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たまに求める、家ごはんの「新鮮味」~大量のじゃがいも~

じゃがいもを大量にいただく。ちょうど、直前に買ったばかりだったので、さらにストックが増えてしまった。

野菜って重なるときは重なる。この時期は結構ズッキーニ祭りだし、もう少し経つときゅうりやナス祭りが始まるだろう。農家さんもそれは大変だと思う。野菜は待ってくれないので、育ったそばから収穫し、市場に送り届けなければならないのだ。

そんな背景をもとに、親族の畑で大量にじゃがいもが獲れたというので、いただいた。いや、いただいてしまった、というくらい大量に。


これ、どうしよう

矢島家は、思いがけない量のじゃがいもに困惑した。
大きめの紙袋にこんもり、大中小合わせて30個くらいはあると思う。葉物野菜とは違って保存がきくため、急いで使う必要はない。とはいえ、3人暮らしの我が家で消費しきれる自信がなかった。

そこで家族会議が始まった。

オット:「じゃがいも大量消費レシピ、何かないかな」
私  :「うーん。ポテトサラダ、フライドポテト、焼きじゃがいも、まるごとオーブン焼き、じゃが豚キムチ、ポタージュ…とか」

とりあえず今まで作ったじゃがいも料理を挙げてみた。うん、どれも悪くない。幸い家族にじゃがいも嫌いはいないから、まあ悪くないよね。という感じ。でもいまいち新鮮味に欠ける。

家庭のごはんに新鮮味?今さら新鮮味を追求しなくても良いとは思う。定番レシピ、これなら間違いないという安定の味にしておけば誰も文句は言うまい。

すると、急に娘がつぶやいた。

娘:「何の料理にでも合わせてしまう、マッシュポテト。」


マッシュポテト?


私は一瞬ひるんだ。作ったことがない。なぜなら私の中で、マッシュポテト
は「外で食べるもの」というイメージがあったからだ。

・柔らかくなるまで茹でる(暑い時期は嫌だ)
・アツアツのうちに皮をむく(暑い時期にアツアツは触りたくない)
・牛乳やらバターやらいれて、なめらかになるまでつぶす(基本、自分から進んで牛乳やバターを料理に使わない)

しかも、マッシュポテトはそれ自体が一品料理(主役)にはならない。何かと合わせないと、「おかず」として成り立たない未完成なシロモノではないか。

娘の言う、「何にでも合わせる」には意味がある。近所のビストロレストランで食事をしたことを思い出した。その店では、本当に何にでもマッシュポテトが添えられていた。
例えば『マグロのカルパッチョ』をオーダーすれば、カルパッチョの下にマッシュポテトが敷いてある。『ヒラメのグリル』にも、魚の土台がマッシュポテトだった。

最初は驚いたが、どれもこれも相性が良い。なめらかでクリーミー、乳製品ならではのコクはあるけど、決して濃すぎない。主役を邪魔しない名脇役といった存在感。

まず主役だけ食べて、そのあと脇役のマッシュポテトと一緒に食べてみる。すると、適度に味をコントロールしてくれるので、最後まで飽きずに食べられるのが良い。…というわけで、マッシュポテトは「外で食べるもの」なのだ。

私は考えた。面倒だし、それだけだと成り立たない。でも、1回作れば結構じゃがいも消費できるよなあ、と。
そこで私は一念発起して、マッシュポテトを作ることに決めた。さらに、「牛乳・バターを使わない」=ベジタリアン仕様に挑戦してみようと考える。

牛乳の替わりに豆乳を、そしてバターの替わり…無くてもいいかもしれないけど、植物性油?そうだ、オリーブオイルを入れてみよう。味つけは塩と黒コショウで十分。薄味にしておいて、あとは食べるときに調整すれば良い。

じゃがいもは圧力鍋で時短加熱し、アツアツのうちに皮をむく。(これはかなりがんばった)手ですりつぶす、かあ…と考えていたら、フードプロセッサーが目に入ったので、思いついてじゃがいもを放り込んだ。そこに目分量で豆乳とオリーブオイルを加えて攪拌。

時間にして10分もかからなかったかな?意外にもあっという間に「何にでも合わせるマッシュポテト(ベジタリアン仕様)」が完成した。

アツアツのじゃがいもを触った手がヒリヒリしつつも、何となく大きな達成感がある。

よし、やった、やり切った。家族のリクエストにきちんと応えた自分を褒めてあげたい。味見したら、「牛乳感」はもちろん無いにしろ、きちんとマッシュポテトっぽく仕上がっている。

さて、次の課題はこれに合わせる「何か」を考えること。1つクリアしたら次のミッションが私を待ち受けている。マッシュポテトをクリアしたことで、何となくそのミッションも苦ではない。

何がいいかな?そうだ、昨日直売所で白ナスを買ったんだ!ナスのグリルの土台にマッシュポテトなんてどうだろう…。
途端に妄想、脳内会議が始まる。いつの間にか、家族ごはんに新鮮味を求める自分がいることに気がついた。


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