「I・S・I」

今日は自戒を込めて投稿します。

人材育成を行う上で”言葉”というものはとても大切なツールです。

ただの言葉の羅列で部下や後輩が育っていったり、育っていかなかったり・・・。

皆さんは不思議に思うことはありませんか?

スポーツ界では万年成績が悪かったチームが監督の交代で急に上位クラスにジャンプアップしたり、それまで成績が良かったのに急に結果が出なくなって降格の危機にさらされるチームがあったりすることに。。。

私は上記のような結果になるのは少なからず、チームで共有される言葉・監督が使う言葉が関係していると考えています。


メンバーが一緒なのに監督が変わるだけでチームが変わる。
メンバーの目の色が変わる。
メンバーが生き生きしている。

上司や先輩としては常にこのような現象を作り出したいところ。。。


もし、「言葉」が関係しているのなら、”いつ・それを・言うか”(I・S・I)ということが大きなポイントになってくると私は考えます。


大好きな人に告白をしたいと考えている人が、まさか朝開口一番に「好きだ」という人はいませんよね?まぁそれが一番効果があるというなら文句は言いませんが・・・。


「好きだ」という言葉が一番突き刺さる場面・状況を考えてロマンチックな夜景が見えるところで伝えた方が、相手の返答も変わってくると思います。


同じ「好きだ」という言葉でも状況やタイミングで言葉の効果が変わるのです。


ところで、皆さんだったら次のAさんとBさんどちらが人材育成が上手と思いますか


Aさんは部下のCさんが日々の経験に沿ってアドバイスをするタイプ。

Bさんは部下のCさんにその経験とは関係なく、言葉で効果的な環境を整えてどんどん言葉を伝えいくタイプ。


Aさんはことが起きるのを待っているタイプ。

Bさんは自分から影響を与えるタイプ。


Aさんはフィードバックが主戦場。

Bさんはフィードフォワードが主戦場。


どちらが優れているとかそういう問題ではないですし、濃淡の問題でもあります。
つまり、ケースバイケースで関わり方を変えるのが賢い方法です。


ただ私もこの投稿を書く今まではAさんのようなタイプでした・・・。

でも今回を機にBさんになれるようになりたいとも考えるようになりました。


というのも、部下のCさんの立場で考えてみると


Cさんがミスを犯すという時に

Aさんはミスが起こったあとにフォローしながら次のチャレンジを後押しすることができますが

一方でBさんの場合、

まずCさんは「あっ、これはこの間Bさんが言ってたことと一緒だ」

と気づき、ミスを未然に防げるかもしれません。

ある行動をする時に起こりやすいミスにも配慮して言葉を伝える・・・その方がCさんの気づきから仕事へのコミットメントも変わってくると考えるからです。


また、別の視点から、AさんとBさんを捉えます。


Aさんはことが起きないとCさんに言葉を伝えられません。


一方、Bさんは伝える環境を自分で作り出せるので加速度的にCさんを成長させることができます。


言葉の影響力を最大限に引き出せるBさんはCさんへどんどん言葉を伝えられます。


いつ・それを・言うか?


今言うべきか?後で言うべきか?それとも先に言っておくべきか?


言葉の力を信じる人ができると私は考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?