一百野 矢宙

一百野 矢宙(いおの やひろ)と申します。 オリジナルの物語をメモのような感覚で綴って…

一百野 矢宙

一百野 矢宙(いおの やひろ)と申します。 オリジナルの物語をメモのような感覚で綴っていけたらと存じます。 どうぞお付き合いくださいませ。

最近の記事

精霊と真力

これは、まだこの大地ができる前のお話。 太陽から炎の真力が生まれたところから始まりました。 太陽から飛び出した炎の真力は宇宙の寒さで表面が固まり、そこに地の真力が宿りました。 地の真力は炎の熱さで汗をかき、そこに水の真力が宿りました。 炎の真力が水の真力と挨拶がしたいと言いました。 地の真力がその為の隙間を作ると、水の真力が炎の真力の熱さで少し蒸発してしまいました。 そして、その衝撃で風の真力が生まれました。 こうして真力の溢れるひとつの星になると、光と闇の真力も

    • 3つの世界のお話

      昔々、まだ君のママとパパが生まれる ずっとずっと前のお話。 この世界には、真力(マナ)とよばれる不思議な力を使える7つの種族が仲良く暮らしていました。 そんなある日、それぞれの種族から真力が使えない子が生まれるようになりました。 始めはみんなで力を合わせて暮らしていましたが、真力の使えない子がどんどん増えていきました。 そんなある日、真力の使えない子たちがみんなで「雨を降らせてほしい」というお願いを空にしました。 するとその願いがもうひとつの生きモノを作り上げたのです。