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がんになりました!その5退院編

こんばんは。
馬場ヤイリです。

さて、今まで精巣がんの体験談を書き続けてきましたが、今回が最終回。
退院編です。

手術から3日後、退院予定の日がやってきました。
ぶっちゃけ、退院前日にやっと完全に麻酔がきれたくらいで、傷口は全然痛いままでした。

僕が入院したのはがんの専門病院。
2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる現代において、がんの専門病院は満員御礼で混んでました。
そんな事情もあり、切ったらすぐ出す(手術が終わったらすぐ退院させる)っていう雰囲気がありましたね。

それはそれで全然かまわないんですけど、僕の場合、退院予定になって『激しい頭痛』が襲ってきたんですよ…。

医者いわく、脊髄くも膜下麻酔の副作用らしいです。

というのも、前々回お伝えした通り、僕の打った麻酔は半身麻酔でした。
背骨と背骨のつなぎめにある硬膜に穴をあけ、麻酔を注入するやり方です。
で、脊髄の膜に穴をあけたところから髄液(ずいえき)が漏れだすんですって。
髄液は脳を包む液体です。
髄液が漏れると、本来脳まで昇っていく髄液の量が不足することになります。髄液に浮かんでいた脳が落ちてきて、頭蓋骨と接触するらしいです。

イメージとしては、ホルマリン漬けになったカエルの標本から、ホルマリン抜いたらカエルが筒の底に落ちてきますよね。あれが、頭蓋骨の中で起きると。

で、髄液不足による頭痛がマジで痛い。
どれくらい痛いかというと、退院予定にまだベッドから動けないほどに。

ただ、医者から痛み止めをもらって、なんとか退院日の午後には病院を出ることができました。
(僕も早く帰りたかったから、半ば無理やり退院した感じ)

そこから一週間、自宅療養をしました。
が、その一週間ずっと頭痛が続きました…。

医者からは「くも膜下麻酔の後遺症で、頭痛はよくあることだから。一週間くらいしたら治るよん」と言われていました。
その言葉を信じ、ひたすら痛みに耐える日々が続きました。

横になると、多少楽になるんですよね。
たぶん、立っている状態よりも髄液が脳にめぐりやすいからだと思われます。
(ググってみたら、そう書いてました)

ただね、やっぱり医者ってすげーなと思ったんですけど、ぴたっと1週間で頭痛がおさまったんですよね。
(マジシャンみてぇだな!!)

というわけで、あとは傷口が完全にくっつくのを待つ…というフェーズに入ったところです。

一応、これから何度か通院をすることになるし、もしがんの転移が発見されれば放射線&抗がん材治療が始まるわけですが。

ただ、患者である僕にできることはたいしてないので、医者に言われた通りだらだら死ぬまで生きていこうと思います。

また何か変化があったり、思うことがあったら書き記そうと思います。
読んでいただいてありがとうございました。

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