『ことり』『猫を抱いて象と泳ぐ』
本の読み方は人それぞれだろう。
わたしの場合、物語についてはあまり考えずに読むようにしている。
その世界に埋没するようにして読む。
(意図せずとも自然にそうなってしまう本が、わたしにとっての良い本だ。)
とにかく、先入観を持たないことだ。
そのためには、作者の名前を見ない方がいいかもしれない。
作品の外側に立たない。
作品と対峙しない。
素直に読む。
違和感は違和感のまま、その正体を探ったりはしない。
膨大な設定が具体的に活かされないとか、直接的に意味を持たないとか、伏線が