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大人の社会は貸し借りで成り立っている話

こんばんは。
馬場ヤイリです。

3月に入り、世の中は年度末。
4月1日付の人事異動などあり、送別会と歓迎会のシーズンとなりました。
で、僕も飲み会や接待が多い日々になっております。

「最近の若者は会社の飲み会を断る傾向にある」

そんな愚痴をこぼす50代の管理職おじさんたちがいます。
さて、この若者の変化は何が原因なんでしょうか。
僕なりに以下の要因があると考えます。

・お金がない
(物価が上がった上に、税金や社会保険料も高くなり、ひと昔前より可処分所得が物価相当的としても実額としても下がっている)
・暇がない。
(お金がないから時間もない)
・娯楽がたくさんある。
(サブスク系のエンタメ多すぎ)
・視野が狭い
(飲み会なんて行かなくても自分ひとりで生きていけると錯覚している)

こんなところかなと。
僕はおじさん側でも若者側でもありません。
だから、どちらが正しいとか議論する気はありません。

僕のスタンスは『勝手にすればいい』。
どう立ち回るかはそいつ自身が決めればいいと思っている派です。

ただ、勝手ながら一つだけ若者に助言するとしたら、『人とのつながりは意外に重要』ってこと。

別に仕事付き合いだけではなく、家族や友達もそう。
ネット上にたくさん友達がいるから別にいい…というスタンスもありかと思います。
しかし、ネットでつながった仲間は、あなたにお金や食料を恵んでくれる可能性は低いです。
なぜなら、物理的に距離があるから。

家族や友達、仕事仲間はあなたの半径100Km以内にだいたい住んでますよね。
最悪、食うものがなければそいつの家に行って、土下座くらいすれば飯をおごってくれる可能性が高い。

ただ、ネットで知り合った友達は、そもそもどこに住んでいるかさえ定かではありません。
顔も知らないだろうし、ましてやどんな暮らしをしているかさえわからない。
つまり、恩を売りづらい。

人の社会は、若者のみなさんが思っている以上に貸し借りの世界です。
「前に助けてやったんだから、今度は俺を助けてくれ」
これは教科書やビジネス本には書かれていない思想ですが、確実に人間社会で機能している仕組みです。

その貸し借りが、ネット上だと起きづらい。

僕も行動すべてが打算的であるかと言われれば全然違います。
ただ、少なくとも恩人への恩返しはしたいと当然のごとく思います。

健全な貸し借りの連鎖が、すなわち大人の社会です。

その上で、リアルな人間関係は必須条件。
飲み会がすべてではないですが、そこに良き人間関係の原石が落ちてるかもって話でした。

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