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外出時や室内熱中症、夜間熱中症予防に「熱中症情報」の活用を

今年の夏は、新型コロナウイルス感染症対策のため例年より自宅で過ごす時間が多くなることが予想されますが、室内でも十分な熱中症対策が必要です。また、外出が減ることによって体が暑さに慣れにくく、さらにマスク着用によって熱中症のリスクが高まる可能性もあるため、例年以上の注意をしてお過ごしください。

熱中症にならないために:日常生活での注意事項


(1)暑さを避ける
日傘をさす、帽子をかぶる、日陰を選んで歩くなど
(2)服装を工夫する
風通しがよく、汗を吸って服の表面から蒸発させることができるものを選ぶ
(3)こまめに水分を補給する
のどが渇く前や、暑い場所に出て行く前から水分を補給する
(4)急に暑くなる日に注意する
急に暑くなった日に外にいたり、久しぶりに暑い環境で活動した人は熱中症になりやすいため、暑さには徐々に慣れていく
(5)暑さに備えた体作り
日頃からウオーキングなどで汗をかく習慣を身につけておく
(6)個人の条件を考慮する
熱中症の発生には、その日の体調が影響するため、普段問題がなくても睡眠不足や食事を摂っていないなどの時には注意する
(7)集団活動の場ではお互いに配慮する
暑さが避けられない場所での運動や作業は、なるべく短時間で済ませるようにしたり、こまめに休憩を

熱中症にならないために:こまめに水分補給を

また、熱中症の予防のポイントは、喉の渇きを感じる前に定期的に水分補給することです。
私たちは、じっとしていても体中の皮膚などから1日に約1リットルの水分を失っています。特に夏は汗もかくのでより多くの水分が奪われます。
これを補うため、1回150cc程度の水分を1日7~8回くらい摂りましょう。

以下のタイミングでは特に忘れず水分補給を
・朝起きてから
・外出するとき
・外出先から帰ってきたとき
・お風呂に入る前
・お風呂あがり
・寝る前

ちなみに、アルコールやカフェインを含む飲み物には利尿作用があるため、十分な水分補給はできません。冷えたビールがおいしい季節ですが、一緒にお水も飲んでくださいね。

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熱中症にならないために:室内でも熱中症に注意

総務省によると、2019年5月から9月の熱中症による救急搬送人員の累計は全国で71,317人。熱中症の発生場所は、住宅(室内)が38.6%(27,500人)と最も多い結果でした。

熱中症は晴れている日だけではなく、湿気の多い時期や曇りの日、そして日中だけでなく夜間や室内にいるときにも起こる可能性があります。
温度が高く蒸し暑い、日差しが強い、風がない、急に暑くなったなど、体内の熱を体外にうまく放出できず体を冷やせない状況にあるときは、どんな場所にいても注意が必要です。

また、風邪気味など体調不良の日、朝食を抜いている日、寝不足の日も熱中症になりやすくなります。また、暑さの耐性には個人差があります。周囲の人が大丈夫でもご自身の体調に変化を感じた時は、けっして無理をせずに冷房を使ったり涼しい場所で休んだりしてくださいね。

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「Yahoo!天気・災害」(パソコン版、スマートフォンブラウザー版)で、全国各地の1時間ごとの熱中症危険度予報などをまとめた「熱中症情報」を公開しています。
熱中症の危険がある時間帯をあらかじめ確認し、
「今日は『極めて危険』レベルだからいつもよりこまめに水分補給をしよう」
「今夜は『危険』レベルが続くから、エアコンで室温を調整しておこう」
などの対策に、ぜひご利用ください。

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(写真:アフロ)