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ギャンブル依存症の友達に聞いた!最も気持ち良かった瞬間の話


こんばんは。
馬場ヤイリです。

大谷翔平選手の専属通訳 水谷一平さんが違法賭博で契約解雇されたニュースが話題ですね。
さて、賭博関連で今日は日記を書こうと思います。

僕の友達にギャンブル依存症のAくんがいます。
そいつの話をしようと思います。

Aくんは高校時代の友達です。
僕らの高校はバカ学校でした。
僕は運よくFラン大学にひっかかりましたが、Aくんは高卒で就職しました。

30代になってAくんと再会したとき、彼は借金持ちのパチンカスになっていました。

いや、別にたいして珍しいことじゃないんですよね。
僕の友達、だいたいクズ人間ばっかりだし。

で、Aくんと久しぶりの再会。
安いファミレスの、トイレに最も近いテーブル席に案内される僕ら。
金がないからドリンクバーだけを注文し、話を始めます。

僕は質問します。
「なぜ借金をしてまでギャンブルに興じるのか」
それに対し、Aくんは衝撃的な回答をくれました。

「バカ野郎!俺だってわかんねぇよ!!」

……ええ??
僕の頭にハテナマークが乱立しましたね。
俺だってわかんねぇってどういうこと!?
お前のことじゃねーのかよ!

いやいや、待て。
彼は社会の底辺、ギャンブル中毒者。
そもそも常人の僕に理解ができるものではない。
しかし、興味深い!
ひも解きたい! 彼の心を!

というわけで、営業マン歴10年で培った質問力をここで発揮。
Aくんの気持ちに寄り添いながら、僕は質問を繰り返しました。
それで見えてきたギャンブル依存症の核を記します。

僕「ギャンブル依存になるほどどっぷりハマった決め手は結局なんなの」
A「…だってギャンブル、気持ちいいんだもの」
僕「どのタイミングが一番気持ちいいの? やっぱり勝ったとき?」
A「…違う」
僕「違う、の?」
A「一番気持ちいいのは、負けを取り返したときだ」
僕「もうちょっと詳しく話してみて」
A「…サラ金から50万を借金して、パチスロに突っ込んだ。でも結局負けて全額スっちまったんだ」
僕「ほうほう、それで?」
A「マイナス50万円のところから、さらに別の業者から金を借りて、さらに突っ込んだ。そしたら」
僕「そしたら?」
A「勝ったんだ! 全部借金返せたんだよ!! ゼロになったんだ! わかるか、この気持ちよさ!」
僕「普通に勝ったときより、借金をチャラにしたときの方が快感ってこと?」
A「たぶんそうなんだと思う…」
僕「じゃあ金儲けより、借金をゼロにする快感を求めてギャンブルを続けていると」
A「みなまで言うなよ…恥ずかしい(ぽっ)」

なるほど。だいぶ見えてきました。
どうやらAくんは、単純な勝ちに酔いしれているわけではないようです。
心臓がキュってなるような【絶望=借金】を、チャラにしたときにこそ、最大の快楽があるらしいです。
すごいっすね。
資金をプラスにするより、マイナスをゼロに戻したときの方が気持ちいい。
ここが彼のGスポットだったわけですね。

今後もAくんを観察していこうと思います。
ちなみに、僕が絶対彼にお金を貸すことはないでしょう。
永遠に。

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