見出し画像

同じ夕焼けを見上げた結果

帰り道。

夕焼け。

しかし手元にはガラケーのみ。

ガラケーのカメラでは
ちょっと心もとない。

太陽の高さ、雲の様子。

なんとか間に合うか?
歩くスピードを上げる。


帰宅、カメラ、外出。

マンションの最上階へ。
なんとか間に合った。

何枚か撮って、
ゆっくりと息を吐いた。

で、なんとなしに下を見たら、
中学生が走っているのが見えた。

特徴でわかる。
うちの中1男子である。


なにかあったのか?

階段を、気持ち早足で下る。

ドアを開けようとしたら、
ドアが勝手に開いた。

あ、おかえり!
そっちもおかえり。

どうした?
夕日!

短く小さく叫んで、
階段を駆け上がった。

が、その直後、
落胆の声が聞こえたきた。

ほんのちょっと、遅かったな。

ああああああー。
もおおおおー。

よく分からない呻きを発しながら、
ぐにゃりぐにゃりと戻ってきた。

求めるところは同じなのか、
なんて、ちょっと、感慨にふけったが。

ああ、しまった!
今の様子を録画しておけば良かった!

まだまだ修行が足りないらしい。


サポート → 甘味 → 脳ミソの栄養 → 記事 → 🙂