マガジンのカバー画像

総研ひとり

242
ジャンルを問わず何でも。
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

2021年11月を振り返る

2021年11月を振り返る

今年も残すところあと1か月。総選挙と日本の女性が置かれている状況が今月のメインテーマであった。

人権とは誰の人権だ 言ってみろ
これが盛り上がってしまうのだから笑いが止まらなかった。

こんなネットの片隅の便所の落書きのようなツイートで、この結果である。

それでもこの程度と言うべきか。一方で人権なる概念の現状への違和感なり苛立ちのマグマが溜まってきていることは実感させられた。

総選挙を振り返

もっとみる

自尊心なき日本人

このnoteを見てふと思った。落ち着いて考えてみると専業主婦になるって、ある種の”放棄”であり、リスクテイクでもある。

こんなことを言っちゃいましたが…こういうコメントを脊椎反射的に付けてしまう自分もどうかしていると、後から振り返って思う。

頭を冷やして考えてみれば、損得基準とは異なる"価値観"の有無が問われているのではないか?と思えてくる。そして「自分には価値があるのか?」、もっと言ってしま

もっとみる

脱炭素化の決め手は電気自動車ではない https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67864?utm_source=t.co&utm_medium=referral&utm_campaign=SPfooterButton 池田信夫先生による脱炭素化の一つのシナリオ。さてどうなりますか。

日本の女性は"結婚によって経済的な依存先を乗り換える"という仮説とその検証。2つ目の論文では「最終的にほぼ全ての人が結婚するという仮定は現実的ではない」という結論まで得ている。
https://www.ier.hit-u.ac.jp/~kitamura/PDF/P18.pdf
https://eip.econ.kanagawa-u.ac.jp/santa/KUES-DP-2015-02.pdf

過剰包摂と中間層崩壊の側面#7:"貧ぼっちゃま"化する女とリベラル・フェミの攻撃性の根源

過剰包摂と中間層崩壊の側面#7:"貧ぼっちゃま"化する女とリベラル・フェミの攻撃性の根源

日本人であれば大多数が中間層・中流階級として包摂されてきたが、バブル崩壊で経済的余力が失われていく過程で、"叩き出し"のゲームが始まった。そういう状況下で転落という形で"叩き出される"恐怖からくる埋め合わせの行動と、一方で積極的に"叩き出そう"とする動きの両方があるのではないか。

今回は、本人の意思とは関係なく転落してしまうということと、その背後にある2つの攻撃性を考えてみたい。

"びんぼっち

もっとみる

ITの仕事をしていると、とにかく説明の為の資料化、言語化、図面化を要求される。こういう環境にいるからか"名も無き家事"という言い方をする人間には説明能力が無いと思ってしまう。例えば"乾かした食器の片付け"って言えない。これは何かの心理的な呪縛なり、ある種の能力の欠乏ではないか?

2021/11/17 白饅頭日誌:11月17日「MMO世直し」への長文コメント

2021/11/17 白饅頭日誌:11月17日「MMO世直し」への長文コメント

※500文字でツッコミが終わらないので記事にしました。

それはジョック・ヤングの"排除型社会"ですねまずは上のnoteの結びから引用。

 「MMO世直し」がいくら外部から批判されても勢いが衰えず、参加人口がますます増えているのは、これが時代の写し鏡だからだ。

 「一人ひとりが違って、一人ひとりが正解」とする個人主義の時代が到来したことにより、現実の人間社会が大きな物語によって人びとを統合し包

もっとみる

こういう光景を見て、昔の人が思う近未来を見て取るのか、それとも古いテクノロジーの産物にしか思えないのか、人それぞれだと思う。いずれにせよ、そこには過去が存在している。

過剰包摂と中間層崩壊の側面#6:どうあがいても下流

過剰包摂と中間層崩壊の側面#6:どうあがいても下流

日本人であれば大多数が中間層・中流階級として包摂されてきたが、バブル崩壊で経済的余力が失われていく過程で、"叩き出し"のゲームが始まった。そういう状況下で転落という形で"叩き出される"恐怖からくる埋め合わせの行動と、一方で積極的に"叩き出そう"とする動きの両方があるのではないか。

今回は、下流への転落を恐れるあまり、その行動が下流への転落を促すという絶望的な状況が2010年代を通じて悪化したこと

もっとみる

https://twitter.com/Handa_house/status/1458631815627886594?s=20 去年(2020年)の財務省の研究会で示された資料が、1年経って盛り上がってきたのは奇妙だ。"財務省饅頭日誌"とすら言われているけれども、こんな話は25年前からわかってました、というのが著者の山田昌弘氏の立場。言うと"消される"ってさ。

2021/11/10 白饅頭日誌:暗黒メモ「日本のXデー:子育て支援が合意できなくなる日」への長文コメント

2021/11/10 白饅頭日誌:暗黒メモ「日本のXデー:子育て支援が合意できなくなる日」への長文コメント

※500文字でツッコミが終わらないので記事にしました。

"大人の事情"的には無理筋な政策"大人の事情"からすれば「18歳以下の子どもに1人あたり10万円の給付」というのは無理筋なアイデアである。

そもそも論として「18歳以下の子どもに1人あたり10万円の給付」への異論や反論が出るのは自然な流れだが、国会レベルで政治的合意へのノイズが生まれる場合は、緊縮派が財政論を持ち出して批判するというのがお

もっとみる

https://www.videonews.com/marugeki-talk/1073 ←この対談の中で女は「愛よりカネ」の傾向がある、と指摘した点が一部で盛り上がっているようだ。まぁ、結婚相手に自分の年収の2倍を希望するのは生活保障のため、と言うが、額面年収が2倍になっても手取りは2倍未満になるのを知らないのは頓馬。

「傷つかない権利」の暴走

「傷つかない権利」の暴走

"社会的合意"が近代の法治をキャンセルする
8月の小田急線の通り魔は"フェミサイド"と騒いだ割には、10月末の京王線の通り魔で刺されて意識不明状態の70代男性には反応がない。

これは無自覚の差別意識がそうさせているのではないか?という指摘がある。

そして人権=人情となっているようだ。

https://twitter.com/search?q=from%3Aterrakei07%20%E4%B

もっとみる

2004年に「希望格差社会」が話題になり、2005年(?)の朝日新聞の憲法記念日特集は9条ではなく25条の生存権を取り上げ、2007~2008年は派遣業をはじめとする各種の労働の問題がクローズアップされ、と、この4年ほどの間の異様な雰囲気は何だったのだろう。