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ゴルフ優勝の渋谷日向子さんからの気づき


やはりそうかという気づき

相場の世界で生きてきた私にとっては、「やはりそうか」とポジティブな気づきをくれた言葉を目にした。ゴルフのメジャー大会、AIG全英女子オープンを制した渋野日向子の言葉だ。


「ここはねらわないと悔いが残るなと思ったので、めっちゃ振りました」
参照:「鳥肌立ちすぎ言葉にできない」「めっちゃ振った」渋野日向子
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190805/k10012022031000.html

「(最後のパットは)ここで決めるか3パットするかと思って強気で打ちました」
参照:渋野「鳥肌立った」メジャー初V樋口以来42年ぶり
https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201908050000040.html

めっちゃ振った局面

「めっちゃ振った」のは、首位を2打差で追うパー4の12番ホールで第1打をドライバーでグリーンに乗せたプレー。「決めるか3パットするか」は、最終ホール約5メートルのバーディーパットを3パット覚悟で強めに打ったこと。どちらも勝負所でリスクを取ったものだ。

その局面での渋野日向子が置かれた状況を考えてみよう。プロ2年目にして、思いもかけずメジャー大会に出られることになり、目標としていた予選突破はおろか、3日目終了時点で単独トップに立っていた。最終組で回るトップの重圧からか前半は緊張し、スコアを落とし3位に下がっていた。ここから挽回するにはリスクを取る必要がある。その障害はと言えば、12番ホールでは「池」だけだったのだ。

とはいえ、その「池」を恐れて、多くのゴルファーたちは安全策を採る。そのことが、結局は「勝つことを諦める」ことに繋がることだと気付かずに。「None but the brave deserves the fair」という格言がある。日本語訳では「勇者にあらずんば美女を得ず」とされる。美女に限らず、成功はチャレンジなしには始まらない。

勝負どころでのリスクの取り方

昔の武将でも、例えば、義経、信長、秀吉、また慎重に石橋を叩くと言われている家康でさえ、勝負どころでは思い切ったリスクを取っている。それが、日本一に繋がる結果となった。リスクテイクが大きなリターンをもたらした。渋野日向子のリスクテイクも、男女ゴルファーを通じて、日本人2人目という大勝利をもたらした。

「ねらわないと悔いが残る」。勝負師に限らず、誰の人生にとっても名言だ。

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