神様のカルテ0(zero) 夏川草介 小学館文庫
神様のカルテ、前夜とも言うべきストーリー。
医療現場の臨場感ある場面は比較的少ないが、医学生の苦悩や患者の側のドラマにもスポットが当てられた話もあり、今のところシリーズの中でこれが一番、印象に残るものだった。
神様のカルテ、という言葉の何たるかも登場する、
どう生きるか、という問いは、転じていつか、どう死にゆくのか、ということを孕まざるを得ないことを、キッパリと突きつけながらも、読んでいて不思議と明るい気分にさせるものがあるストーリー。
死亡率はみんな、人類1人残らず100%なのだから仕方ない。
「今」に対して前向きに向き合えるチカラがもらえる。そんな言葉が詰まった一冊だった。
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