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「ゆめにっき」派生ゲームのアレンジについて

久々にゲーム曲のアレンジでもやろうかと思った。さて、なんのシリーズをやろうか。最近のゲームは全くわからないので、やっぱ昔のゲームかな、と思ったところで、そういえば僕のインターネットにおける作曲の原点は「ゆめにっき」だったな、と思い出した。
 
それこそニコニコ動画がはじまったばかりの頃、いろんな動画コンテンツがあったけれど、名だたる人気コンテンツの中に、屹然と同人ゲームである「ゆめにっき」のプレイ動画があった。このゲームは変わったゲームで、夢のなかの世界をただ歩き回るだけ、戦闘もストーリーも会話もなし。一応、あるアイテムをすべて集めて、ある行動をとるとエンディング。フリーゲームなのでお金もかからない。パソコンがあれば遊べる。こういった、なかなかエッジのきいた特徴をもった同人ゲームだったが、チープな作品が多いフリーゲームのなかでは明らかに異彩を放っていて、その完成度の高さから、多くのファンがついていた。


僕がニコニコ動画で好きだった人のなかに「こんぺいとうP」という名前で活動している人がいて、その人が「ゆめにっき」のアレンジ曲動画を何曲か投稿していた。「ゆめにっき」で流れているBGMは同じフレーズの繰り返しが多いため、アレンジできる余地が多く、自由度は高い。だから、作曲モチーフに飢えているDTMerとの相性はよかったようだ。そういった動画を漁っていたら、自分でもできそうに思えたので、ものは試しと手持ちの作曲ソフトでアレンジ動画を作ってみた。すると、「ゆめにっき」人気もあいまって瞬く間に再生数が伸び、コメントもたくさんついた。
 
僕のニコ動人生はそこからスタートして、オリジナル曲なども150曲以上発表して、今に至る。いまにして思えば「ゆめにっき」は僕の原点だし、あの作品はすごい作品だったんだな、と素直に感じる。当時はあまり意識していなかったが、フリーゲームなので、僕は一円も払っていない。しかしあのゲームは素材がすべて作者によるものなので、作業量は膨大だろう。それをなんの見返りもなくやっていた、というのだから凄まじい限りだ。
 
しかし、あの作品は、僕のようなアレンジ動画をはじめ、二次創作界隈に大きな刺激を与えた作品だったと思う。二次創作のみならず、「ゆめにっき」をオマージュしたゲームまでたくさん出てきたことからも、それは明らかだ。僕がアレンジ動画を投稿していた当時から、「ゆめ2っき」という派生ゲームはあったけれど、いまでは何種類あるのか把握できないぐらい、「派生ゲーム」が誕生している。
 
あまりにも種類が多いので、ツイッターでどれがおすすめか聞いてみたら、少しフィードバックがあった。「.flow」というゲームがいいらしいので、それをやってみることにした。さっそく、必要なソフトをインストールしようとしてみたらうまくいかなかったので、もうちょっとしてからまたトライしようと思うけれど。


「ゆめにっき」に出てくる曲で、主だったところはだいたいアレンジし尽くしてしまったので、次は「派生」の音楽のアレンジをしようと思う。もともとのゲームから派生したゲームの、さらに二次創作をする。ここまで二次創作の広がりがあるゲームもなかなかないのでは、と思う。
 
新しいシリーズを構想しているときがなんだかんだいって一番楽しい。いいシリーズになりますように。

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