ハロプロの夏が明けて。

Hello! Project 2019 SUMMER
〜beautiful〜 / 〜harmony〜

9月1日に千秋楽を迎えてしまった。
私の夏もその日、終わった。

毎年正月と夏休みはハロコンに参戦している私。今年はひなフェスのチケットが取れず、武道館は仕事で行けず、ホールのコンサートはハロプロ研修生の公開実力診断テストを除くと正月ハロコン以来となった。

シリイベやリリイベなどで個別にグループは見ていたけれど、こうやって一堂に会すると迫力が違う。舞台上に約70人が立ち、歌い踊る。

15期が入りギラギラなモーニング娘。'19
橋迫鈴ちゃんが入りおもちゃ箱をひっくり返したワチャワチャ感の増したアンジュルム
パフォーマンスに定評のある新メンバーが加入したJuice=Juice
メンバーの不調をしっかりカバーしながらパフォーマンスを安定させる精鋭ぞろいのカントリー・ガールズ
アルバム発売が決定してノリに乗っているこぶしファクトリー
浅倉樹々ちゃん不在の中でアイドルらしさを一番醸しているつばきファクトリー
デビューシングルが絶好調のBEYOOOOONDS
研修生ユニットが結成されて切磋琢磨しているハロプロ研修生

どのグループもそれぞれが個性を持ち、真摯にパフォーマンスと向き合う姿は美しい。

今回のハロコンは久々にメドレー始まりで、全グループがワンコーラスずつ歌い、出番でないときは客席に降臨して踊っていた。
初めて2階席にメンバーが降臨し、久々に2階席しか取れなかった私でもその恩恵を受けられたことに感動。モーニング娘。'19の譜久村聖ちゃんや羽賀朱音ちゃん、Juice=Juiceの植村あかりちゃんや段原瑠々ちゃん、カントリー・ガールズの小関舞ちゃんなどなどが真近で踊っていたのをフリコピしながらガン見する幸せ。


基本的にハロコンは、
全体曲①→各グループの楽曲①→シャッフル→全体曲②→ダンス部→グループの楽曲②→全体曲③
という流れで、今回もこの通りではあった。しかし、最初の全体曲がそれぞれメドレーだったことと、真ん中の全体曲が、beautiful公演ではみんなでBEYOOOOONDS「Go Waist」を歌いながらエクササイズし、harmony公演では24時間テレビでお馴染みのモーニング娘。「でっかい宇宙に愛がある」をBEYOOOOONDS小林萌花ちゃんのピアノに合わせて合唱で歌うという変化球を加えてきた。


ハロコン恒例のシャッフルメドレーは、beautiful公演がメンバーカラー別シャッフルで、harmony公演が出身地別のシャッフルとなっている。メンバーカラー別のシャッフルは2016年夏ハロコン以来3年ぶり。
beautiful公演で個人的に印象に残ったものは、濃いピンク組(モーニング娘。'19譜久村聖ちゃん、アンジュルム笠原桃奈ちゃん、Juice=Juice稲場愛香ちゃん、BEYOOOOONDS西田汐里ちゃん)の「愛すクリ〜ムとMyプリン」(美勇伝)。色で分けただけなのにセクシーなメンバーが揃うという奇跡。表現力も高いため、一気に世界観に引き込まれた。
また、赤組(モーニング娘。'19加賀楓ちゃん、Juice=Juice金澤朋子ちゃん、つばきファクトリー秋山眞緒ちゃん、BEYOOOOONDS山﨑夢羽ちゃん)の「ソラシド 〜ねえねえ〜」(Buono!)は、ラストのロングトーンを一番若手のゆはが圧倒的歌唱力で歌い、会場からは歓声が上がった。
そして、青組(モーニング娘。'19石田亜佑美ちゃん、アンジュルム竹内朱莉ちゃん、カントリー・ガールズ小関舞ちゃん、こぶしファクトリー野村みな美ちゃん、BEYOOOOONDS里吉うたのちゃん)の「友情〜心のブスにはならねぇ!〜」(モーニング娘。おとめ組)を披露。原曲では道重さゆみさんの担当する頭サビをあゆみんが担当。全員のソロパートに比較的尺があり、普段歌割の少ない里吉うーたんの長いソロパートが聴けたのもよかった。

harmony公演のシャッフルは、Berryz工房と°C-uteの楽曲をメドレーに。2018年夏ハロコンでもベリキューカバーコーナーはあったが、シャッフルメドレーは初めて。
1曲目の「青春ソング」(°C-ute)は神奈川・千葉・京都組(モーニング娘。'19小田さくらちゃん、アンジュルム室田瑞希ちゃん、笠原桃奈ちゃん、Juice=Juice高木紗友希ちゃん、宮本佳林ちゃん、こぶしファクトリー広瀬彩海ちゃん、つばきファクトリー山岸理子ちゃん、BEYOOOOONDS西田汐里ちゃん)が披露し、歌唱力に定評のあるメンバーが揃っている中、頭サビの重要なアカペラ部分を一番末っ子のしおりんがしっかりと歌い上げ、ハロプロの層の厚さを見せつけた。
「Midnight Temptation」(°C-ute)は長野・静岡・愛知組(モーニング娘。'19野中美希ちゃん、牧野真莉愛ちゃん、羽賀朱音ちゃん、こぶしファクトリー和田桜子ちゃん、つばきファクトリー新沼希空ちゃん、小野田紗栞ちゃん、BEYOOOOONDS山﨑夢羽ちゃん)が担当。出身地別で組み合わせたら偶然12期が揃ってしまったのも面白い。この曲は野中ちぇると和田さこちゃんがメインのパートを歌い上げた。硬質で勢いのあるちぇると、太く深みのたるさこちゃんの声が対称的で聴き心地がよかった。サビ前の美味しいロングトーンはさおりん、サビの締めはゆはが歌い、後輩たちの追い上げるスピードに逞しさを感じた。
ハロヲタから人気の高い「蝉」(Berryz工房)は、東京組①(モーニング娘。'19譜久村聖ちゃん、アンジュルム勝田里奈ちゃん、カントリー・ガールズ山木梨沙ちゃん、こぶしファクトリー野村みな美ちゃん、つばきファクトリー小片リサちゃん、BEYOOOOONDS一岡伶奈ちゃん、清野桃々姫ちゃん、小林萌花ちゃん)がしっとりと歌唱。田舎への里帰りをテーマにした楽曲で、東京育ちのメンバーにぴったり。小林ほのぴの牧歌的な声質が曲にしっくりくる。サビのソロパートはももひめと小片りさまるが担当。夏の思い出を感じさせた。

「Go Waist」では、江口紗耶ちゃんのサヤーズブートキャンプに加えて、島倉りかお嬢様のエクササイズも披露。会場中が後ろの人に答案用紙を配る光景がなんともおかしかった。もちろん私も本気で答案用紙を配った。



中盤の全体曲「でっかい宇宙に愛がある」は、小林萌花ちゃんのピアノに合わせ、harmony公演という名に相応しいコーラスを聴かせてくれた。
新メンバーやダンス部メンバーは参加しなかったが、60人前後のメンバーが合唱しているのは勢いがある。
2番からはオケに合わせて踊りながら合唱していたが、モーニング娘。'19小田さくらちゃん、Juice=Juice高木紗友希ちゃん、こぶしファクトリー広瀬彩海ちゃん、つばきファクトリー岸本ゆめのちゃんのフェイクが差し込まれ、まさに「ハロプロ版We Are the World」であった。

その流れで、ハロプロダンス部。ダンスの得意なメンバーが二手に分かれて公演に合わせたダンスを踊る。

新加入のBEYOOOOONDS平井美葉ちゃん、里吉うたのちゃんの圧倒的なダンス力に惚れ惚れとしたbeautiful公演。ハロプロ加入前にダンスを磨いていた二人に加え、モーニング娘。'19牧野真莉愛ちゃん、加賀楓ちゃん、森戸知沙希ちゃん(CGと兼任)アンジュルム佐々木莉佳子ちゃん、Juice=Juice宮本佳林ちゃんで構成されている。BEYOOOOONDSの2人と森戸ちぃちゃん以外はアイドルになってからダンスを始めたメンバー。ここまで仕上がることに驚く。
真莉愛、加賀かえでぃー、莉佳子の長身を生かしたジェンダーレスなかっこよさ、佳林の可憐だが凛々しさもあるダンス、ちぃちゃんのしなやかかつ緩急のついた動き、美葉ちゃんのバキバキで止めの綺麗なダンス、里吉うーたんのキレのある上品なダンスが素晴らしかった。

harmony公演では、モーニング娘。'19石田亜佑美ちゃん、アンジュルム竹内朱莉ちゃん、室田瑞希ちゃん、Juice=Juice稲場愛香ちゃん、こぶしファクトリー浜浦彩乃ちゃん、つばきファクトリー山岸理子ちゃん、秋山眞緒ちゃんで構成されている。
キレの良さに定評のあるあゆみん、バキバキでアクセントの強めなタケちゃん、バキバキだけどセクシーさもあるむろたん、妖艶でしなやかさとかっこよさを併せ持つまなかん、長い腕と脚を生かしたダンスを踊るはまちゃん、普段のフワフワしたキャラから一変してガツガツかっこいいりこりこ、踊るとこどもっぽさが消える動きの綺麗なまおぴん。



各グループ曲もそれぞれの良さがあって楽しかった。
ハロプロ研修生は、ハロコンで初披露の新曲「情熱スパークル」と、6月の公演で初披露した「悪いヒト」を披露。
「情熱スパークル」は、タイトルの割に意外と可愛らしい曲で驚いた。振り付けも覚えやすく、今度の研修生発表会では振りコピしようと思う。「悪いヒト」は王道ハロプロシティポップでかなり好きな楽曲。歌詞の世界観は古めかしいものの、研修生が歌うと背伸びした感じが可愛らしい。金光留々ちゃんの歌が切なくてキュンとくる。


米村姫良々ちゃんは圧倒的なオーラがあり、キラキラした笑顔が可愛い。松原ユリヤちゃんと小野田華凜ちゃんの小学生コンビは、遠くから見ても一瞬でわかるくらい小さいが、一生懸命踊っていて胸が熱くなる。

モーニング娘。'19は、6月発売の新曲「青春Night」と「人生Blues」、2015年発売の「ENDLESS SKY」、ここ数年よく披露される2004年発売の「浪漫 〜MY DEAR BOY〜」を披露。
わたしの観に行った公演では、「人生Blues」がワンハーフで小田ちゃんのソロが聴けなくて残念だったけど、新メンバー込みのパフォーマンスが見られて嬉しかった(岡村ほまれちゃんは凛怪我でトークのみの参加)。
ダンス未経験の北川莉央ちゃんも、ちゃんと食らいついていて秋ツアーがますます楽しみになった。歌声も早く聴きたい。
山﨑愛生ちゃんはハロプロ研修生北海道だったからパフォーマンス中の表情にもある程度予定があって良い。笑顔がキラキラしていてかわいい。

アンジュルムは、ニューアルバムから「赤いイヤホン」と「人生、すなわちパンタ・レイ」、「I 無双 Strong」、「夏将軍」を披露。
「パンタレイ」のライブ披露はすごく楽しみにしていたけど千秋楽だけワンハーフでかなりショック。原曲で元リーダーの和田彩花さんが担当だったセリフを、千秋楽では今月卒業する勝田里奈ちゃんが担当。冷静で大人っぽいセリフだった。「赤いイヤホン」は流石のかっこよさで、特にサビ終わりの伊勢鈴蘭ちゃんのソロパートがかっこよくてかなり好き。「パンタレイ」の出だしソロパートも伊勢ちゃんで、歌唱力メンバーとして期待されているのを窺い知れる。タオル曲である「夏将軍」は、最後に新メンバーの鈴ちゃんがセンターに来るが、先輩たちが鈴ちゃんの頭の上にタオルを乗っけているのがとても可愛かった。新曲の発売を発表したが、りなぷ〜のソロ曲含め、今から楽しみ。

Juice=Juiceは、今年発売されたシングル曲「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」と「微炭酸」、2017年配信の「Fiesta! Fiesta!」、1stアルバム収録の「生まれたてのBaby Love」を披露。
スマッシュヒットした「ひとそれ」、頭サビの佳林ソロパートから一気に引き込まれる楽曲。段原瑠々ちゃんの落ちサビの流麗な歌に感動。「生まれたてのBaby Love」では、紗友希のアレンジが伸びやかでかっこよかった。新メンバーがここからどんな風に目立ってくるのか楽しみ。

カントリー・ガールズは、新曲の「One Summer Night 〜真夏の決心〜」と「夏色のパレット」、2015年発売の「わかっているのにごめんね」、2016年発売の「どーだっていいの」を披露。
喉の不調で森戸知沙希ちゃんがほぼ歌わず、他のメンバーがカバーしていた。「わかごめ」に至っては小関舞ちゃんとツートップのため、山木梨沙ちゃんと船木結ちゃんがしっかりカバーしていた。山木さんは嗣永桃子さん、稲場愛香ちゃんのパートもかなり引き継いでいたため、ほぼ山木さんのターン。
4人中3人も別グループでの活動があり、ふなちゃんも喉の手術をしたばかりのため、カントリーメンバーはかなり大変だったと思うが、難なくこなしていた。困難 荒波 大歓迎 カントリー・ガールズなら大丈夫であった。
8/24配信開始の新曲2曲をハロコン期間中に初披露。「真夏の決心」ではスタンドマイクを使用したかわいい振り付け。「夏色のパレット」はソロパートからひとりずつ増えていくユニゾンパートが特徴的で爽やかな一曲。

こぶしファクトリーは、4月発売のシングル「Oh No 懊悩」と、ライブでは何度も披露されて、再来月発売予定のアルバムにようやく収録される「消せやしないキモチ」、「ドカンとBREAK」、2016年発売のシングルの歌詞を2019年版に書き換えた「サンバ!こぶしジャネイロ2019」を披露。
Oh Noジャンプが好きで毎回飛ぶのを楽しみにしているが、2階席後方は流石に飛んでいる人が少なかった。「ドカンとBREAK」はもちろんグーちゃんリングを着用。わたしの持っているのがLサイズで、気を抜くとすぐに落としてしまいそうなのが難点。
「こぶしジャネイロ2019」は、歌詞のハマりが良くなくて替え歌感を感じてしまったが、振り付けはそのままでフリコピするのが楽しい。

つばきファクトリーは、8/24に配信開始した「ナインティーンの蜃気楼」と、昨年発売された「今夜だけ浮かれたかった」、「帰ろう レッツゴー!」、2017年に発売された「就活センセーション」を披露。
浅倉樹々ちゃん不在であったが、8人で樹々ちゃんの分をカバーした。
新曲の「ナインティーンの蜃気楼」は、爽やかな王道ポップロックで、落ちサビの小野瑞歩ちゃんと小片リサちゃんの歌が良い。低音メンバーが少ないのにつばき楽曲に低音が多いのはどういう意図なんだろうか。その点、「帰ろうレッツゴー」は歌いやすそうだった。可愛くて楽しい、ラストスパートにうってつけの楽曲。「就活センセーション」の岸本ゆめのちゃんフェイクのかっこよさは異常。爆発力が高い。

BEYOOOOONDSは、先日発売されたデビューシングル「眼鏡の男の子」と「ニッポンノD・N・A!」、「Go Waist」、未音源化曲「アツイ!」を披露。
「Go Waist」は千秋楽のメドレーを除くと唯一両公演で歌われている(CG真夏の決心披露までは夏色のパレットも両公演歌われていた)。サヤーズブートキャンプがとても楽しい。ほのピアノにも注目の一曲。
「ニッポンノDNA」は、会場中、サビでの盛り上がりがとても激しく、みんなで踊れる楽曲となっている。

最後は全員出演で「愛の軍団」(モーニング娘。)と「46億年LOVE」(アンジュルム)を歌う。beautiful公演の「愛の軍団」は、大人数で<ほんと?ほんと?>とピョコピョコ飛び、大人数で歌割時に挙手をするのが面白かった。本家では最近全くフルコーラスをやらないが、久々にライブでフルコーラスを聴けた。単独でもフルで歌ってほしいなぁ。
「46億年LOVE」は、盛り上がる一曲で会場中歌えや騒げやの状態。落ちサビソロパートは、元々の歌割の室田瑞希ちゃんと、笠原桃奈ちゃんが担当した。原曲ではかっさーではなく船木結ちゃんが担当だが、喉の影響なのかCGの立ち位置にいるからかかっさーになっていた。それはそれで新鮮で、よく歌えていたと思う。最後の最後に

もしも争いのない未来
誰かが堪えてたら意味ない
夢に見てた自分じゃなくても
真っ当に暮らしていく
今どき

なんて歌われたら泣いてしまう。つくづくハロプロは愛と地球と平和を歌っているんだなと感じる。


こうして夏のハロコンは終了。客電がついてからも、最後のハロコン出演を終えたアンジュルム勝田里奈ちゃんへのりなぷ〜コールが鳴り止むことはなかった。いや、早く出ろよって話ではあるんだけど。りなぷ〜コールに泣いている女の子もいたり、いい歳したおっさんたちが大きな声でりなぷ〜!りなぷ〜!と叫んでいることに対して私もハロプロを応援できて幸せだなと涙が流れそうだった。私もりなぷ〜コールを参加しつつ会場を出た。ホールの出口で舞台に向かい一礼をする人がいた。ハロヲタはスポーツマンシップに則っているんだなと感心。周りの顔をチラリと見てみると、皆、満足そうだった。私も満足した。駅に着いてPASMOをチャージしようとしたら200円しか入っていなかった。泣いた。愛は超える46億年。

この記事が参加している募集

#夏の思い出

26,360件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?