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『一瞬生きる君を、僕は永遠に忘れない』読書後の感想

どこか切ない表情で空を見上げる綾部香織(あやべかおり)と、父親の後を追って写真家として勉強する天野輝彦(あまのてるひこ)。

写真を撮る側と撮られる側の巡り合わせに始まった物語でお互いの事を知っていきながらも、惹かれ合うってところには入らず、香織が輝彦に対して距離感を維持してるところがあり、その理由が『命の時間が短い』と言う事。

どの人の脊髄も合わず、過ぎていく時間の中、輝彦が一番納得いく写真を最後まで『専属カメラマン』の立ち位置からブレずに香織が亡くなるまで近くで撮り続けていく、その話の流れは「恋愛」であるはずなのに、『惹かれ合う』まで行かなかった事に切なく感じた作品であったと思ってます。

まだ読んだ数が少ないだけに、この作品の良さをこの内容で纏めるのがいいのか解りませんが、私はこれだけは絶対言えると思ったのは……

『この小説と巡り会えた事に感謝したい』

って事です。

ぜひ、後の2作も読んでみたいと思いました!

冬野夜空先生、ありがとうございました!

*感想が関係ない方向に向かっていたら、申し訳ありません(__)

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