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カラーリスト一番の悩みと、カラー診断ゲームのルール

「シーズン判定に悩んだ時、どうしたら良いか?」

カラーリストにアンケートを取ったら、カラー診断で判断が難しいお客様への対応が、一番の悩みでした。

アンケート結果を元に、ニーズのある悩み用の動画を作成しましたが、そちらは有料なので、この記事では違う視点で考えます。

カラー診断というビジネス(お金稼ぎ)のゲームのルールを考えれば、
「まだ経験が足りないから」「もっと勉強が必要」
が減るヒントがあるのでは?と、思いました。

https://youtu.be/Axl8WWzswoM

         

カラー診断ゲームのルール

この本で印象的だった言葉を

「ルールは、条件と結果」
「ルールは、人の欲求を開花させるためのコミュニケーションツール」
「ルールの、技能と偶然のバランスで面白くなる」

つまり、ルールという縛りの範囲で、何かをやって、結果が出て、頭や体の動き次第で、結果が違ってくるから面白くなって、人間は熱中してしまう。

私の考えるカラー診断のルール

  1. ブルベ・イエベ・4-16シーズン分類といったタイプ分けで、答えに縛りを入れる

  2. その縛りで「自分はどれなのだろう?」という知りたい欲望を刺激され、サービスを受ける

  3. ドレープやメイクという道具を使う、技能とデモンストレーション

  4. 顔写りの違いを、言葉という道具で納得させる話術

  5. その話術で気持ち良くさせて、何か買っもらう or 他のメニューも受けてもらえれば、売上アップ

  6. SNSで拡散してもらう施策で、新規顧客GET


ルールという視点で見ると、ルールが絶妙だから、こんなにも日本で認知されたのだと思いました。

血液型占いや、星座、動物占い、カラーセラピーも顔タイプも、骨格診断も、キーとなるのが「タイプ分け」だと感じます。
人は、なんでもよくてどうでもよい、比べて悩み、欲にまみれて、答えなんて無いこの世の中で、自分という存在を、他がいる社会の中で肯定するため、何らかの型や役割で、答えを狭めて欲しいのだと思います。

全てはグラデーションで、明確な答えなんて無い事は、誰でも知っています。それでもなのです。

お客様は、どこに価値を感じるのか

カラー診断の中で、お客様が一番価値を感じるポイントは、
「自分がいったい何タイプなのかが、確定すること」
だと思います。これがもやつくと、スッキリ満足できません。

私は有名先生複数名に、それぞ違う、全てのシーズンを言われましたが、どれも納得して、満足感ありました。そもそも「答え」なんて自分が納得するためのものだったので、何を言われるかよりも、どう言われるかが大切だと感じました。
そこが、ルールの大元かもしれません。

もちろん、人によっては、憧れの「先生」とお喋りするのが一番の価値の方もいますし、同業者の視察となれば、ドレープの操作と言葉選びのセンスが、価値ポイントだったりします。

いずれにせよ、「診断に迷う」ことで生まれる価値毀損は、カラーリスト本人の内部にしか無くて、それが外に出て悪さしなければ、お客様はルール内で楽しめます。


カラーの仕事には、他のゲームもあります。

そのゲームが、一番のキャッシュポイントだったりしますが。

個人的には、少し前まで、そっちのゲームは「なんだかな」と思っていたのですが、逆に、今の時代最新のスタイルなのではと、心変わりしました。

お金稼ぎというビジネスゲームは、人の欲望があるところに生まれます。
多くのプレイヤーが試行錯誤を繰り返して、ルールを時代に合わせて最適化していきます。そのルール成立までには、多くの失敗があります。

私が20年くらい前にカラービジネスというものを知り、
「こんなのおかしいよ。ここ変えた方がいいのにな」
とか思って、色々とやってきましたが、結局受け入れられてお金を頂けるのは、そこにあったルール上のものでした。

だから、既存のルールというものは、おかしなように見えても、人の心の動きまで計算されて、そうなっている可能性が高いのかもしれません。

だからといって、ルールの範囲だけで思考停止するのはつまらないです。
違和感を放置しない事で、新たなルールが生まれるかもしれないので、これからも出来るだけ試してみます。

今は、カラービジネスにある良いルールを、他の分野などに拡張したいです。

カラー×美容院
カラー×せどり
カラー×会社員
カラー×不動産
カラー×手芸
カラー×工場業
カラー×介護施設
カラー×〇〇

カラーで月3万、他で7万。もう一つの他で10万。
といった形で、カラーの仕事を続けられることで、人生が豊かになる。

お客様を迎える嬉しい瞬間を、1件でも増やしたいです。

素材用。お客様を迎える瞬間。スカーフ花海棠