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今、思うこと


今年は早いものであと1ヶ月ですね。


そうニュースのキャスターの方が
天気予報に移る前に発言していました。 

皆様は、どんな1年でしたか?


私も"早いものであと1ヶ月ですね"の世の中で
ふと、振り返りをしようとnoteを開きました。


7年勤めた結婚式場八芳園を辞めて
フリーになり7ヶ月になりました。
周りには「どう、順調?」
と、有難いことに気にかけてもらえていますが、うまく返す言葉が見つからず、
「はい!元気です!」と
威勢の良い言葉を返すしかなかったため、
ちゃんとまとめてみようかと思いました。

自分のメモのようなものでもあるので長いのですが、フリーを考えている人や未来のブライダルを考えている方に読んでもらえると嬉しいです。



覚悟はできていたのか、つけるものか



そもそも、フリーになった。
独立したというのは、どういう事か。
よくブライダル業界である、フリーとは
フリープランナーを指す事が多いです。
いろんな式場、どんな場所でもウェディングを形にする人。
ただ、私の場合式場の良さもわかっているため、
その式場を100%使用して最大限の良さを引き出すには企業の力も大切にするべきだと思い、
そこは振り切っていません。

フリープランナーというよりは、
フリーでブライダルの事をする人。
ブライダルを良くしていきたいと、フリーを決断しました。

そのことに関しては
一つ前の投稿をお読み頂けると幸いです。


ただ、フリーになってから
不安なこともありました。

それは、自分は何者になりたいかという葛藤。

Instagramを開けば
何万人もののフォロワーがいる人もいる。
とっても美人でおしゃれな人がいる。
素晴らしい知見を持った人は、その情報を上手くSNSで発信をして、才能を惜しみなく提供している。

じゃあ、自分は何ができるんだろう。


会社にいる時は大きな組織。
その組織の中でリーダーや、新入社員の教育、日々の業務、シフトでのスケジュール管理の中で自分が生かされていました。
そこで自分の得意、不得意に気づき、
人に求められ、満足感を味わっていました。


フリーになると、大きな組織から
ぽーんっと外れて、
さぁ、自分とどう生きていくか!
と向き合う時間が生まれてくる。


会社に属していたからこそ、
組織のありがたみ、やれる事のスケールの大きさ、沢山の支えがあった事を再度認識できました。

覚悟はしていたつもりです。
でも、もうこればっかりはやってみないとわからない。

フリーになって凄いね。
私にはできないなぁ。すごい覚悟だね。
と言われることもありますが、
正直、もう飛び込んだら覚悟はついてくるものだと思います。


失敗して、反省して、お叱りを受けて
覚悟がついてくる。
わー、こんなに大変なのか...
と思う日もあれば、
こんなにも、幸せを自分で作れるのか!と
噛み締めることもできる。


私にとってフリーの選択は
まだまだ覚悟をつけている途中なのかもしれません。





周りは、敵なのか?



ところで、勝手な想像ですが
私はフリーになると、
戦いが増えるものだと思っていました。
この表現あってますかね...戦い...(笑)

ライバルの人が沢山?
フリーになってやっている人はバチバチ?
組織に入れないから、独立している?
あの人すごいなー、私も負けないぞ!
そんな気持ちになるのかと。


元々私は組織大好き人間です。


朝礼は誰よりも目を輝かせて聞きますし
(それは本当に自信があります)
社歌も元気よく歌います。
チームができたら、みんなが生き生きできるようにどう工夫できるか考えるのが大好き。
バランスを取ることや、調和が好きな人間。
占いに行くと、しっかりこのようなことを当てられるタイプです(笑)

(写真は大切な尊敬する同期たち)

そんな中で飛び込んだ、フリーの道。
しかし、この7ヶ月間で出会った人たちは
異なる業種でもそれぞれの個性を活かして
何かできるものはないか
ワクワクしながら話してくれる人ばかりでした。


"相手を尊重して、自分の意見を伝える"
この言葉がぴったりな表現。



正直私は、相手の意見を聞くばかりで
自分の意見を伝えられていない人に
なっている時期がありました。
自分が伝えたことで、何かが変わってしまうことが怖く、様子を見てしまう。
八方美人まで行かなくても、穏やかに事が進むように、いい子ちゃんになる。
本当に自分がしたいことは殻にしまって。
そうやって自分を守っていました。

それはもう、爆発する時がくるんですよね...。
勝手に黙って自分を守っているのに。
そう、日々奮闘している中で
出会う同世代の人々は、
ちゃんと自分を知っている。
その中で自分と向き合いながら、
相手をちゃんと尊敬して、
自分の意見を言えている人ばかりでした。


'敵ではなく、仲間'

同じくブライダルをこの世代でもっと良くして行こう!と考えている人たちにも出会えています。
そんなきっかけを沢山くれる仲間には感謝です。


今考える、これからのブライダルの世界



一つのアンケートがありました。


「今、結婚式を挙げようと思いますか?」

お金がかかるからやらない

そもそも、呼ばれる方もめんどくさい

前撮りだけでいっか

入籍だけで、仕事も忙しいから何もしない

悔しかった。
悲しかった。

きっと、すでに選択肢として結婚を通して表現する場を検討外にしてしまった人もいるでしょう。
式場見学で嫌な思いをしてしまって、
不安だった方もいるんだろう...

本当はとっても尊くて素晴らしい世界なのに、
悲しませてしまっている人や
結婚式の形に期待さえしていない人が大勢いる。
ブライダルがビジネス化してしまったが故
本来の本質とはずれてしまい、
それがお客様もわかっていらっしゃる。


私は結婚式は絶対にするべき!と
強く伝えたいわけではありません。

ただ結婚する事を機にできる
人生の中での節目が、
2人だけのものではなく
周りの人たちにとっての幸せな事だからこそ
それを表現する場を作ってほしい。
その気持ちが1番です。
その場所を作っていきたい。

それが結婚式という形が違和感のある場合は、
二人だからこその形を考えていきたい。
それが結婚式という場であるならば、
型にはまった流れではなく、
二人や呼びたいゲストにとって
"意味ある時間"を作っていきたい。


ちょうど今、結婚をされる方で多い世代は
親御様と友人のように仲良くできている世代。

お父さんともお出かけもできたり、
お母さんには恋バナもできるような仲。
いい意味で対等だからこそ、選択したものに尊重していける関係。

だからこそ、
2人が「結婚式はしなくていいかな。」と伝えると
親御様も、そう思うのなら、いいんじゃない!と同調してくれる世代。
近い距離だからこそ、いつも会えているし
写真だけで良いか。
の選択だけになっている可能性もあるかと。

写真を残して、
ウェディングドレスを見てもらう。
それだけでもきっと親御様にとっては幸せな事だと思います。

ただ、
私や私の周りの仲間が思っている
願いがあります。


何年後かに見返した時に、
語れる写真にしてほしい。


あの時、こんな話をしたよね。
あんな気持ちになったよね。


ふわっと走馬灯のように
9月の金木犀の香りの中
結婚を報告した時ぶりにあった
親御様との少し緊張した空気や
普段改めて言わない、
"ありがとう"の言葉を伝えた時の
胸がぐっと熱くなる気持ち
気づかなかった親御様からの愛を感じる


そんな気持ちを思い出すような
2人の結婚を通して
感じられる時間を何かの形で作ってほしい。


私たちは、その時間の尊さを知っているから
伝えていきたいんです。

そんな時間を過ごしてもらえるためには、
徹底して2人のことを知らなければなりません。
親御様のことを聞かせてもらって
2人のことを知って
落ち着いて、一緒に対話する。

余白


今のブライダルの世界は、
少し忙しすぎているかもしれません。


プランナーは、次から次へと仕事があり
余白がないまま、お客様と付き合い
処理をしていく。
手配係になっているんです。

お客様の心を聞く事ができるには
時間と、少しの余裕が必要です。

プランナーの教育も、
お客様の心を聞く時間の取り方や
お客様の人生のお伺いの仕方...
そんな教育も入れて行ってほしいなと
感じています。

お客様の人生を聞けた時、
人として知れた時、
やっと、素晴らしい提案ができます。

2人だけの、
2人にとってベストな空間の提案。
その形でできたお手伝いこそ、
お客様としてもプランナーとしても
最高な形で当日を迎えられると思います。


カメラマンの小澤彩聖君が
仲間たちと考えて作り上げた
Roots&Routesはその形の一つになります。


写真を通して、
人生を紐解いていく
意味のある写真を残していくこと


この話はまたいつかできたらと思っています。


来年はどんな1年になるのか。
やるべき事、使命感もでてきた事を
来年は実行に移せるように準備をしていこうかと。

福岡行き 14:57発の飛行機の中で
綴った記録です。

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