見出し画像

優しさと哀しみと強さとタブレット




不安定で夏の終わりから大変だった長女。


食べ物を投げ、オモチャを投げ、ヒトを叩く。


そんな彼女だったが、今はわりと落ち着いている。回復の兆しとして切り替えのタイミングになったのが、わたしの古いスマホ。バッキバキに画面が割れたので買い替えた時に、そのまま保管していたもの。

カメラロールでフラダンスの動画を見たり、大好きなママバンドのライブ動画を見て、少しずつ改善していきました。

そうなったら我々が与えるのはタブレット。
小さな画面に顔を近づけて見ているのが気になって気になって。画面もバッキバキなのを外出で持って行くのにちょっと恥ずかしいし。

そんなこんなで、
クリスマスに我が家にタブレットが来た。
キッズタブレットなので投げても安心。

サンタさんからのプレゼントに大喜びしたのに、直後にふとした事にキレた長女にヤクルトぶっかけられたタブレット。それでも頑丈で防水。素晴らしいキッズタブレット。


クリスマス以降ひたすら長女は、
朝起きてタブレット。ご飯食べてタブレット。
お風呂入ってタブレット。
タブレット見たまま寝落ち。


そんな生活が続いてます。


親の暗証番号解除スタイルなので、「やって」に対して、
「ごはん食べたらねー」とか「お片付けしたらねー」と交渉できる時もある(まぁわりとできないんだけど…)。


ある時、ふとしたタイミングで7歳の二女がタブレットでポケモン関係見ていて、3歳の息子が気づく。
「長女じゃなくても見てえーんや。しかもポケモン見れるやん」と。


それから息子がしれっと強奪するように。
「貸して」もなく、じわりと擦り寄り、しばらく一緒にみている風を装い、ポジションを取り、めっちゃナチュラルに奪う。

長女、息子に奪われると「○○くん!○○くん!○○くん…」と怒りと哀しみは示すが
取り返さない。これまでの暴力的だったのもかなり落ち着いたので、手も足も出さない。
姉としてのやさしさか。

ただただ「○○くん!泣」とかなしい怒りを伝えるだけ。それしか術がないから。
「返して」とか「待って」が言えない。


とうとう悲しみの末、涙が。
そんな長女に寄り添う二女。
「おいで」と抱き寄せ背中をさすってあげていた。目線はタブレット。

そんなこと気にもとめずに動画な息子。
3人目の気の強さか。

わたしも3人目だけど、もっと要領よく、姉たちのおもちゃとか漫画は姉たちのいないうちに楽しむとかしてたのにな…息子はなぜかめっちゃ最強。

優しいお姉ちゃんたちに甘んじて、
わがまま傲慢暴君が助長されている息子…行く末がコワイ。優しい男と言われてた2歳の頃の息子はどこ…

我が家のタブレット事情。
これからもっとネットとか強くなるだろう二女。それを一緒に覚える息子。
変わらずに好きな動画ばかりみるだろう長女。

今後どうなるのか…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?