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9/21の日記:ジャルジャル/幼稚園の柵/スワイプ広告

朝、黒いTシャツとベージュのチノパンに着替えてから、ジャルジャルになっちゃったな…と思った(長ズボンなので後藤だった)。小学生のとき爆笑レッドカーペットでネタを見てから、「黒Tにチノパン=ジャルジャルの衣装」という回路が出来上がっている。私は他人のジャルジャルに敏感で、外出していてもいま福徳とすれ違ったとか、片方半ズボンなら完璧なジャルジャルなのになとかよく思っている。自分がジャルジャルになってしまうことへの恐怖も強い。普段なら回避するが、今日はなんとなく、不安を押し殺して後藤になることを選んだ。

家から駅まで行く道の途中に幼稚園があって、園庭と道路としてを隔てる柵がところどころ折れている。上から延びた1本のパイプが途中で二又に分かれ、植物の弦のように左右対称に渦を巻いている──という装飾が、ふつうパイプが等間隔に張られている面の部分に施されている。うまく説明できたかわからないけど、ようはちょっと凝ったつくりになっているということだ。いくつかの装飾では、その渦の部分の左右どちらか片方が折れてしまっている。
私は写真を撮るのが好きで、外を出歩く際はスマホでもカメラでも色んなものをパシャパシャ撮っている。例の柵が折れている様子も撮りたかったのだが、幼稚園の柵を撮るということは必然的に園内を撮ることにもなってしまう。柵を撮ろうとすれば後ろはピンボケになるが写ってはいるし、傍から見れば後藤が園内を盗撮しているようにしか見えないだろう。園の前を通ったのは朝だ。中には誰もおらず、自分の周囲にも人はいなかったので撮ることはできたんだけど、なんだかやましくて結局撮らなかった。写真を撮ることは本質的に加害性を帯びた行為だ。外での撮影はこういう撮った撮らなかったの判断を己がどう下したか(モラルなのか、実際に撮るほどきにいった被写体ではなかったのか、めんどくさかったのか)自覚できると面白い。

久々にスワイプ広告に出くわし、うっかり踏んでしまった。ふつうのスマホ向けwebバナー広告はタップに反応してリンク先へ飛ばしてくるだけだが、スワイプ広告は広告自体にスクロール判定が存在し、広告の上でスワイプすると横の画像にずれたり、あるいは広告自体が立体的にズレて歪んだり(このことから私は個人的にティルト広告と呼んでいた)して、誤タップの回避をより困難にしている。
多少意地の悪い出方の広告も必要悪だから…と我慢していているが、このスワイプ広告だけは本当に嫌いだ。スマホを前にしてわたしたちがとることのできる選択肢を、スワイプ広告は一つ潰してくる(大げさに聞こえるかもしれないが、以前ティルト型のスワイプ広告が縦に2つ出てきて「詰んだ」ことがある)。
なんでこんなユーザに対して敵対的な広告を作るのだろう。どんなに意地悪な広告を出しても、どうせみんなインターネットをやめることはできないと思っているのだろうか。そのとおりだ。許せない。

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