドラマなどにあるシーンで、男性が女性を車で迎えに来て、
助手席のドアを開けるという、キザっぽいがスマートな紳士的なシーンだ。

つまり、ぼくが助手席側のドアを開けるように、下まで荷物を取りに行くスマートかつ紳士な男性で、荷物を取りに来るのを待つ女性が宅配便のおじさんである。

納得しないような気もするが、納得するしかない。
ぼくはスマートな紳士なのだから。

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