豪州水泳コーチ留学【五輪編】
大学を無事卒業できたのでこの話も完結!!
みたいな感じでも良かったのですが…
私がオーストラリアにいた4年間は
大学生活なんてほんの一部分でしかなくて…
他の部分の方が充実している事が多かった。
まあ一番の出来事は、やはりなんといっても
2000年に地元シドニーで盛大に行われた…
オリンピックとパラリンピック でしょう。
五輪では裏方でも参加したくて
シドニーオリンピックではオーストラリア選手が
大活躍した大会で大いに国内は盛り上がりました。
競泳では、イアンソープ選手が全盛期🥇🥇🥇🥈🥈
北島康介選手やマイケルフェルプス選手は4位と
まだメダリストではなかったそんな大会で…
私は現地の学生ビザ所持者向けに募集していた
メディアサポートの仕事を見つけて応募…
「オー人事、オー人事」のCMで有名だった
スタッフサービスのオーストラリア支店で面接。
とにかく長年水泳をやってきて専門知識がある事と
日本代表選手やコーチたちに知り合いがいると…
ちょー猛アピールの末…
見事に合格💯 無事、採用された👏🏽
NHKの取材班の補佐として
採用後、配属されたのはNHKの取材班。
五輪本番は水泳担当の記者さんの補佐をした。
仕事の内容はザックリ説明すると…
レース後のインタビューで記者さんが選手に
「準決勝は前半抑えて泳いでいましたが…
決勝では前半から積極的に攻める泳ぎでしたが
その辺の作戦はどのように考えて臨みましたか?」
みたいな…
レースのデータやその選手のスタイルなど
コチラが専門的にみて聞いたら面白そうな事を
事前に記者さんにアドバイスするような仕事。
NHKですから記者さんの質問も的を得てないと
選手の返答も困りますし、映像としても使えない。
五輪期間中は、レースのリザルトとにらめっこ
気づいた事は小さな事でもまとめて記者さんや
解説者の方に情報共有していました。
因みに解説者の方といえばシドニーの水泳解説は
野口智博氏(私の師匠)と鈴木大地氏(金メダリスト)
でした。
野口さんには、帰国後も大変お世話になりまして
今の仕事をするきっかけを作って頂いた恩師です。
10準備して1も使われない世界で
とにかく大会期間中は、ミックスゾーンという
取材班が唯一公式にインタビューをしていい場で
選手に話を聞いたり、コーチに話を聞いたり…
選手がリラックスして本音を話してもらうには
やはり人間関係の構築が大切ですよね。
近年の五輪は元選手がインタビューをする機会が
だいぶ増えているのはそれが理由だと思います…
私が調べた事を実際の報道で使ってもらえるのは
まあ10調べて1も使ってもらえませんでしたが…
今でも覚えているのは解説の野口氏に…
「1500のラップをみていたら行き帰りでタイムが
全員違うんですけど、そんな事あるんですか?」と
行きは飛ばして、帰りは抑えて泳いでいるのか?と
データを見せて尋ねたら、そんな事ありえないと。
ほぼ全員0.数秒ターン側に向かう時と戻る時では
タイムが違う事に気づきました。
の「何でだろう。プールの形状の問題かな」
や「確かに水深はターン側の方が浅いですね」
お互い疑問は持ちつつもデータはそれを示してて
それ以外の種目も調べました。
その後1500決勝で野口氏が解説中にその事に
触れてくれた事を今でも覚えております。
「あっ!その話触れてくれた!」
小さな出来事に対しての大きな感動…😭
つづく
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