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2020年上半期ベストネタ美容記事

はじめに

どうも、ネタ系美容ツイッタラー、さかなです。

2020年も自粛しているうちに気づけば上半期が終わってしまい、上半期ベストコスメを投稿する時期が早くもやってまいりました。

そこで僕も気合入れてベストコスメを紹介しません。いや、するかもしれませんが今はしません。それよりも僕には他にやるべきことがあります。それは僕にしかできない、2020年上半期ベストネタ美容記事紹介です。

インスタグラムとかの広告で見たことありませんか? そうです、「ニキビ跡がたった○日で消えた…!」系のあれです。最近はYouTubeでも不快な広告をよく目にするかもしれませんが、皆さんの想像する以上に、この世の中はめちゃくちゃな美容記事で溢れています。

そんな美容記事について、【趣味:ネタ記事漁り】の僕が中でも特にぶっ飛んでいたもの、印象に残っていたものをピックアップして纏めたいと思います。

※なお、この企画は特定の商品を批判することを目的としたものではなく、ブランドに全く関係ないどっかの良く分からんブロガーが書いた法律をガン無視したり、倫理観が欠如しきったブログ(記事?)にツッコミを入れていく企画になります。取り上げたブログの中に出てきた製品がクソと言いたいわけでは一切ございません。そのため記事内に出てくるブランド名についてはなるべくマーカーで消しています。基本的に広告と商品は切り分けて考えましょう。

では前置きはこれぐらいにして、さっそく発表に移ります。

2020年上半期ベストネタ美容記事(総合編)

まずは総合編。1つに絞るつもりだったのですが、6月に入る直前に滑り込みエントリーをしてきたとんでもないクソ記事があったので、2つ紹介します。

【No.1】「薬機法のテキストに使える!トップオブネタ美容記事」

Twitterでも紹介したものですが、やはりこれこそ上半期最強のネタ記事です。上半期というかこれを超えるものが出てきてほしくないので、一生王座に君臨していてほしいです。もはや笑いにしていいのか分からないレベルです。

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インスタ広告ですが、記事を開く前からネタ記事王者の貫禄を見せつけています。「1日で消えた」とは開幕から飛ばしてきますね。

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まず広告をクリックすると、上記のような質問がスタートします。勘の良い方はもうお気づきかもしれませんが、この質問、「はい」を選択しても「いいえ」を選択しても分岐がない一本道です。選択肢を与えているようで、選択肢など存在しないのです。生きとし生ける全人類が等しく月に1つニキビが必ずできている設定でこの記事は始まります。この画面で唯一クリックできるのは右下の「GO!!」だけなのです。

画面を閉じるという選択肢もあるにはありますが、僕の趣味はネタ美容記事漁りなので迷いなくGO‼します。ゴーゴー!!

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そして記事を開くと早速これ。この時点で優勝、という感じです。他のネタ美容記事書いている方々はひれ伏してください。

「国が認める」

「医者が断言」

「100%ニキビが消える」

などアウトすぎる表現にオーバーキルです。

みちょぱさんとダレノガレさんが本当に愛用しているのかも謎です。こんなとこに勝手に使われているなら訴えてもよいレベルです。

さて、ニキビ跡、クレーターにも効くと仰られているので、どんな高級成分が詰め込まれているのかと記事を読み進めてみると…

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ぐ、ぐ、グリチルリチン酸ジカリウムとトラネキサム酸\(^o^)/\(^o^)/

Twitterで皮膚科学や成分に詳しい方々をフォローして日々勉強していましたが、どうやら勉強不足だったようです。トラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムは高級成分だったんですね…!

そしてトラネキサム酸でニキビ跡の元であるメラニンをブロックできるとは…!私の知っているトラネキサム酸の効果とはかなり乖離があるのですが、名前が同じだけの別人でしょうか…?(んで、ニキビ跡の元であるメラニンってお前もメラニンと同姓同名の別人か??)

「ごめん」で済んだら警察はいらないですが、トラネキサム酸とグリチルリチン酸でクレーターが消えるならフラクショナルレーザーもダーマペンも必要ありませんね。痛みのない優しい世界の完成です。

ただ、お分かりのように、トラネキサム酸にもグリチルリチン酸ジカリウムにも勿論ニキビ跡を消せるような効果はないのです…そんな効果があるなら僕はフラクショナルレーザーの痛みに涙を堪えながら悶え苦しんでいません。

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しかもこの記事、広告の出現頻度が尋常じゃないんです。質より量を徹底しています。文言を変えてあの手この手で訴求してきます。ガチでこの広告を目にしない日はありませんでした。ちなみにこいつ激安って言ってるけど全然安くないです。

まさにこの記事はデタラメや滅茶苦茶な表現を使っている部分が多く、薬機法のテキストにしたい一冊と言ってよいでしょう。(実際、Twitterでこの画像を上げたときは、薬機法を教えている方かた引用RTで「本当に教材にしたい」とコメントをいただきました)

では、1つ目から内容てんこ盛りになってしまいましたが次を見ていきます。


【No.2】たとえ世界中を敵にしても…

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次に紹介するのがこちら。こちらが6月直前に僕の手元に滑り込んできた記事です。強いですね。王者に一歩も引けをとっていないように思えます。ネタ美容記事漁りのプロの私は、この時点で「これはベストネタ美容記事に入る」とすでに確信していました。

その確信を裏切ることなく、この記事、早速とんでもないことを言い始めます。

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これはあまりに大きく出ました。なんとご丁寧に写真まで付けて、「効果がなかった」ではなく「悪化」と言い切っています。AVでさえもう少し綺麗にモザイクをかけるでしょうに、この写真に関しては全然大事なところを隠せていません。かの天下のブランドまでを敵に回して、命が惜しくはないのでしょうか…。

これだけ他の美容医療や化粧品を貶めているのだから相当効果に自信があるのでしょう。どんな効果があるのかワクワクしますね。

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早く結果が知りたいところですが、一旦焦らされます。大丈夫です。これはネタ美容記事の王道の流れ。ここで焦らされたとて、ネタ美容記事漁りのプロは動じません。

「1吹きで毛穴を消す」「30秒でシミが薄くなった」

うん、確かに正直まだ信じられないですね。いや、今後永久に信じられないのですが。

「1吹きで毛穴を消す」ってもはや魔法の領域ですよね。

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すみません、魔法でした。

1週間でこれって、友人さん、「整形したの?」とかそんな軽いことを聞いている場合じゃないです。あなたの友人は魔法を使ったのですよ?

この後、記事ではこの製品使うことを「医学的観点から見て、肌が若返らないわけがない方法」みたいに続けているのですが、作者さん、ここは訂正しましょう。

医学的観点ではなく「魔術的観点から見て」の方がより適切に感じます。その下に注釈をつけて「※魔術的というのはフォトショや美顔カメラアプリのことを指す」と書いてくださると尚良しです。

まとめ

さて、細かいところを突くとまだまだ沢山面白い部分があるのですが、これぐらいで。これ以上みなさんの人生の貴重な時間を無駄にしたくありません。

いかがでしょうか。とりあえず楽しんでいただけたなら良かったです。もし、こんな記事に出会ったしまった際も、冷静にネタにして笑い飛ばす気持ちを忘れないようにして欲しいです。切羽詰まるとありえないことまで人は信じてしまいます。美容のためには心の余裕が必要です。

では、これで終わりと言いたいのですが、今回【総合編】と書いていたのを覚えていますでしょうか?

ということで、続編を書きます。次回は【倫理観崩壊編】です。まじで倫理が終わっている記事たちを紹介します。楽しみにしていてください。では。





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