マーケター視点での、テレビ局はなぜ衰退しているのか①

ネットニュースでもよく取り上げられているテレビ局の衰退について何回かに分けて書いてみます。すべてのテレビ局がそうではなく自分が今までにかかわったテレビ局はそういうところが多かった、ぐらいのイメージです。

①職人・プライド

テレビ局はテレビ、映像を作って放送することで広告収入や受信料をもらって設けている仕事であるため、制作側に一番力があるところが多いです。

でもこの制作側にいる人はテレビ局、TV映像制作の職人でしかなく、マーケティング視点が欠けているのが一番の課題です。

その方々が映像を作るまで、他の社内の人にあまり発言できるタイミングがないため、映像が出来上がったものにたいして、付け焼刃のプロモーションなり告知しかできない。

そうなると今まで通り、テレビが好きな人だけが見て、終わってしまう。テレビでの告知が限界な今、いかにインターネットを活用して届けられていない人に導線を作ってテレビに回帰してもらえるきっかけを作らなければいけないのですが、基本的にはそれより職人たちがつくる映像が一番最初に出来上がってしまう。職人たちはなんでこんないいもの作っているのに視聴率がのびないのか、永遠に悩み続けます。企業の体制が変わらない限りこの地獄は続くと考えています。

ちなみにWEBメディアにも言えることですが、エンジニアが一番強い会社も同じようなジレンマを抱えていると思います。

日本は特に、広告もテレビ局も極端な分業制です。海外ではデザイナーがMBAなどを取得し、経営者と経営の部分から話し合いそれにあった提案ができるが、日本ではこれができる人が少ない。だからこそ、同じテーブルで番組をつくることに対して制作のプロと編成のプロとマーケティングのプロが会話できる座組が作れるようになれば、ターゲットを分析したうえで素晴らしい番組を届けるべき人届けられるようなプランを並行してたてながら番組を作っていく必要がある。

NHKが特にここ数年で他の局との違いが出てきている、近年のコンテンツのクオリティやPRを絡めた取り組みがどのテレビ局でも一般化されればまだまだ復活できる(はず)


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