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本物と偽物の境界線はどこにある?キボリノコンノ展
大丸梅田店にて11/20まで開催している「キボリノコンノ展」に行ってきた。キボリノコンノさんはSNSで大バズり中の木彫り作家さんとのこと。この展覧会のことはテレビで知ったのだが、本物と見間違えるほど精巧なお菓子の数々に「これは絶対行かねば!」と思ったのだった。
キボリノコンノ展では全ての作品の写真撮影が可能。触ることのできる作品もあるので、見ても触れても楽しめる展覧会だ。
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私にとって木彫り作品のイメージといえば鮭を咥えたクマの置物である。よく北海道のお土産として渡されることが多いというアレだ。自身が気に入って買うのなら良いのだが、お土産として人から貰うと正直持て余してしまう代物だ。
それ以外の木彫り作品に今まで触れたことがないため、なんとなく「木彫り=古風」なイメージがあった。しかしその勝手なイメージは一気に崩れ去る。
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彫刻刀の木彫りがリアルすぎてびっくり!木彫りの技術はもちろんだが、シンプルに色塗りも上手い。キボリノコンノさんは絶対絵を描くのも上手いと思う。ちなみに元々は公務員として働いていたらしい。コロナ禍に趣味として木彫りを始めたところ周りからの評判も良く、SNSでも人気となり木彫り作家に転身したらしい。なんというサクセスストーリー…!人間いつ才能が開花するか分からない。
今回は「木彫り作品を見に来た」という前提があるため、これは本物ではなく木彫りだと見分けられるものも多い。でもそうじゃなかったら気づかないのでは?と思うほど本物らしい作品がたくさん展示してあった。
例えばこの木の習字。とてもクオリティが高い。
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横から見ると紙の薄さがよく分かり、さらにリアリティがある。これが木彫り作品だなんてパッと見気付かない。
食べ物ゾーンはとにかく可愛い。スポンジの質感をちゃんと出しているのがすごい。
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こちらは私がこの展覧会に来たいと思うきっかけとなった作品↓↓
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ヨックモックのシガールってすごく好き。シガールはいつ見てもまっすぐの形。でもキボリノコンノさんにかかれば…
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溶けたり!
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のびたり!
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しぼったり!
自由自在である。
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おっとっとやうなぎパイは実際に触ることができる。おっとっとは軽そうなのに重かった。本当に木なんだなと実感。
これから行く方がいたら絶対触って欲しいのがオレオ!重さがまんまオレオなのだ。このまま食べられそうなくらいリアル。
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目の前に本物と偽物を並べて「どっちが本物?」と聞かれたら間違える人が出そう。細かい模様もきちんと表現されていた。
キボリノコンノさんは透明の表現がとても上手い。
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透明さが本物にしか見えない。触ったら冷たそう。これは本当に木なの…?と何度も思った。
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それが本物なのか偽物なのかは切り取った写真だけでは判断できない。物事の本質は全体を俯瞰してみないと分からないのだ。
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大体20〜30分ほどあれば見終わるくらいの広さなので仕事終わりにふらっと行くのもオススメ!
12月に新刊が出るようなのでこちらもチェックしておきたい。
『どっち?』
コーヒーカップの写真を見ても分かる通り、写真で本物と偽物を見極めるのは至難の業だと思う。この本でも絶対だまされる。でも、だから楽しい。
今回キボリノコンノ展を見に行って木彫り作品に興味が沸いので、これからも機会があれば見に行こうと思う。本物と偽物の境界線を探しに。
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