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過酷な環境で気がつく、小さなオアシス

岩場の小さなすきまから顔を出す、鮮やかな紫の植物に目を奪われる。
登り続けて息絶え絶えのところにぱっと現れる、高山植物に心が癒される。

山に登って良かったと思える要因の1つに、「高山植物」との出会いがあげられる。
高山植物は、派手さやインパクトはほとんどない。背丈は雑草と同じくらいで、意識しないと気がつかずに通り過ぎてしまうかもしれない。しかし、その存在を知らずに山を下りてしまうのはもったいない。

そこは森林限界を超えた、標高の高い山の中。酸素が薄く、常に気温の低い過酷な環境なのに、高山植物はよく生きていると感心してしまう。目立たないのに、太い生命力を持っていることに気がつかされる。

色も写真のように紫からピンクや黄色、赤いものまであって、決して主張はしないのに、可憐な姿がいじらしい。自分のため、ではなくまるで歩き続けて体力を消耗している登山者を癒すかのように存在するオアシスなのだ。

過酷だけど、開放感のある環境だからこそ、そこに根を生やして生き続ける植物の存在は貴重だと思う。

下を見て黙々と歩いているからこそ気がつく、小さなオアシス。せっかくだからもう少し視野を広げて、自然の彩りを見つけてみよう。

つりばしのみ


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