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米国株式市場と銀行株の動向、FOMC会合と金利見通し

20日の米株式相場は反発。 世界の規制当局が市場の信頼感回復を図ったことに加え、最近の金融混乱で主要中央銀行の引き締めペースが落ちるとの思惑から買いが入った。

米国株式市場の動向

20日の米株式相場は反発しました。世界の規制当局が市場の信頼感回復を図ったことに加え、最近の金融混乱で主要中央銀行の引き締めペースが落ちるとの思惑から買いが入りました。朝方は安全資産に逃避する動きが見られましたが、その後は弱まり、S&P500種株価指数では全11セクターが上昇しました。

銀行株の動向

前週に15%下げたKBW銀行株指数は上昇しました。一方でファースト・リパブリック・バンクは急落しました。格付け会社S&Pグローバル・レーティングが同行の信用格付けを再度引き下げたことが嫌気されたようです。一方、米銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)をはじめ他の地銀株は大きく上昇しました。

FOMC会合と金利見通し

現在、引き締めサイクルがほぼ終わったことを示唆しており、米国では年末までに少なくとも4回の利下げが織り込まれています。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場ではFOMCが今週に0.25ポイントの利上げを実施する確率が75%となっています。
FTNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロウ氏は「25ベーシスポイント(bp)利上げとドットプロット(金利予測分布図) の上方修正を予想している」と発言しています。

まとめ

米国株式相場は反発し、世界の規制当局が市場の信頼感回復を図ったことに加え、最近の金融混乱で主要中央銀行の引き締めペースが落ちるとの思惑から買いが入ったようです。
投資家は、今後のFOMC会合や金融システムへの信頼感などを注視しながら、慎重な投資判断をすることが求められます。
また、株価が下落している局面では有望株も大きく値下がりすることもあります。そのため、投資家は市場動向を注視しつつ、適切なタイミングで有望株を仕込むことも検討することができるでしょう。

【米国市況】株は反発、銀行不安が緩和-ドルが131円台半ばに下落 - Bloomberg


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