【マンガでわかる ピーター・リンチの投資術】1.2 大学では論理学の講義を取る

数量化したがる人は株に向かない

リンチによると「会社の資産はいくらあるのか、借金はいくらあるのか」など、小学校4年生ほどの計算知識で十分投資できるという。

そもそも、数字だけで株が成功するのであればコンピュータを使うだけで大茂家できるはずである。
しかし、実際にはそれで大儲けできた人はいない。

このことから、リンチは「なんでも数量化したがる人は株に不向き」と表現している。

大学では教養にまつわる講義を選択

大学では、金融に関する講義は必要最低限のものだけに留め、文化的な教養を身につける講義を重点的に取り、ビジネスに関連しそうな統計学や経営学などは学ばなかった。

株価はしばし、予測不能な動きをする。

予想に反した値動きに納得できない当時の投資家たちは、無理に理由をこじつけて考えることが多かったのだ。

リンチにいわせると、ウォール街の投資家が主張するこうした因果関係は、古代ギリシャ人の考えた「ニワトリと太陽」の理論に似ているという。

古代ギリシャ人は、朝にニワトリが鳴くことから「ニワトリの鳴き声で太陽が昇る」と信じていた。

リンチは論理学など教養を身につける講義を取っていたことから、こうした投資家たちの「因果関係の取り違え」を客観視することができていた。

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