コラボレーションは足し算でなく掛け算
名店の味が2つあったとする。その2つが合わさるとどうなるか。
単純に、2つを足したものができるのではない。良いものと良いものが混ざりあえば、2倍以上の作品ができあがる。
つまり、足し算でなく掛け算の仕組みだと思っている。
【お店のコラボレーション商品】
単体でおいしいものを出すお店同志が、協力してそれぞれを組み合わせ新しいものを生み出す、コラボレーション。
Boulanger Lunettes
埼玉県産の小麦、ハナマンテンを使ったパンで有名なお店(毎日のように行列ができている)。こちらのパンと
CoCoSiS~ココシス~
以前の記事でも紹介した、川越の商店街ど真ん中にある無国籍ごはんのお店。こちらの人気メニュー、ハムチーズカツが
合わさったらこうなった。
「ハムチーズカツサンド」
チーズの挟まった厚切りのハムに衣をつけ、からりと揚げている。昔のお惣菜屋さんで食べるような懐かしさで、子どもから大人まで親しみのある味だ。しかし、分厚いハムをわざわざ買って、敢えて揚げるという手間も手伝い、なかなか普段の食卓に上らないメニュー。
そう、ハムカツは家では食べない「ちょっとだけ外の味」「大衆居酒屋メニュー」。
一方、リュネットで使っているこのパンは、ソフト過ぎずハード過ぎない。ちょうど良い噛みごたえがサンドイッチにぴったりな気がする。サンドイッチ用ではあるけど、単独でも小麦の甘みと香ばしさをじんわりと感じる。
このリュネットのパンに、ココシスのハムカツを挟んでみたら…?
答えは言うまでもなく、「最強」。例えるなら、3+3=6ではなく、3×3=9になるレベルだ。足し算でなく、倍以上になるという組み合わせなのだ。
ああ、パンからはみ出るハムチーズカツの存在感。チーズも分厚い…。
(テイクアウトして自宅で食べたため、温めたトースターにいれて少しパンの表面をパリっとさせた。)
ハムチーズカツもパンも単体でおいしいのだけど、合わせることでお互いがお互いを引き立てているのが、掛け算の仕組み。さらに嬉しいのは、これだけで1食として十分なボリュームになるということ。
おいしいもの同士のコラボは足し算でなく、掛け算になる。それを手に入れた人はお店両方の存在を知り、もう一方のお店に足を運ぶきっかけになる。
掛け算のコラボ商品を味わうことで、たくさんのお店を応援することに繋がっていく。
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