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仕事と子育ての両立は「難しい」ことなのか?~大学生から見えている現実~

「仕事と子育ての両立」の観点から、大学の授業におじゃまして、私の経験談をお話させてもらう機会をもらいました。学生さんは授業の課題のためとは言え、しっかり質問を考えており、私はその質問に回答していく形で、約20名の大学生とお話をしました。

少し時間が余ったので、今日の感想や気付いたことをチャットに入れてもらったところ、

「仕事と子育ての両立は難しいことだと思っていたけど、楽しそうにお話されていてイメージが変わりました」

という感想が複数人から出てきました。

私のnoteを見てくださっている方はワーママの方が多いと思いますが、みなさん、こちらの感想、どう思われますか?

私の感じたことを、書き留めます。


最初の感想

仕事と子育ての両立が「楽しそう」に見えたこと、自分もいつかやりたい!と思ってもらえたことはとてもとても嬉しいと思いました。お話する機会があったことに感謝です!

一方で、まだ社会に出ていない大学生のうちから、仕事と子育ての両立を「難しいものだ」と捉えることに、心がざわつきました。

もちろん、仕事と子育ての両立は、「楽しさ」だけでは語れなく、大変さや、親とし人としての修行のような「難しい、厳しい」面もあります。

しかし、その難しさ、厳しさを差し引いても、仕事をしながら子どもを産み育てることは、楽しいですし、自分の成長に繋がるとても素晴らしい経験だと感じています。

この楽しさや、良い面が伝わっていないこと、これから社会に出ていく大学生が、ワクワクの未来ではなく、難しさや不安に感じる未来を想像していることは、もったいないと感じました。

自分の学生時代はどうだったか

では、自分が学生だった20年ほど前を思い返してみるとどうだったか。。

未来へのワクワクはあるものの、現実的に今いるところの延長線上にある未来を描いていたように思います。
大学の先輩が就職した企業名を調べたり、同じ学科の先輩がどのようなキャリアを歩いているか聞いたり、少し広げて近くの大人の話を聞いたり。。
近くの大人や先輩から見聞きした情報から、想像を膨らませていました。

すると、当時のロールモデルは、「バリキャリ」か「専業主婦」か。
仕事を続けていきたいと思っていた私は、「結婚するまでに出来る限りストレッチの効いた仕事をしてキャリアを積みたい」「子どもを産む前に仕事で頼られる人になりたい」と考えていました。

そのため、私が就職活動していた2005年、結婚・妊娠しても仕事が続けられる環境があるか、会社説明会の度に質問していたことを思い出しました。

20年前と今も、不安は同じ?

つまり、私は、今の学生さんと同じで、仕事と子育ての両立は「難しい」ことと捉えていたということになります。

サンプル1ではありますが、20年前も今も、仕事と子育ての両立への不安は、大きく変わっていないのか?と不思議になりました。

これだけ共働き世帯が増えているのに。。これこそ、もったいない!と思う部分です。

令和5年版男女共同参画白書(内閣府男女共同参画局)

世の中の変化と共に、仕事の仕方も大きく変化しているこの20年で、今でも仕事と子育ての両立は難しいと思っている現実を、目の当たりにしました。

私に出来ることは何か

まずは、仕事と子育ての両立は楽しいことであることを、伝えていくこと。
リア充になる必要はありませんが、大変な部分もあるけど、楽しい部分もあることを、声を大きく発信していきたいと思います。

同じように、子育てを楽しみながら、子育てがあるからこそ仕事も集中して頑張っているママ、パパは多いはず!!忙しい世代なので発信に時間を使う余裕はない方も多いですが、多様な声を上げていくことが大切だと感じます。

さらに、仕事と子育ての両立の「何が」難しいのか、細かく分けていくこと。学生さんからの質問を聞いていて、色々不安だけど。。とごちゃごちゃしている質問も多いと感じました。

結婚や妊娠については、自分だけの希望や、努力だけではどうにもならないことが多いのも現実ですので、自分でどうにか出来ることと、自分でどうにも出来ないことを区分けしたり、自分だけで抱え込もうとせずに「チーム」の視点を持つこと、組織や制度にも頼ることなど、色々な視点に分けて考えると、難しさの正体がつかめるのではないかと思います。

未来に希望を

学生さんが未来に希望を持てるよう、大人たちの行動が大切であることを痛感しました。

仕事と子育ての両立は大変だけど楽しいこと

未来に希望を持ち、明るい未来に向かって勉強する学生さんが増えるよう、声を挙げていきたいと思います。

小さな一歩ではありますが、私も出来ることから、行動していきます。


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