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SNSで仕事にしやすくなったのか?

私がカラーの仕事に携わるようになった2003年頃。ホームページ(以下HP)は阿部寛さんのようなものが主流で、HPを持っているカラーリストは全国で50名くらいでした。

HPビルダーでこれを作るか、外注で30-50万かけて、少し見栄えが良いものを作るか。ブログも流行る前でしたので、発信する難易度が高く、発信者は限られていました。

今はSNSで、毎日何度でも発信することができます。しかも無料で。

それで、カラーの仕事(フリーランスの仕事)で稼ぎやすくなったのか?ということを考えてみました。


発信を量産することが、本当に良いことなのか?

チ。の4巻で印象的な言葉があります

ハァ。君はわかっていないようだがな、大半の人間が言葉を読み書きできないのはいいことなんだよ。
文字とういのは特殊な技能、言葉を残すのは重い行為だ。
扱うには一定の資質と最低限の教養が要求されるべき。
誰もが簡単に文字を使えたら、ゴミのような情報で溢れかえってしまう。
そんな世の中、目も当てられん。

チ。4巻 | 魚豊 (著)

少し前は、ビジネス意識が高い人だけがHPを作っていたのと、気軽に発信はできなかったので、発信の内容は精査されていて、質が高かったように思えます。
同業者が2chで、他のサロンの悪い口コミを書くということは結構ありましたが、ネットの情報は、「チ。」の活版印刷で本が広まる前の時代のように、限られた人が発信したものでした。

今は、みんなが毎日発信しますので、膨大な情報で溢れています。
続けるうちに、義務感やなんとなくで発信を量産する。発信パターンは限られますやで、どんなに工夫しても、どこかで見たことある、誰かのマネのようになるのは仕方ないです。

もう、オリジナルの内容なんて無いと思います。
みんな大量の情報をさばくために、数秒で読み流し、じっくり読むことなんて少ないので、もはや発信内容は関係ないのかもしれません。

そうすると、発信することの意味は何なのか?となります。
その30「いいね」に1つでも本物はあるのか?

仕事にする難易度は、変わらない?

今も昔も、カラーで10年以上食べていける人は、ほんの一握りです。
1-2年で半数の方は諦めますし、難易度は変わっていないと感じます。私も半年だけサロンにチャレンジしてみて、集客の苦しさとSNSは、密接に関わっていると感じました。

HP、プログ、SNSとメインツールが移り変わるにつれ、発信しないと、仕事にならないと言われるようになりました。

99%正しいと思います。

だからと言って、無名の何者でもない誰かが、SNSで発信するだけで仕事になる、そんな簡単なビジネスは存在しません。

やみくもに惰性で発信しまうと、考えの浅さが露呈して、逆効果になりかねません。
今はちょっとした失言も許されない、潔白社会です。いやな拡散のされ方をされて、デジタルタトゥーが残ると、やりにくくなります。

1%以外ではありますが、発信せずとも成功している方もいます。

ほとんどの人は発信を努力しても、仕事として続かないわけですから、発信しない戦略を取った方が、逆に成功確率が高くなるかもしれません。

顔出しもしない。自分では発信しない

様々な理由で、顔出しできない方は結構います。
顔出ししたほうが、当然成功確率は高まります。

20年くらい前も、今も、顔出ししないで成功している方もいます。

成功できるかどうかは、口コミしだいです。
今は、お客様のSNSで発信してもらうことが重要です。

つまり、自分で発信しなくても、お客様にうまく発信してもらうことができれば、顔出ししなくとも、無理にたくさんSNS発信しなくとも、集客は可能です。

発信する時間が苦痛になったり、無駄に買ったり売ったりのショッピング地獄に陥るより、私はその方が、ストレスが少なくて良いです。

無理に何かを続けると、ある日負担が爆発して、精神的に堪えます。

自分が心地よく思え、続けられる方法で積み重ねることが、仕事にするための一番のポイントだと思います。

無理にSNSを続けなくても、仕事にできる方法はありますので、今が辛いと思ったら、一旦白紙に戻して、プランを書き直してみてください!

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